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【読書術】『どんな本でも大量に読める「速読」の本』を三流大学卒の50代一般社員が泥臭く仕事に応用した結果【仕事術】

元気ですか〜!?

どうも、ろけねおです。

今回ご紹介いたします本は、京都府出身の学びの専門家で、トレスペクト教育研究所の代表を務めている宇都出雅巳さんのお書きなった本でございます。

どんな本でも大量に読める「速読」の本

速読って、どういうイメージをお持ちですか?

ボクは長年、「高額なセミナーに参加しないと身につかないもの」だと固く信じていました。何十万円もする受講料を払い、特殊な機械を使ったり、眼球を高速で動かすような過酷なトレーニングを何ヶ月も続けたりしないと、到底習得できない超人スキルなんだろうな、と。

速読に興味はあっても、そのハードルの高さに尻込みしていました。

でも、今回ご紹介する宇都出雅巳(うつでまさみ)さんの『どんな本でも大量に読める「速読」の本』を読んで、その考えは180度変わりました。

この本は、ボクがこれまで抱いていた速読のイメージを根本から覆し、過去に読んだどの速読関連の本よりも、その理論と方法が「実にしっくりきた」のです。

『どんな本でも大量に読める「速読」の本』基本情報

コンパクトな文庫本に詰まった「学びのプロ」の知見

本書は、2014年4月に大和書房から発売された文庫本です。ページ数は約200ページと非常にコンパクトで、手に取りやすい一冊です。

  • 出版社: 大和書房
  • 発売日: 2014年4月18日
  • 文庫: 216ページ
  • 著者: 宇都出雅巳(トレスペクト教育研究所代表)

著者の宇都出雅巳さんは1967年生まれ。東京大学経済学部を卒業後、MBAを取得し、公認会計士試験も修了しているという、絵に描いたような超エリートビジネスマンです。

三流大学卒のボクが、超エリートのシステムをタダで奪う

正直に言いましょう。最初に宇都出さんの経歴を見たとき、ボクの中に猛烈な「卑屈さ」が頭をもたげました。 「東大卒の超エリートなんて、小さな頃から勉強ができて、最初からホイホイ本が読める特殊能力を持った超人やろ。こちとら三流大学をギリギリで入学した、めちゃくちゃ勉強が苦手な人間なんじゃい」と。

30歳までほとんど本を読まなかったボクにとって、本好きの人たちに対する遅まきのスタートも含めて、劣等感しかありませんでした。

しかし、読み進めるうちにハッと気づいたのです。

「いや待てよ。頭のええ人が、凡人でも再現できるように、わざわざ読書の必勝システムを見つけてくれたわけや。せやったら、底辺サラリーマンのボクがその恩恵をありがたくタダで利用させてもらえばええだけやないか。卑屈になってる場合やない、奪える知恵は全部奪ったれ」と。

そう開き直った瞬間、この本はボクにとって「ここからでも普通くらいには這い上がれるんじゃないか」という、希望の一冊に変わったのです。

感想:現場実務者のヘリクツと「高速大量回転」の真実

本書の核心「高速大量回転(KTK)法」とは?

この本が紹介している速読法の核心、それが「高速大量回転法(KTK)」です。眼球を動かす訓練も、視野を広げるトレーニングも一切不要。

その方法とは、まず目次や前書き・後書きを何度も繰り返し読んで本の全体構造を掴み、その後に本文を「繰り返し」読むことで、理解と記憶を深めながら速く読む、というもの。

そして、このKTK法を支える大原則が、本書を読んでボクが最も「腑に落ちた」部分です。それは、「よく知っていることなら速く読めるし、よく知らないことなら速くは読めない」という、至極当たり前の事実です。

「活字プロレス」の謎が、10年越しに解けた

これには明確な心当たりがありました。

ボクは「プロレス」関連の書籍が大好きで、他のジャンルに比べるとかなりの知識を持っていると自負しています。だから、プロレス関連の新刊を読むときは、文字がびっしり詰まっていても驚くほどのスピードで読めてしまいます。

「ああ、あの時のあの試合ね」「この選手のエピソードはあの団体の流れか」と、既知の情報(前提知識)がパンパンに詰まっているため、文章を読み飛ばすように理解できるのです。

逆に、まったく知らない「量子力学」や「古代ギリシャ哲学」の本を読もうとすると、一文一文でフリーズして速度は著しく落ちます。 つまり、速読とは「知らないことを無理やり速く読む魔術」ではなく、「知っていること(前提知識)を増やすことで、結果的に雪だるま式に速くなる技術」だと宇都出さんは説いているのです。これには猛烈に納得しました。

