元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
今回ご紹介いたします本は、南淵明宏さんという大変有名な心臓外科医の方が書かれた本でございます。
心臓は語る
もう何年前になるか忘れてしまいましたが、高血圧と診断されて以来、ボクはずっと病院に通って血圧を下げる薬を飲み続けています。
最近ではすっかり家で血圧を測ることもなくなりましたが、たまに測っても昔のような高い数値が出ることはありません。
これが薬のおかげなのか、生活習慣が改善されたからなのかは定かではありませんが、一度こうなると病院通いはやめられないものだと覚悟を決めています。
太っている時点で健康的とは言えませんし、何より今の先生とはすっかり打ち解けて、主治医がいるという安心感は何物にも代えがたいものがあります。
そんなわけで、自分の身体のことが何かと気になるお年頃のボクが、珍しくお医者さんの書いた本を手に取りました。
それが、心臓外科医・南淵明宏先生の『心臓は語る』です。
『心臓は語る』の概要
本書は、日本を代表する心臓外科医の一人である南淵明宏先生が、心臓という臓器の神秘、医療の最前線、そして患者として知っておくべき「良い医者との付き合い方」などについて、専門的でありながらも人間味あふれる言葉で綴った一冊です。
医療の限界や課題にも正直に触れており、単なる医学の解説書にとどまらない、深い思索に満ちた内容となっています。
名医なのに「わからない」と言い切る誠実さに惚れた
この本を読んで、ボクが最初に心を掴まれたのは、著者の南淵先生の驚くべき誠実さです。
心臓外科医として超有名な先生が、「人間の体はよくわかっていない」「ましてや心臓のことは、まだまだわからないことばかりだ」と、はっきりと書いているのです。
専門分野のトップランナーが、自らの限界を認めて「わからない」と言い切ることには、相当な勇気と誠実さが必要だと思います。
それでも先生がそう書くのは、それだけ医療というものが不確かさを内包しており、患者もその事実を知っておくべきだという強い信念があるからでしょう。
その人柄に、すっかり惚れ込んでしまいました。
もちろん心臓の手術など受けないに越したことはありませんが、万が一そんな事態になったら、どんな手を使っても南淵先生に執刀してもらいたい。
そう思わせるだけの絶大な信頼感が、この本にはありました。
難しい、でも知っておきたい「良い医者の選び方」
本書の中では、「良い手術をしてもらうには、どんな医者を選べばいいか」という、患者にとって最も切実なテーマにも触れられています。
先生によれば、一口に心臓手術といっても様々な種類があり、その手術の経験がどれだけあるかで医者を選ぶべきだ、と。
これは至極もっともな意見です。
しかし、いざ自分が患者の立場になった時を想像すると、いくつかの疑問が浮かびます。
心臓が悪いとわかった時、そんなに悠長に先生選びなどできるのでしょうか?
そもそも、医師は自分の手術経験数を正確に開示してくれるものなのでしょうか?
仮に開示されても、それが嘘偽りのないものだとどうやって確認すればいいのでしょう?
誰だって最初は初心者です。
しかし、自分の命を預ける手術を初心者に任せたいと思う人はいません。
結果として、経験豊富なベテラン医師に患者が集中することになります。
ですが、ベテランだから必ずしも腕が良いとは限らない、というのもまた医療の難しいところです。
この問題に、明確な答えはありません。
だからこそ、次に述べる結論が重要になってくるのだと思います。
本書が本当に伝えたかったこと
様々な医療のリアルが語られる本書ですが、ボクが最終的に受け取ったメッセージは、非常にシンプルで力強いものでした。
それは、「そもそも病気になるな」ということです。
「オレ(南淵先生)の手を煩わせるようなことになってはいけない。病院に来ることがないのが、君にとって一番なんだよ」
先生は、そう言っているようにボクには思えました。
バランスの取れた食事、適度な運動、そしてストレスのコントロール。
当たり前のことですが、これらを実践すれば、多くの病気は防げるはずです。
病気になったらどうしよう、どの医者にかかろうかと悩む前に、まず「健康を維持すること」を何よりも優先して考えるべきなのです。
こんなあなたに読んでほしい
この本は、医療関係者だけでなく、自分の健康や家族の将来に関心のあるすべての人に価値ある一冊です。
- 健康診断の結果が悪く、将来に不安を感じ始めた方
- ご家族に心臓の病気を患っている方がいる方
- 信頼できる「かかりつけ医」を見つけたいと思っている方
- 医療のリアルや最前線に興味がある方
- 「健康でいること」の本当の価値を再確認したい方
ご購入はこちらから
まとめ:失う前に気づきたい「健康」という財産
人はつい、失ってからその大切さに気づくものです。
そして、「健康」もその一つです。
普通の暮らしが、普通にできることの喜び。夜眠りについたら、明日の朝、当たり前のように目が覚めること。
それがどれだけ奇跡的で、ありがたいことか、ボクたちは普段忘れてしまいがちです。
今こうして、のんきにブログを書けていること。この日常にもっと感謝しなければいけないな、と本書を読んで改めて思いました。
『心臓は語る』は、ただの医学書ではありません。
どう生きるべきかを問いかけてくる、人生の指南書のような素晴らしい本でした。
それではまた。
ありがとう!
