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【読書感想文】『「幸せをお金で買う」5つの授業』レビュー|お金の使い方で幸福度が変わる

元気ですか〜?!

どうも、ろけねおです。

実に衝撃的なタイトルだな〜と思った本を読みました。

「幸せをお金で買う」5つの授業

お金が全てであるという態度が横柄な大金持ちがいたとします。

その人に対して、お金のない心のきれいな人は「お金で買えないものがある、それが幸せだ」と反論するような話を映画やドラマで見たことがあるような気がしてしまう方も多いでしょう。

つまりは、お金が全てではないし、お金にだって買えないものがある。

幸せはもちろんのこと、愛なんかも買えない対象になるでしょう、ということです。

ところがこの本は、幸せは「買うことができる」ことを前提に話が始まるわけですから、なかなか衝撃的だなと思ったのです。

だからといって、お金がなければ幸せになれないという話ではございません。

この世にはお金で買えない幸せも存在します。

しかし、お金で何かを買うことで、買わない時に比べると幸せを感じることができるケースが5つあるんです、ということなのです。

経験を買う

1つ目は「経験を買う」です。

幸せになるというのはざっくりしていますが、豊かな人生を送れるようにすると幸せを感じやすいのかな、という感じで展開されます。

そこで一番最初に出てくるのは、「お金で買える経験はしておけ」という話です。

ここで例として挙げられているのは旅行です。

物を買うというのは、買った時が一番インパクトがあり、その喜びは時間の経過とともに薄れていき、場合によっては買ったものの存在すら忘れてしまうことがあります。

ところが、旅行に行ったという経験は、ことあるごとに記憶が蘇ります。

その時に受けた感動やインパクトは、何度もよみがえってくるのです。

それが人生を彩り、豊かなものにするのです。

旅行以外にも普段できないことをやるというようなことは、それが珍しければ珍しいほど自分の記憶に深く刻まれますから、何度でもよみがえらせることができて、人生を豊かにするのです。

思えば、近頃仕事関係であっちこっちに行かされるのですが、仕事なので楽しみは目減りしがちではあるものの、仕事が終わって街を散策するだけで楽しいし、テレビで自分が行ったことのある場所が映ると、そのときの記憶が蘇って、楽しかったことを思い出します。

ほとんどどこにも行かず、地元にじっとしていた頃に比べると、豊かになったような気がします。

ご褒美にする

2つ目は「ご褒美にする」です。

これはちょっとボク的には分かりにくい部分もあったのですが、たとえば本の中にあったのは、

お菓子を食べるときの喜びを最大にする方法があります。しばらくチョコレートを食べるのを我慢すれば、また食べる楽しみを取り戻すことができます。

つまり、同じ物を買ったとしても、何かのご褒美としてそれを使ったり食べたりすると、ご褒美にしなかった時に比べて喜びが増すということなのです。

自己啓発本の中にも出てくる話で、自分に奮起を促すときには何かご褒美を用意すると、そのご褒美をまた欲しくなって、より頑張れるというものがあります。

ご褒美目当てに人は頑張れるし、ご褒美がただのチョコであったとしても通常よりも嬉しさが増すのですから、試すべきだとは思います。

ただ、ボクはこのご褒美方式にあんまり乗れないタイプで、自分をブーストするご褒美の設定がうまくできないのです。

ただ、ご褒美というとちょっとボクにとってはハードルが高いな〜と思ってしまったのですが、ほんの少し我慢することで喜びが増す、というのなら、これならすぐに取り入れられそうです。