「早読み」ではなく「反復練習」という割り切り

宇都出さんは、驚くべきことを言います。一回で完璧に理解しようと精読するのではなく、まずは全体を高速で「見る」ことを繰り返す。一回目では10%しか分からなくてもいい。二回目、三回目と繰り返すうちに、脳が勝手に情報の点と点をつなぎ始める、と。

これは自転車の練習や楽器の演奏と同じ「反復による習熟」です。そう考えるだけでずいぶん気が楽になり、「これならボクにもできる」と強く確信できました。

実務のアクション:仕事の分厚い資料を「ボンヤリ最速」でさばく

ボクはさっそく、このKTK法を仕事の現場で実践してみました。 興味が湧いて読んでいる私生活の本なら、じっくり泥臭く読んでもいいのですが、問題は「仕事で読まなければならない、ボリュームのある退屈な資料や仕様書」です。これこそKTK法を利用する絶好のチャンスです。

以前なら「一字一句完璧に理解しなきゃ」と身構えてフリーズしていましたが、今はとにかく「俯瞰で見る」ことを意識して、まず全体をザーッと何度も見流すようにしました。

完璧を目指さない。話し合いに間に合えばボクの勝ち

何回も繰り返し見ていくと、徐々に、本当に徐々にではありますが、ボンヤリと「何が書かれているのか」の全体像が見えてきます。頭からゆっくり精読するよりも、圧倒的に早い段階で内容の核心が理解できるようになりました。

「理解できている気がします」とあえて書いたのは、本当の完璧な理解には到達していないこともあるからです。

でも、実務の現場における資料なんて、すべてを100%把握する必要はありません。大体のことが分かっていれば、その後の会議や話し合いには十分に間に合うのです。

ボクが勤める会社では、読む資料のジャンル(システムや営業関連)にある程度偏りがあります。ということは、このKTK法で「ボンヤリ最速」を繰り返していけば、自分の中に前提知識がどんどん溜まり、次回からはさらに処理スピードが上がっていくという確信があります。50代の泥臭い実務にこそ、この反復読書は最強の武器になります。

実践した結果:感じた「習慣の壁」と「意識の変化」

もちろん、実践し始めはついつい悪い癖が出ます。「あれ?今のところ頭に入ってないかも」と不安になり、ページを戻ってゆっくり精読してしまうのです。長年の「じっくり読まなきゃ」という呪縛を解くのは簡単ではありません。

でも、それでも良いと思っています。 完璧にKTK法をマスターできなくても、「まずは全体像を掴もう」「完璧に理解しようとしない」と意識するだけで、分厚い資料を前にしたときの拒絶反応が消え、積読に対する罪悪感もなくなりました。この「意識の変化」こそが、ボクが手に入れた最大の収穫です。

こんな人におすすめしたい

  • 「本を読んでも途中で挫折してしまう」と悩んでいる人
  • 仕事で読むべき分厚い資料や仕様書が溜まっていて、ウンザリしている人
  • 三流大学卒だから、50代だからと、今さら勉強することを諦めかけている人

エリートの方法を泥臭く盗んで、現場を要領よく生き抜きたい一般社員の方には、特に刺さるはずです。

比較・他の選択肢:多角的なインプットのために

1. 成毛眞 著『本は10冊同時に読め』

成毛さんは「10冊同時に読め」と仰っていますが、本書のKTK法(高速大量回転)をマスターすれば、それが1日で可能になります。あちこちの本を回転させることで、知識の繋がりがさらに加速します。

2. 佐藤優 著『読書の技法』

「知の巨人」佐藤優氏も、本書と同じく「知らない分野は速読できない。基礎知識の蓄積こそが速読の正体だ」と断言しています。エリート二人が全く同じ結論に至っているところに、この理論の絶対的な信頼性があります。

まとめ:エリートの知恵を借りて、ここから「普通」へ這い上がる

本書を読んで、ボクは「読書スピードが遅いのは、自分の頭が悪いからではなく、単に知識の蓄積がまだ足りないだけなんだ」という当たり前の結論に、救われる思いでたどり着きました。

特別な超能力はいりません。ただ、エリートが作ってくれたシステムに乗っかり、本を「回して」知識を貯めていけばいいだけ。

底辺サラリーマンとして暮らしてきたボクですが、ここからでも十分に「普通」に追いつける。そんな希望をくれる一冊でした。 積読を解消し、仕事の処理スピードを少しでも上げたい方は、ぜひこの文庫本をポケットに忍ばせてみてください。

それではまた。

ありがとう!

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