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【読書感想文】 読書嫌いだったボクが変わった理由。小飼弾『本を読んだら、自分を読め』が教える「自分を救う読書」

元気ですか〜?!

どうも、ろけねおです。

今回はご紹介いたします本は、小飼弾さんの書いた読書に関する本です。

本を読んだら、自分を読め

ボクがこの本を選んだ理由は非常にシンプルです。

それは、これまで小飼弾さんが書かれた本が、どれもボクに強烈な刺激と新しい視点を与えてくれたからです。

例えば、『弾言』では、「あなたは自分という会社の社長で筆頭株主である」という視点を与えてくれましたし、『決弾』からは、人生のあらゆる悩みに対して「より良い決断を下す方法」をQ&A形式で提示する実践的な指南書によってボクの悩みを解決してくれました。

特に、本質を突いて展開するそのスタイルは、唯一無二だと感じています。

だからこそ、今回は内容をよく知る前に「問答無用」で購入を決めてしまいました。

小飼さんの本は、読者の既存の価値観を揺さぶり、思考の枠を広げる新しい視点を与えてくれると確信していたからです。

そして、そのボクの予感は、この『本を読んだら、自分を読め』でも見事に的中したのです。

アルファブロガー小飼弾氏が語る「読書の真髄」

『本を読んだら、自分を読め』は、朝日新聞出版から2013年2月20日に発売された単行本です。

全207ページで構成されており、単なる読書術の紹介にとどまらず、「読書の本質」について深く書かれた一冊となっています。

著者の小飼弾さんは、オープンソース・プログラマーとして非常に知られた存在です。元オン・ザ・エッヂの取締役最高技術責任者(CTO)を務め、現在はディーエイエヌ有限会社の代表取締役として活躍されています。技術者としては、jcode.plを基にしたJcode.pmの開発などで知られ、Perlの開発にも深く携わってきました。

また、書評などを主な題材とするブログ「404 Blog Not Found」を運営し、その質の高い文章と考察力から「アルファブロガー」としても広く知られています。つまり、この本は「読書のプロフェッショナル」が、自身の経験と深い考察に基づいて書き上げた読書論なのです。

本の基本データ

  • 出版社: 朝日新聞出版
  • ISBN-10: 4022510528
  • ISBN-13: 978-4022510525

持ち運びやすいサイズ感で、通勤や休憩時間にもサッと取り出して読めるのが嬉しいポイントです。

感想文より「読書記録」を!ブログに残すことの大きな意味

この本を読んで、ボクがこれまでブログに書いてきたことが少し恥ずかしくなると同時に、救われた言葉がありました。

それは、「読書感想文は100年早い」という一文です。

これまで、ボクはブログで「読書感想文」を謳ってきましたが、その難しさや奥深さを考えると、たしかに急に背筋が伸びる思いがしました。

読書感想文というものは、それほど高度で難しい行為だということを改めて教えてくれたのです。

しかし、その一方で、ブログに自分の読んだ本を「読書記録」として残すことは、非常に良いことだと書かれており、ボクの羞恥心は和らぎました。

ボクがブログに書いているのは、高度な感想文ではなく、あくまでボク自身の個人的な読書記録、つまり「読書体験の記録」という側面が大きいとここで改めて宣言させていただきます。

何を書いても良い、というわけではありませんが、この本を読んで、読書記録として自分の変化を書き残すことには、非常に大きな意味があると確信することができました。

読書が趣味になったのは30歳を過ぎてから

ボクの現在の趣味のほとんどは10代の頃に好きになったものばかりです。

しかし、本を読むことだけは30代を過ぎてから始めた、本当に新しい趣味なのです。

若い頃、趣味が読書という人のことを、正直「少し変わった人だな」と思っていました。

まさか、自分が本を読むようになるとは、1ミリも考えていなかったため、人生とは予想不可能で、面白い変化に満ちているものだと実感させられています。

世界を広げたきっかけ『レバレッジ・リーディング』との出会い

ボクが読書を始めたきっかけは、30歳を少し過ぎた頃に感じた「このままでは猛烈にアホになる」という強迫観念でした。

そんな危機感の最中に出会ったのが、本田直之さんの『レバレッジ・リーディング』だったのです。

※この本を読んだときはまだ記録をつけていなかったので感想はありません。

この本を読んだとき、ボクの世界は文字通り大きく広がりました。

読書の楽しさ、そしてその大切さを初めて知ることができた瞬間でした。

それまで閉ざされていた新しい世界への入り口が、まるでパッとドアが開いたように、突然目の前に現れたような感覚です。

読書の醍醐味は「新たな自分と出会える」こと

では、読書の何がどう楽しいのか?この問いに対して、ボク自身はっきりとした言葉にできていなかったのですが、小飼さんのこの本がそれを明確にしてくれました。

それは、「新たな自分と出会える」ということです。

本のタイトルにもなっている「自分を読め」というメッセージは、本を読むことで、本を読む前と後で自分の中に生じた、ほんのわずかな変化を敏感に感じ取りなさい、ということなのです。

