元気ですか〜?!
どうも、ろけねおです。
今回ご紹介いたします本は、小飼弾さんのお書きになった本でございます。
新書がベスト
「本を読みたいけれど、何から読めばいいかわからない」
「読書を始めても、なかなか続かない」
そんな悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
ボクも以前、小飼弾さんの『本を読んだら、自分を読め』という本に深く感銘を受け、同じ著者の本をもっと読んでみたいと思っていました。
そこで出会ったのが、この『新書がベスト』です。
タイトルからして「新書」に特化しており、具体的な読書の始め方が書かれていそうだと感じました。
実際に読んでみると、『本を読んだら、自分を読め』と重なる部分もありましたが、音楽で言うところのセルフカバーのように、同じテーマでも異なる角度からのアプローチが楽しめる内容でした。
※『本を読んだら、自分を読め』の感想はこちらの記事で詳しく書いています。
著者・小飼弾さんの経歴と影響力
著者の小飼弾さんは1969年生まれの投資家、プログラマー、そして著名なブロガーです。
カリフォルニア大学バークレー校を中退後、株式会社オン・ザ・エッヂ(現ライブドア)の取締役最高技術責任者(CTO)を務め、同社の上場に大きく貢献されました。現在はディーエヌエヌ有限会社の代表取締役として活躍されています。
そして何より、小飼さんは圧倒的な読書家としても知られています。主に書評を掲載するブログ『404 Blog Not Found』は月間100万PVを誇り、多くの読者に影響を与え続けています。
著書には『弾言 成功する人生とバランスシートの使い方』『決弾 最適解を見つける思考の技術』『小飼弾の「仕組み」進化論』『空気を読むな、本を読め。』など、多数あります。
『新書がベスト』の書誌情報
- 出版社: ベストセラーズ
- 発売日: 2010年6月9日
- 言語: 日本語
- 新書: 208ページ
- ISBN-10: 4584122849
- ISBN-13: 978-4584122846
『新書も読まずに本を語るな!』という本書の主張
この本のテーマは、冒頭の「新書も読まずに本を語るな!」という力強いメッセージに集約されています。
ウェブが当たり前になった現代において、これまで通りの読書をしているだけでは「情報弱者」になってしまうと、著者は警鐘を鳴らします。
本書では、本の選び方に唯一の正解はなく、また、全てを隅から隅まで読もうとしなくてもよいと説かれています。
コツを掴んで「たかが読書」と思えるようになれば、知的レベルは自然と上がっていく。
そのための最適な入り口が「新書」だというわけです。
新書をどんどん「つまみ読み」して脳内のマップを広げていけば、他の本を読む必要すらない、とさえ言い切ります。
絶大な影響力を持つ書評ブロガーである小飼弾さんが教える、ゼロから読書習慣を身につけるための本なんです。
『新書がベスト』を読んでボクが感じた5つの衝撃
実際に本書を読んで、ボクが特に心を揺さぶられたポイントを5つ紹介します。
「まず本棚を買え」という痛快なメッセージ
この本で一番印象に残ったのは、そのストレートで痛快な物言いでした。
これまで本をあまり、いや全く読んでこなかったという人に対し、著者は「まずゴチャゴチャ言わんとドンと本棚買え」と提言します。
さらに「本屋に行って、新書コーナーに行って、ひと棚まるごと買っちまえ」とまで仰っています。
これは、かなり思い切った提案ですよね。
でも、この大胆さこそが本書の魅力だとボクは感じました。
「どの本を選べばいいかわからない」という読書初心者の悩みを、「とにかく全部買え」という圧倒的な解決策で一刀両断してくれます。
つまり著者さんは、「小難しいことを考える前に、とにかく本を読め」と、ボクたちの背中を強く押してくれるんです。
読書の入り口で立ち往生している人にとって、これほど明快なメッセージはないでしょう。
「わからなくてもOK」で読書のハードルが下がる
本を読んでいると、どうしても理解できない部分に出会うことがありますよね。
そんな時、多くの人は「自分には難しすぎる」と感じて、本を閉じてしまいがちです。
しかし、この本では「さっぱりわからないことがあっても気にせず読むべし」と説かれています。
これは、ボクにとってまさに目からウロコでした。
わからない部分があっても、立ち止まらずにそのまま読み進めていい。
そして、何冊か読み進めるうちに、「ああ、あの本に書いてあったのはこういうことだったのか」と、ふと気づく瞬間が訪れる。
