元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
今回ご紹介いたします本は、ボクが憧れて心の中で師匠と呼んでいる高嶋政宏さんがお書きになった生き様に関する本でございます。
変態紳士
最近、「変態」という言葉が、いつの間にか「褒め言葉」として使われるようになったと感じませんか?
かつては、性的にアブノーマルな趣味を持つ人を指す、少しネガティブな言葉でした。
しかし今では、何か一つのことを常軌を逸するほど極め、他人の理解を超越した人物への「リスペクト」を込めて使われることが増えたように思います。
「マニア」や「オタク」といった言葉に近い、ポジティブなニュアンスさえ感じられます。
今回ボクがレビューする高嶋政宏さんの著書『変態紳士』。
このタイトルを見たとき、まさにその両方の意味が頭に浮かびました。
俳優として活躍される一方で、テレビ番組などで見せる常人離れした趣味へのこだわり。その姿は、まさに新旧両方の意味を兼ね備えた「真の変態」ではないか、と。
特に、ボク自身も音楽や食など、高嶋さんと似たジャンルに興味があったため、「彼の見ている世界は一体どんなものなんだろう?」という強烈な好奇心に駆られ、この本を手に取らずにはいられませんでした。
『変態紳士』の概要
『変態紳士』は、俳優の高嶋政宏さんが、自身の偏愛する「プログレッシブ・ロック」「グルメ」「SM」などをはじめとする、ありとあらゆる”好き”について、異常なまでの熱量で語り尽くした一冊です。
2019年にぶんか社から発売されました。
単なる趣味の紹介にとどまらず、彼の独特な人生哲学や、物事を深く追求する姿勢が垣間見える、非常にパワフルな内容となっています。
SM以外は瓜二つ?高嶋さんへの強烈な親近感
この本を読んでボクが一番驚いたのは、高嶋さんと自分の趣味趣向が、恐ろしいほど似通っていたことです。
もちろん、その深度は天と地ほどの差がありますが、共感できるポイントの多さに、ページをめくる手が止まりませんでした。
プログレ、グルメ、ベース…似ているけど「深さ」が違う
変態紳士・高嶋さんは、キング・クリムゾンをこよなく愛するプログレ好きだそうですが、ボクもまたプログレをそこそこ愛する人間です。
そして、グルメ(食べるのが好きなだけですが…)で、昔はベースも弾いていました。
しかし、決定的な違いは、その「深さ」です。
ボクの知識や経験は、どれも浅瀬でチャプチャプしているレベル。
一方で高嶋さんは、その道のプロと対等に語り合えるほどの知識と情熱を持ち、深く深く潜っています。
この本を読んでいると、「物事の本当の面白さは、ここまで”変態”になって初めて味わえるのかもしれない」と痛感させられました。
ボクも、自分の「好き」をもっと深く掘り下げて、少しでも彼の領域に近づきたい。
そんな風に、背中を押された気がします。
どうしても共感できなかったSMの世界
しかし、そんな親近感の塊である高嶋さんの趣味の中で、唯一、そして決定的に理解が及ばなかったのが「SM」の世界です。
彼が熱っぽくその魅力を語れば語るほど、ボクの頭には「???」が浮かびます。
ボクは基本的に、人が傷ついたり痛がったりしている姿を見るのが苦手です。
もちろん、高嶋さんの語るSMは、単なる暴力ではなく、信頼関係の上に成り立つ高度なコミュニケーションであり、美学であることは理解できます。
巷では「女性が痛がる表情は、性的絶頂の表情と似ている」とか、「男性が女性の涙に弱いのは、泣き顔がそれに似ているからだ」なんて説もあります。
そう考えると、誰しもにSMを楽しめる素養のようなものは眠っているのかもしれません。
しかし、残念ながらボクの中に眠るその種は、全く発芽の気配を見せてくれませんでした。
こればっかりは、好みの違いとしか言いようがありませんね。
ボクと高嶋さんの決定的な違い、それは「積極性」
高嶋さんがなぜ「変態」の領域にまでたどり着けるのか。
その答えは、ボクには決定的に欠けている「積極性」にあるのだと気づかされました。
興味を持った分野の第一人者に、臆することなく会いに行く行動力。
頭であれこれ考える前に、まず動いてみるフットワークの軽さ。
本当に素晴らしいです。
「動いてナンボ」だと頭ではわかっていても、ボクはつい「こんな自分が行っても迷惑じゃないだろうか」「もっと勉強してからにしよう」などと、何かに恐れて動けなくなってしまいます。
モジモジしているうちにあっという間に日は暮れて、「まあ、明日でいいか…」と先延ばしにする。そんなことの繰り返しです。
「思い立ったが吉日」という言葉がありますが、高嶋さんの生き様は、まさにその言葉を体現しています。
彼の行動力こそが、人生を何倍も豊かにする秘訣なのだと、改めて教えられました。
この本はどんな人にオススメ?
『変態紳士』は、単なる面白いエッセイにとどまりません。自分の人生をもっと楽しみたいと願うすべての人に、何かしらのヒントを与えてくれる一冊です。
- 何か一つの趣味を極めたいと思っている人
- 自分の「好き」に自信が持てない人
- 俳優・高嶋政宏の意外な一面を知りたい人
- 人生をもっと面白く、エネルギッシュに生きたい人
- 常識にとらわれず、自分の価値観で物事を考えたい人
一つでも当てはまるなら、ぜひ手に取ってみてください。きっと、あなたの心に火をつけてくれるはずです。
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まとめ:人生を謳歌したければ、「変態」になれ!
高嶋さんとボクは、趣味は似ていても、生まれ育った環境は全く違います。
ご両親も弟さんも俳優で、奥様は美しいシルビア・グラブさん。
若い頃から信じられないくらいモテてきたというエピソードは、もはやファンタジーの世界です。
そんな風に、強烈な親近感と、絶対に越えられない壁を感じさせる異次元の存在感。
そのギャップこそが、高嶋政宏という人物の面白さなのかもしれません。
この本を読んで、ボクは強く思いました。
ボクも何かの「変態」になって、いつか高嶋さんと対等にお話ができるレベルの人間になりたい、と。
自分の「好き」に時間と情熱を注ぎ込むことは、精神衛生上も非常に良いことなのだと確信しました。
もしあなたが日々の生活に何か物足りなさを感じているなら、この本を読んでみてください。
そして、自分だけの「好き」を見つけ、深く深く掘り下げてみてください。
人生を思う存分謳歌する秘訣は、きっと「変態」になることなのですから。
それではまた。
ありがとう!