ボクたちは、ある本を読むことで「こういう話だと良いな」と予想し、その通りに面白いと感じることもあります。

しかし、まったく予想をしていなかった、ググッと興味の幅が広がるような、思わぬ面白さを発見することもあるのです。

その瞬間こそが、あの「パッとドアが開いたような感覚」であり、興味の範囲が広がり、一皮むけたような気持ちよさを覚えます。

この内面的な広がりこそが、ボクたちが読書を続けてしまう、最も大きな理由ではないでしょうか。

読書はボクを救う仕組みになる

小飼さん自身、本を読むことで「自分を救う仕組み」を作ったと語っていますが、ボクにも「本を読むことで自分を救う自分が作られていく」という感覚が確かにあります。

もし、30代以前のボクのように、全く読書をしないまま今の年齢(53歳)を迎えていたら、ボクはもっと日々の中で苦しんでいたように思います。

知らなかったことを知ることで一時的に苦しむこともありますが、結果的に「知ることで楽になったこと」のほうが、はるかに多いと断言できます。

人生の苦しみや悩みは「先人が経験済み」である

ボクたちが抱えている悩みや苦しみは、実はすでに昔の偉人や哲学者、あるいは小説の登場人物が経験し、考え抜いたものだったりします。

背景や時代、状況まで完全に一致することはなくても、その苦しみの「本質的なもの」は同じである場合がほとんどです。

つまり、ボクたちが今抱えている問題の「大体の答え」は、すでに本の中に存在しているのです。

  • 「世の中にはいろんな考え方があって、絶対的に正しい何かというものは存在しない」という真理を知る。
  • 「必ずしも自分は間違っていたわけではなかった」と過去の自分を肯定する。
  • 「つまらないことで悩んでしまうのは誰にでも起こりうることだ」と客観視できる。

これこそが、読書によって自分を救うことなのだと、この本を読んで強く感じました。

迷ったら、どんどん本に頼れば良いのです。

本を書いた方々も、「ぜひ頼ってください」という思いで、その知恵と経験を本という形で後世に残したはずですから。

「本は一人で読むもの」という言葉に救われたボクの読書法

この本の中には、「基本的に、本は一人で読むもの」という言葉がありました。

これは、集団で本を読む会のようなものへの参加を迷っていたボクの心を、深く救ってくれた一言でした。

読書が好きならば、読書会に参加すべきなのだろうか?他人のペースに合わせて読んで本当に楽しいのだろうか?と心のどこかで感じていたボクは、結局行動には起こせていませんでした。

だからこそ、「やっぱり一人で読んでよかったんだ」と、自分の読書法が肯定されたことに嬉しさを感じたのです。

自分のペースで、自分の興味のままに本を読んでいくこと。実はこれが、自分にとって一番良い読書法なんだと確信できました。

読書を始めたばかりの人、これから始める人へ贈る一冊

残念ながら、ボクの周りには読書の楽しさを教えてくれる大人がいませんでした。

だからこそ、ボクは読書をしない人に出会うと、嫌がられない範囲で「なんでも良いから本は読んだほうがいいよ」と薦めるようにしています。

マンガや電子書籍でも、読まないよりはるかに良いと思うからです。

読書そのものに全然興味が湧いていない方でも、必ず何か興味のあるジャンルがあるはずです。

一歩踏み出して読んでみれば、目の前の世界は広がり、そこには「新たな自分」との出会いが待っています。

小飼弾さんの『本を読んだら、自分を読め』は、読書をあまりしない人にこそ、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。

この本を読むと、「読書を始めたい!」という気持ちに火が付くはずです。

読書を始めるきっかけを探している人、あるいは、長年の習慣の中で読書の意味を見失いかけている人。

そんな方々にこそ、ボクはこの一冊を心からお薦めします。きっとあなたの読書人生、そして人生そのものを変えてくれるきっかけになるはずです。

それではまた。

ありがとう!

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