元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
今回ご紹介いたします本は物凄くエネルギッシュなインドの方、サチン・チョードリーさんの書いた本でございます。
「運がいい人」になるための小さな習慣
ボクは自分のことを、どちらかと言えば運が良いほうの人間だと思っています。
そんなボクが最近、岡田斗司夫さんの動画を観て「運」と「努力」の関係について深く考えさせられる出来事がありました。
動画のテーマは、堀江貴文さんのような成功者が「努力が足りない」と語る真意について。
岡田さんによれば、そもそも人は”努力できる遺伝子”を持っているかどうかで、努力できるかどうかが決まるというのです。
つまり、「努力を続けられる人は、その遺伝子を持って生まれた運の良い人」だということ。
ではなぜ彼らは「努力が足りない」と言うのか。
それは、想像を絶する努力を重ねてきた自負があるからこそ、「運が良かっただけ」という言葉で片付けられたくないからではないか、と。
この話を聞いて、ボクは妙に納得してしまいました。
ボクがこれまで大した努力をしてこなかったのは、単にその遺伝子を持っていなかったからなのかもしれない。
それは、容姿の良し悪しと同じように、本人の努力ではどうにもならない「運」の問題だったのではないか、と。
ならば話は早い。
努力の才能がないのなら、残された道は「運」そのものを良くすること以外にない。
そんな経緯でボクが手に取ったのが、サチン・チョードリー氏の著書『「運がいい人」になるための小さな習慣』でした。
インド大富豪の教えを継ぐ著者が明かす「運の育て方」
本書の著者サチン・チョードリー氏は、母国インドと日本、アジアで数多くの事業を成功させてきた実業家です。
- 著者: サチン・チョードリー
- 経歴: 1973年ニューデリー生まれ。外交官の父と来日し、日本のバブル期を経験。再来日後は言葉の壁や差別に苦しむも、印僑大富豪の教え「ジュガール」をきっかけに人生が好転。現在はパナソニックや日産、NECといった大企業のコンサルタントを務める傍ら、セミナーには2000人以上が殺到する人気講師としても活躍しています。
本書は、貯金残高わずか3万円の極貧生活から大成功を収めた著者自身の実体験を基に、誰でも1分で実践できる「小さな習慣」を通じて「運がいい人」になる方法を解説した一冊です。
書籍情報
- 出版社: アスコム
- 発売日: 2019/5/25
- ページ数: 240ページ
特別な才能や努力は不要。
日常のささやかな行動を変えるだけで、運は後からついてくる、と著者は語ります。
大谷翔平も実践?「運」に再現性をもたらす思考法
「運」を良くするといえば、あの大谷翔平選手が目標達成シート(マンダラチャート)に、ドラフト1位になるための要素として「運」を挙げていたことは有名です。
彼がゴミ拾いをしたり、審判への態度を良くしたりするのも、運気を上げるための行動だと言われています。
本書で語られているのも、まさにそれと同じこと。
清廉潔白な行動を習慣化することで、知らず知らずのうちに運は良くなっていく、というのです。
著者は、周りの成功者たちを徹底的に観察し、彼らの思考と行動に共通点があることを発見しました。
例えば、運がいい人は「可能思考」で物事を考え、「コンフォートゾーン(居心地のいい場所)」から積極的に飛び出します。
そして計画(Plan)から始める「PDCA」ではなく、まず行動(Do)から始める「DCAP」で物事を動かすのです。
本書では、こうした成功者たちの行動原理から導き出された、40個の「小さな習慣」が紹介されています。
愚痴と悪口はもうやめた。「言霊」の力で人生を変える
本書の中で特に胸に刺さったのが、「言霊」に関する部分でした。
ダメなサラリーマンの典型として、飲み会で会社の愚痴や上司の悪口を言い合うことが挙げられていますが、ボクも身に覚えがありすぎます。
上司に至っては、悪口以外の話題が出てきません。
さらにボクの場合、X(旧Twitter)でも愚痴をこぼしがちです。
本書によれば、これは「言霊」の力によって、自分の不幸を世界中にばらまいているのと同じこと。
そして、そのネガティブな波動は、いずれ自分自身に返ってくるというのです。
これを読んで、ボクは深く反省しました。
Xのアカウントを消す勇気はまだありませんが、少なくともネガティブな発言を吐き出すのは今日限りでやめようと、固く心に誓った次第です。
超人すぎて真似できない?でも、できることから始めればいい
本書で紹介されている習慣は、「自分は運がいい」と1日5回言うなど、すぐに実践できるものから、少しハードルが高いと感じるものまで様々です。
正直に言うと、著者のサチンさんが超人すぎて「これはとても真似できない…」と感じる部分も少なくありませんでした。
特に、人脈構築に関する部分です。
運が良くなる習慣を続けるうちに、著者の周りには自然と運の強い人々が集まり、その繋がりがさらなる成功を生んだ、と書かれています。
しかし、ボクはもともと人付き合いが苦手で、友達もほとんどいません。
そんなボクが、これから積極的に人間関係を広げていくというのは、あまりにも現実的ではないと感じました。
心が折れかけましたが、よく考えてみれば、すべてを完璧に真似する必要はないのです。
人間関係の構築は一旦横に置いておき、まずは自分一人でできる他の習慣から試してみよう。
そう割り切ることにしました。
【独自考察】キャッシュレス決済への見解には物申したい
本書の内容はほとんどが「おっしゃる通り」と頷けるものばかりでしたが、一つだけ、どうしても納得できない主張がありました。
それは、キャッシュレス決済は無駄遣いを増やすという見解です。
著者は、キャッシュレスだと支出の管理が難しくなり浪費に繋がるため、基本的には現金払いだと言います。
しかし、本書が発売されたのは2019年。
スマートフォンのアプリで瞬時に利用履歴を確認できる現代において、この主張は少し古いと感じました。
むしろ、レシートを管理する手間なく支出を可視化できるキャッシュレスの方が、無駄遣いを把握しやすいのではないでしょうか。
とはいえ、「お金の使い方に人間性が出る」という著者の根本的な考え方には同意します。
浪費が多い人の運気が上がらないというのは、真理でしょう。
オススメ習慣
これまで読んだもので、習慣を変えることで人生を好転させる的な話の本がございます。
多くのボクと同じ凡人の方はいきなり大きな事をやり遂げようとするよりも日々の小さなことからコツコツとやっていくことが重要なのではないかと思います。
天才の時間のある方は、別に読まなくていいかも知れません。
「運」は才能ではなく技術。今日から始める小さな一歩
本書で紹介されている40個の習慣は、どれも1分程度でできる簡単なものばかりです。
怠け者で面倒くさがりのボクですら、「これならできるかも」と思えるものがいくつもありました。
自分は運が悪いと感じている人、努力することに疲れてしまった人にこそ、本書を読んでほしいです。
40個すべてを実践する必要はありません。
できそうなものを一つだけ選んで、今日から始めてみればいいのです。
「運」は天から与えられるものではなく、日々の小さな習慣によって自分で育てていくもの。
この本は、そう教えてくれます。努力できる遺伝子を持っていなくても、運を良くする習慣なら、きっと誰でも身につけられるはずです。
あなたも「小さな習慣」で「運がいい人」への第一歩を踏み出してみませんか?
それではまた。
ありがとう!
