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【読書感想文】生を変えるノート術?『脳を「見える化」する思考ノート』を実践した感想

元気ですか〜?!

どうも、ろけねおです。

今回ご紹介いたします本は不動産を中心とした資産運用やお金に関する専門家として知られている午堂登紀雄さんのお書きになった本でございます。

脳を「見える化」する思考ノート

「夢を実現する究極のアナログツール」

この本の表紙に書かれた言葉を見て、ボクは思わず手に取ってしまいました。

こういうキャッチコピーに、ボクは昔から弱いんです。

正直に告白すると、ボク自身の「夢」が何なのか、まだハッキリとは定まっていません。

それでも「夢を実現する」というフレーズには、どうしようもなくテンションが上がってしまいます。

実は、ボクには以前からノートに対して特別な思い入れがありました。

文字を書くこと自体は好きなのですが、学生時代のノート活用法といえば、授業の板書を急いで書き写す作業でしかありませんでした。

ノートを使いこなしている実感はゼロ。

だからこそ、ノートの効果的な使い方を教えてくれる本には強く惹かれてしまうのです。

この『脳を「見える化」する思考ノート』もまた、そんなボクの探求心にピッタリとハマる一冊でした。

著者・午堂登紀雄さんとの不思議な縁

著者である午堂登紀雄さんについて、ボクはこれまで特に好き嫌いを意識したことはありませんでした。

ただ、気づけばボクの本棚には『33歳で資産3億円を作った私の方法』と『頭のいいお金の使い方 – お金の流れを呼び寄せる』が並んでいます。

この他にも何冊か読んだ記憶があるのですが、どんな内容だったかは正直、さっぱり思い出せません。

「ボンヤリとお金持ちになりたい」と願っているボクが、無意識のうちにホイホイと買ってしまうような、魅力的なタイトルをつけるのが非常にお上手な著者さんなのかもしれませんね。

『脳を「見える化」する思考ノート』とは?

今回ボクがレビューするのは、2008年8月28日にビジネス社から出版された、午堂登紀雄さんの著書『脳を「見える化」する思考ノート』です。

全222ページにわたり、実践的なノート術が解説されています。

本書のコンセプトは非常に明確です。

「ノート一冊だけで人生が変わる?そんな馬鹿な!」

そう感じる人もいるかもしれません。

確かに現代は、YouTubeに膨大な動画が溢れ、プレゼンで動画を使うことも当たり前になりました。

情報を受け取るだけなら「書かなくても」用が済んでしまう場面が増えています。

しかし、世の中の大切なプロジェクトは、すべて「文字として書かれる」ことで動いています。

これは個人の人生においても同じだと著者は言います。

つまり、「書く」ことで初めて自分の「マイ・プロジェクト(=夢や目標)」が動き出すのです。

書くことによって思考が「見える化」され、より広く、より深く考えを巡らせることができるようになります。本書は、著者の豊富な経験をベースに、やりたいことを実現させる方法を体系化した一冊なのです。

著者・午堂登紀雄氏の経歴

著者の午堂登紀雄さんは1971年、岡山県生まれ。中央大学卒業後、会計事務所、大手流通企業のマーケティング部門を経て、世界的な経営コンサルティングファームであるアーサー・D・リトルで経営コンサルタントとして活躍されました。

国内外の大手企業に対する経営課題の解決やM&A、企業再生支援など、数多くの案件を手がけた経験をお持ちです。

2004年に独立し、現在は株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズの代表取締役として、不動産投資コンサルティングなどを行う投資家としても活動されています。

