元気ですか〜?!
どうも、ろけねおです。
今回ご紹介いたします本はライター・ノート研究家の奥野宣之さんがお書きになった本でございます。
だから、新書を読みなさい
新書という存在に、ボクは昔から魅了されています。
その魅力は何といっても「手軽さ」と「圧倒的なコスパ」です。
カバンに入れても邪魔にならず、移動中の細切れ時間に読めるサイズ感。
そして、哲学から社会問題まで、あらゆるジャンルの知見が1000円以下(古本屋なら100円!)で手に入る。
これほど知的好奇心を効率よく満たしてくれるツールは他にありません。
しかし、新書を愛読すればするほど、別の欲求が湧いてきました。
「もっとこの知恵を、仕事の現場で役立てる方法はないか?」
「限られた時間で、より効率よく良書を使いこなすには?」
そんな問いへの答えを求めて手に取ったのが、以前『情報は1冊のノートにまとめなさい』で感銘を受けた奥野宣之さんの著書でした。
『だから、新書を読みなさい』の概要
まずは、本書の基本情報を整理しておきます。
- 書名:だから、新書を読みなさい
- 著者:奥野 宣之
- 出版社:サンマーク出版(公式情報はこちら)
- 発売日:2009年9月11日
本書は、情報過多の時代にあえて「新書」というアナログな媒体に絞り込む「逆張りインプット術」を提唱しています。
特に面白いのが、複数の新書を並行して読み進める「ザッピング術」です。
同じテーマの本を3冊購入にして並行して読む技術です。
その三冊とは「ベタな本・新しい本・入門書」です。
- ベタな本 ベストセラーとかロングセラーのことです。このテーマについて書かれた本といえばこれというようなものです。
- 新しい本 そのものズバリで新刊のことです。
- 入門書 知りたいテーマを入口になる、易しく解説したほんのことです。
そして、これらを並べて目次・序章から重要なポイントを抜き出し、著者の立場や主張を簡潔にまとめたメモを作るのです。
そして、このメモを眺めながら共通点・相違点を囲み、自分の結論を下段に書くことでテーマに対する自分のスタンスというか、考えがまとまるわけです。
情報をただ受け取る受動的な読書から、新書を「道具」として使い倒す能動的なスタイルへの転換を指南してくれます。
橋渡し役の孤独を救う「広く浅い」知の力
本書を読んで、ボクの中で大きな意識の変化がありました。
ボクは仕事で、技術を追求する「開発者」と、利便性を求める「ユーザー」の間に立つ、いわゆる「橋渡し役」を担っています。
この立場は、どちらの言語も理解しなければならず、常に専門外の知識を求められる孤独な戦いです。
ユーザーからのふわっとした要望を開発者に仕様という形で伝えるのは、脳に汗を書く作業です。
双方を納得させるための『例え話』や『一般教養としての共通言語』が必要なんですが、新書は、その武器を補充する弾薬庫のような存在です。
そんな実務の現場において、本書が説く「新書を活用して短時間でテーマの輪郭を掴む技術」は、まさに生存戦略そのものだと感じました。
専門書のような深さはないかもしれません。
しかし、異なる立場の人たちの会話に加わり、妥協点を見出すための「共通言語」を手に入れるには、新書こそが最強の武器になるのです。
実践の記録:Before / Action / Result
本書のノウハウを、50代の現場実務者が実際に試してみた経過をご報告します。
Before(読む前の課題)
何かを知りたい時、まずはググる。
しかし、ネットの情報は断片的で、体系的な理解には至りませんでした。
また、1冊の本を真面目に最初から最後まで読もうとして、途中で挫折することも多々ありました。
Action(具体的な行動)
本書が推奨する3冊同時買いを、最近気になっている「行動経済学」というテーマで試してみました。
一字一句を追うのではなく、3冊の目次を見比べながら、共通して書かれていることや、逆に意見が分かれている部分を喫茶店で一気にザッピングしました。