それこそが読書の楽しさの一つだというんです。
確かに、すべてを完璧に理解しようとすると、読書のハードルは上がる一方です。
でも、わからない部分は飛ばして、わかる部分だけを拾い読みしていけばいい。
そう考え方を変えるだけで、読書がぐっと気楽なものになります。
「興味ない本」こそが視野を広げる理由
本書で特に強調されているのが、「本を自分の興味があるなしで選んでいては、自分の視野は広がらない」という点です。
これは本当にその通りだと痛感しました。
今まで全く興味のなかったジャンルにあえて踏み込むことで、新たな興味が湧いてくる。
それが結果として自分の視野を広げ、人生を豊かにしてくれるんです。
本書の根底にあるテーマは、多くの仕事が機械やAIに置き換えられていくこれからの世の中において、人から頼りにされ、役に立てる人間になるための読書をしよう、ということです。
「興味ないから」という理由で避けていては、知識が偏った薄っぺらい人間にしかなれません。
そうなると、誰かから頼りにされたり、人の役に立ったりすることは難しい。ちょっと耳が痛い話ですが、だからこそ心に強く響きました。
「軽く1000冊読め」というプロの視点
この本を読んで一番驚いたのが、「興味があるなしに関わらず新書を1000冊ほど読むとわからなかったことも色々わかってくる」という一節です。
「とりあえず1000冊読んでおけ」と書かれていて、正直「えっ、1000冊!?」と声が出そうになりました。
一日一冊読んだとしても、2年半以上かかります。気が遠くなるような数字ですよね。
でも、ふとマンガ『1・2の三四郎』で、主人公の師匠・桜五郎が「では、筋肉を使いすぎないように軽くスクワット8000回」と言い放つシーンを思い出しました。
プロの世界では、素人が驚くような数字が「軽く」という単位になるんです。
読書も同じなのかもしれません。
1000冊という数字は、最初は途方もなく感じます。
しかし、読み続けていけば、いつかは到達できる数字です。
そして1000冊を読み終えた後の自分は、今とはまったく違う視点を持っているはず。
そう考えると、なんだかワクワクしてきませんか。
今すぐ新書コーナーへ走りたくなる魔力
『新書がベスト』を読むと、新書が無性に読みたくなります。
これは間違いありません。
これまで新書コーナーを気にしたことがなかった人も、急に気になりだしますし、本屋に行ったらまず新書コーナーに足を運んでみたくなるはずです。
もしボクが新書を作っている出版社の人間ならば、これほどありがたい本はないと思うでしょう。
それくらい、新書への興味を強く掻き立てられる内容なんです。
ブックオフなどの古本屋なら1冊100円程度で売っていることもあります。
さすがに棚ごと買うのは難しくても、「棚の1段ぐらい」をまとめて買うことなら、それほど難しくないかもしれません。ボクも実際にやってみようと思いました。
読書習慣ゼロからでも大丈夫!最初の一歩を踏み出そう
『新書がベスト』は、読書習慣がまったくない人にこそ読んでほしい一冊です。
「本を読みたいけど、何から始めればいいかわからない」
「読書が続かない」
そんな悩みを持っている人にとって、この本は明確な道しるべとなってくれます。
完璧に理解しようとしなくていい。
興味のないジャンルにも手を出す。
とりあえず量をこなしてみる。
こうした著者からの提案は、ボクたちが無意識に感じていた読書へのハードルを一気に下げてくれます。
そして何より、「新書」という具体的なジャンルを示してくれている点がとても親切です。
新書は手頃な価格で、持ち運びやすく、専門的な内容がコンパクトにまとまっています。
読書を始める入り口として、まさに最適なフォーマットなんです。
この本を読んで、ボク自身も「よし、新書を読もう!」と素直に思えました。
あなたも、まずは近所の本屋さんの新書コーナーに足を運んでみませんか。
そして、気になった新書を何冊か手に取ってみてください。
完璧に理解できなくても大丈夫です。わからない部分は飛ばして、わかる部分だけを楽しめばいいんです。
1000冊なんて、遠い目標のように感じるかもしれません。
でも、最初の1冊を読まなければ、1000冊目には絶対に到達できません。
この『新書がベスト』を読んで、あなたの読書の第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
きっと、あなたの世界が少しずつ広がっていくはずです。
それではまた。
ありがとう!