何より驚くべき実績は、独自の投資理論と手法を駆使し、貯金70万円からわずか1年で3億円の資産形成に成功したことです。

その体験をまとめた処女作『33歳で資産3億円をつくった私の方法』や、『30代で差をつける「人生戦略」ノート』はベストセラーとなっています。

思考ノートの実践で「頭の中身」をダウンロードする

この本で紹介されているのは、単なるメモ術ではなく「思考ノート」の作り方です。

頭の中身をノートにすべて書き出し、自分自身と徹底的に対峙することで、効率よく夢を実現させようというメソッドが紹介されています。

自分にフィットする方法を探し求めていたボクは、この本で紹介されている「ブレインワークアウト」というメソッドを実際に試してみることにしました。

誰でもすぐに始められる手軽さ

世の中には「良い方法だ」と思っても、準備が大変だったり難しすぎたりして、なかなか実行に移せない本が溢れています。

しかし、この本で紹介されている方法は違いました。

「つい、やりたくなってしまう」手軽さが、本当に素晴らしいと感じます。

誰でもすぐに始められるのです。

本書で推奨されているノートは、「B5サイズで罫線の入っていないもの」。

できれば表紙がしっかりしていて、リングタイプが良いとのこと。

ボクはさっそく近くの無印良品で、条件に合うノートを購入しました。

筆記具は「3色ボールペン」。

ボクは愛用しているジェットストリームの3色タイプを選びました。

準備はこれだけです。

実践:ブレインワークアウト①「欲望100個」の壁

これらの道具を使って何をするのか。それは、自分の「欲望」を出なくなるまで書き出す作業です。

これが「ブレインワークアウト」の第一段階です。

「どんなアホな欲望でも、どんなわがままな欲望でもかまわない」と書かれています。

とにかく次々とノートに書きまくります。目標は100個です。

ボクは自分自身のことを「欲まみれな人間だ」と自覚していたので、100個くらいは簡単に出るだろうと高をくくっていました。

ところが、これが甘かった。

ササッと終わらせるつもりが、書き出してみると意外と筆が止まります。

結局、なんやかんやで1ヶ月ほどかけて、ようやく100個を絞り出すことができました。

欲にまみれているつもりでしたが、いや、確かにまみれてはいるのです。

しかし「100個」というのは、かなりレベルの高い「欲の皮が突っ張った人」でないと達成できない数字だと痛感しました。

ボクはまだまだ謙虚だったのかもしれません。

実践:ブレインワークアウト②「やるべきこと100個」

ボクは最初のステップだけで相当な時間を費やしてしまいましたが、本来はここからが本番です。

次にやることは、現在またはこの1年以内に「やらなければならないこと」を、またもや100個書き出す作業です。

どんなに小さなことでも、頭の片隅で気になっていることでも、すべて書き出します。

それくらいしないと、100個という数字には到底届かないでしょう。

ここまで書き出すと、もはや脳みそには何の雑念も残っていない、スッキリした状態になるはずです。

ヘトヘトになるでしょうね。

こうして書き出されたものが、いわゆる「TODOリスト」の原型となります。

優先順位付けのルール

次に、最初に書き出した「欲望」と、次に書き出した「やるべきこと」を見比べ、重複しているものを消していきます。

そして残ったものに、優先順位をつけていきます。

この優先順位のつけ方には法則があります。

  1. 「やらないと大変なことになること」を先に選ぶ
  2. 「ワクワクすること」を次に選ぶ

これが重要なポイントです。

さらに、締め切りがあるものは日付を書き込み、特にないものにも「達成したい日付」を自分で設定して書き込みます。

「そのうち達成したい」ではダメなのです。

「いついつまでに達成する」と決意を込めて書かないと、いつまでも実現しないからです。

「ブレークダウン」で大きな目標を小さく分解する

優先順位をつけたら、それぞれの「やるべきこと」を、今すぐにでも実行できるレベルにまで小さく分解していきます。

一番最初に書き出した欲望や目標は、きっと大きなものであるはずです。

「世界一周旅行をする」「資産1億円を築く」など。

あまりに目標が大きすぎると、何をどうしたら良いか分からず、立ち往生してしまいますよね。

ですから、これを「比較的簡単に実行できるレベル」にまで分解していくのです。

これを本書では「ブレークダウン」と呼んでいます。

例えば「世界一周旅行」なら、

「パスポートを取得する」

「行きたい国を10カ国リストアップする」

「旅行費用を計算する」

「月5万円積立貯金を始める」といった具合です。

そして、その小さくなったタスクを一個一個潰していきます。

タスクを潰していく過程で、また新たな「やるべきこと」が出てきたら、その場ですぐにノートに書き込み、常に最新のリストに更新していくのです。

なぜ「書く」ことで夢が実現に近づくのか

「書く」ことで、自分が本当にやりたいことが明確になります。

そして、それを達成するにはどうしたらいいのかを、日頃から真剣に考えるようになります。

その結果、夢を実現することができる。

簡単に言うと、そういう仕組みです。

頭の中でボンヤリ思っているだけでは、何も始まりません。

「あんなこといいな、できたらいいな」と空想するだけなら誰でもできます。

でも、それを達成するために「具体的に何をすべきか」まで考え倒すことは、多くの人がやっていないのではないでしょうか。

少なくとも、ボクはしたことがありませんでした。

また、フッと浮かんだだけのアイデアは、すぐにスッカリ忘れてしまいます。

だからこそ、ノートに「書いて」おくのです。

ことあるごとにそれを見返し、自分は一体どうしたいのかを常に意識できるようにするわけです。

すると、その答えがふと見つかったり、まるで神のお告げのように急にアイデアが降りてきたり、日々の努力の積み重ねによって達成に必要なスキルが習得できたりする、と著者は言います。

自分と向き合うことの大切さ

いわゆる「成功者」と呼ばれる人たちは、やり方は様々だとしても、共通して「どうしたら自分の望みを叶えることができるか」を真剣に考え抜いている人たちだと思います。

まずは自分自身と向き合って、自分とバッチバチにシバキ合う(=徹底的に対話する)こと。

そこからしか、夢の実現は始まらないのです。

そう思うと、なんだかワクワクしてきて、テンションが上がってきませんか?

その他のノート術

これまで読んだ本にはノート術について書かれたものもありましたので、ご紹介いたします。

こちらは情報をストックするためのノートの使い方について書かれた本です。

今回ご紹介した本は自分の頭の中を整理するのに使いましたが、ノートは外部記憶装置としての使用も可能な万能な道具です。

ノート一冊で、あなたの人生も動き出すかもしれない

「よし、やるべきことリストの続きを書くぞ!」と物凄い勢いで思ったのですが、物事は本当に「すぐ」に始めないとダメですね。

ボクは最初の「欲望100個」を書き出すだけで力尽きかけましたが、それでも1ヶ月かけてなんとか完成させることができました。

この経験から学んだのは、思いついた瞬間にすぐ行動することの大切さです。

この本の素晴らしいところは、特別なスキルや才能がなくても、「誰でも」「すぐに」始められる点にあります。

必要なのは、ノート一冊と3色ボールペンだけ。

たったそれだけで、自分の人生を「見える化」して、夢の実現に向けて具体的に一歩を踏み出すことができるのです。

もしあなたが、

  • やりたいことはあるけれど、何から始めていいかわからない
  • 目標はあるけれど、なかなか達成できずにいる
  • 頭の中がゴチャゴチャしていて、やるべきことが整理できない

そんな状態なら、この本はきっと役に立つはずです。

ボクもまだ道半ばですが、100個の欲望を書き出したことで、自分が本当に求めているものが少しずつ見えてきました。

次は「やるべきこと100個」の書き出しに挑戦して、夢の実現に向けて一歩ずつ進んでいこうと思います。

あなたもノート一冊から、自分の人生を動かしてみませんか?

それではまた。

ありがとう!

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