Result(具体的な結果)
3冊を比べることで、「この分野で絶対に外せない基本」と「最新のトレンド」の境界線がくっきりと見えてきました。
1冊を精読していた時よりも、全体像を掴むスピードが格段に上がった実感があります。
何より「3冊も買ったんだから、全部読まないと」というプレッシャーから解放され、読書が「仕事の資料作り」のようなワクワクする作業に変わりました。
この読書スタイルが身につけば、仮に新規プロジェクトや新事業を任された時でも、まず関連する新書を3冊手に取ることで、ゼロから全体像を掴むための地図を短時間で描けるはずです。「何から手をつければいいかわからない」という最初の壁を、新書が突破口にしてくれると確信しています。
おすすめポイント:こんなシーンで読んでほしい
「学び直し」の必要性を感じている同世代の方へ
50代で新しい役割を任された時、一から分厚い専門書を読む気力はなかなか湧きません。
でも、新書なら「3時間でその道のプロの視点」を借りられます。
とはいえ、若い頃はそれこそスポンジが水を吸うように知識も頭の中にスルスル入ってきて、しかもなかなか忘れないものでしたが、50代にもなるとそうも行きません。
なかなか覚えられない上に、覚えたはずのものがなかなか出てこないということになります。
新書なら気楽に読めますし、何度も読めば知識の定着も良くなりますから、むしろ若い頃よりもいま知識を入れる方が有利な気もしてきます。
つまり、新しい仕事も新書を上手く活用すれば恐れるに足らず。
僅かな時間で枠組みを理解すれば、そこからの仕事がスムーズになるはずです。
専門家と一般人の板挟みになっている「調整役」の方へ
ボクと同じようなことを仕事にしている人がどれほどいるかはわかりませんけど、きっと同じ悩みを抱えているでしょう。
そういう方には新書で比較的短期間で学べるのは有効だと思います。
相手の専門用語に怯えないための「基礎知識」を、最短ルートで手に入れるための戦略が詰まっています。
専門外の会話に毎日さらされている調整役・橋渡し役の人が、相手の言葉に怯えなくなる最短ルートにもなるというわけです。
比較・今後の展望:老眼という壁を超えて
本書のメソッドは素晴らしいのですが、50代のボクには避けて通れない問題があります。
それは「新書の文字が小さい(老眼問題)」です。
古本屋で100円の掘り出し物を探す楽しみは捨てがたいですが、最近は背に腹は代えられず、電子書籍で文字を大きくして読むスタイルに移行しつつあります。
本には独特の匂いだったり、ページをめくる時の触り心地だったりが魅力なわけですが、「形態(物理的な本)」にこだわるよりも、「知恵を吸収すること」を優先する傾向にあります。
それでも全ての新書が電子書籍(ボクの場合はKindleなんですが)になっているわけではないでしょうから、リーディンググラスを書けて新書に挑む気持ちは忘れないでいたいです。
また、新書の実践的な活用法をさらに深めるなら、以下の記事も参考になります。
今後は、本書で学んだ「思考ノート」の習慣を、iPhoneでのメモ管理とうまく融合させて、現場のトラブル対応のヒント集に育てていきたいと考えています。
まとめ:知的好奇心が毎日を面白くする
世の中には知らなくても困らないことはたくさんあります。
でも、ほんの少しの知識があるだけで、現場の不具合対応も、お客様との雑談も、そして何気ないニュースの見え方も変わります。
本書は、新書という手軽なツールを使って、私たちの人生に「選択肢」と「面白がり方」を増やしてくれるガイドブックです。
あなたが今、現場で直面している「なぜ?」は何ですか?
その答えを探しに、週末は古本屋や書店へ新書を「3冊」探しに行ってみませんか。
その一歩が、明日の仕事を少しだけ楽にしてくれるはずです。
それではまた。
ありがとう!