時間を買う

3つ目は「時間を買う」です。

これはつまり、お金で解決できる時短を積極的に行うことで、時間に余裕が生まれ、それを好きなことに使えると幸福度が上がる、ということです。

この本ではこう書かれています。

通勤に片道1時間かかる仕事に就くと、幸福にネガティブなインパクトを与えます。しかもそのインパクトは、失業するのと同程度の強さなのです。

配偶者の通勤時間が長いと、幸福度も低くなると人々は答えています。

これがわかりやすい例なのでしょうね。

通勤にどのぐらい時間を使っているかというのは、他のビジネス書でもよく出てきて、長すぎる通勤時間は「悪」とされています。

勤め人として、長過ぎる通勤時間を使っている人は、その時間に何をするかが今後の出世に響くなんて話も読んだことがあるくらい、大事です。

さらにこの本では、自分の幸福度は下がるし、なんなら配偶者の幸福度まで下げてしまうということで、案外離婚の理由になってしまうのではないかと思いました。

それで言いますと、ボクは通勤に30分ほどですので、買っているつもりはなくても「時間を買えている」ということになるのかもしれません。

知らず知らずに、ボクの幸福度は上がっていたのです。

先に払って、後で消費する

4つ目は「先に払って、後で消費する」です。

これはつまり、先にしんどいこと(=支払い)を済ませておくことで、後で楽しいことを消費するときの幸福度が上がるという話です。

たとえば、旅行の予約をすると、ホテル代や交通費をあらかじめ払いますよね。

旅行当日までにその旅行のことをあれやこれやと想像するとワクワクしますので、それだけでも幸せだということになります。

これは旅行が嫌いな人でなければ、どなたでも想像しやすいんじゃないでしょうか。

つまり、旅行すること自体も幸福度を上げますが、「旅行を計画すること」もまた幸福度を上げてくれますので、近頃幸福度が下がっている方は旅行しましょう。

ただ、気になるのは、近頃の支払いはほとんどクレジットカードです。

これはつまり、先に消費して、後に支払うスタイルです。

「幸せになるための技術」とは真逆です。

旅行に行って幸福度を上げ、支払いを後払いして幸福度を下げて、結局トントンになっているような気がしました。

他人に投資する

最後の5つ目は「他人に投資する」です。

これは「寄付する」ということですかね。

日本人は寄付をする人が少ないそうです。

日本財団ジャーナル

2022年にイギリスに本部のある慈善団体Charities Aid Foundationが「World Giving Index」(外部リンク)を発表しました。これは「世界人助け指数」という調査になり、「寄付をしたか?」「ボランティア活動をしたか?」「見知らぬ人を助けたか?」などの質問に対する回答を国ごとに集計したものですが、日本は118位と世界ワースト2位となっています。

これが原因なのか、日本人の幸福度は低いそうです。

【世界幸福度ランキング2025】日本は第55位|しあわせって、なんだろう?|HAPPY WOMAN ACADEMY

2025年3月20日、国連の持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)が監修する「World Happiness Report 2025」が発表され、日本は世界55位という結果となりました。
前年の51位から後退し、先進国の中では依然として低い水準です。

日常的に寄付する習慣は、残念ながらありませんね。

何年か前に、新潟で地震があったとき、新潟の酒蔵が被害を受けて、それを助けたくてお酒を買ったということをしたり、熊本地震のあとにふるさと納税を熊本の町にしたことはあります。

しかしながら、返礼品をいただいているので、純粋な寄付とはとても言えません。

近頃は現金での支払いが減って、釣り銭を募金箱に入れるということもなくなり、いい年なのに一切寄付していませんね。

これは今からでも寄付していこうという気持ちにはなりましたが、果たしてどこへ寄付するのがいいのか。

自分の考えにしっくりくるところを探して寄付します。

まとめ:「お金の使い方」が幸せを決める

『「幸せをお金で買う」5つの授業』は、お金そのものではなく、「お金の使い方」によって幸せが増幅するという視点を教えてくれました。

高級品を買い漁る話ではなく、日常のちょっとした選択を変えるだけで幸福感が変わるという内容は、現実的で実践的でした。

もし、今の生活で「何か足りないな」「なんとなく満たされないな」と感じているなら、この本を読んでみる価値は大いにあると思います。

お金との付き合い方を見直すきっかけになりますよ。

それではまた。

ありがとう!

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