元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
つい先日、世を忍ぶ仮の姿で勤める会社で、ボクは少しも出生していない一般社員なのですが、後輩のミスを少しかばってあげたら、上司にむちゃくちゃ怒られ、「お前は何回ミスを気が済むんだ」、「どんだけ会社に迷惑をかけたら気が済むんだ」、「ここまで切らずにいてやったのに恩を仇で返すつもりか」的なことを言われて、精神的にまいっているところです。
確かにボクはこれは何度かミスを犯しているし、会社にも、取引先の方にも迷惑をかけています。
だから自分を変えたい、と常々思っているのですが、変化せずに53歳にもなってしまいました。
もうどうにもならないんじゃないかと言う思いもなくはないのですが、そこで手に取ったのは今回読みました本です。
STOIC人生の教科書ストイシズム
この本では、古代ギリシャのストア哲学=ストイシズムを、現代の生活に実践的に取り入れるための方法が紹介されています。その手段が「90日間のワーク」。
1日1テーマで、心の持ちようや行動のガイドラインが提案されており、自分を見つめ直し、鍛えなおす日々が続きます。
1日目 心をひらく
2日目 真実を求める
3日目 静かな勇気を発揮する
4日目 自分に敬意を抱く
5日目 理想を羅針盤にする
6日目 不必要なことをやめる
7日目 自分を信じる
8日目 判断を見直す
9日目 負の感情に支配されるな
10日目 自分自身の友になる」
11日目 自分の価値観に則して生きる
12日目 心を静かにする
13日目 居場所に満足する
14日目 自分はどんな人間か?
15日目 相手を深く知る
16日目 敵を友にする
17日目 内なる砦を守る
18日目 自分を思いやる
19日目 他者の評価から自由になる
20日目 本当に幸福になれること
21日目 決めた道を進む
22日目 適性を理解する
23日目 内なる炎を燃やす
24日目 自分を哀れむのをやめる
25日目 自分に喝采を送る
26日目 未来に煩わされるな
27日目 心を簡潔に保つ
28日目 言葉と行動を一致させる」
29日目 自分の人生を生きる
30日目 果実を我慢する
31日目 いまを手に入れる
32日目 悩みを捨て去る
33日目 反応をコントロールする
34日目 欲に流されるな
35日目 人間の不完全さを受け入れる
36日目 異なる考えを尊重する
37日目 不測の事態に備える
38日目 いい習慣を伸ばす
39日目 自分の資源を使う
40日目 変化を受け入れる
41日目 逆境を受け止める
42日目 自分のなかを探検する
43日目 意志を重視する
44日目 人生にはリズムがある
45日目 一人の時間と人といる時間
46日目 不運を高潔に耐える
47日目 正しい取っ手をつかむ
48日目 他者にいい影響を与える
49日目 もしそれがなかったら?
50日目 泥をぬぐう
51日目 自分を鍛える
52日目 怒りを手なずける
53日目 他人の立場で考える
54日目 人を信頼する
55日目 死に向き合う
56日目 かりそめの恵み
57日目 やるべきことをやる
58日目 つかめなかったものを取り戻す
59日目 この瞬間に集中する
60日目 平静と自由を手に入れる
61日目 美徳を実践する
62日目 生きるための技術
63日目 よい人間になる
64日目 日々のマインドセット
65日目 エメラルドのように
66日目 天を見上げる
67日目 意志を貫く
68日目 すべての人に共感を抱く
69日目 正しく人を見抜く
70日目 仲間を愛する
71日目 快楽の奴隷になるな
72日目 どうすれば十分か?
73日目 気晴らしの時間を持つ
74日目 絶えず注意を払う
75日目 つねに優しくあれ
76日目 間違っている相手を理解する
77日目 自分の条件を知る
78日目 手本を見つける
79日目 本当の意味で価値のあるもの
80日目 喝采がなくとも誠実に
81日目 自分に運を与える
82日目 自分を導くものは何か?
83日目 感謝の心を育てる
84日目 仲間に喜びを感じる
85日目 フローに入る
86日目 間違いから十分に学ぶ
87日目 やりすぎない
88日目 魂を静養させる
89日目 反省を習慣にする
90日目 内面の泉を掘り続ける
これらは決して難しい言葉ではないのですが、その本質に目を向けると、どれも奥が深く、簡単には実践できないものばかりです。
読んでみて気づいた、自分に足りなかったもの
ボクが特に響いたのは「失敗を犯すのは人間として当たり前」「決めた道を歩み続けることが大事」というメッセージです。
そもそも、ボクには“決めた道”がぼんやりしていたことに気づかされました。
何を目指し、どこへ向かっているのか。
明確にできていなかったことが、今の自信のなさや行動の迷いにつながっていたんです。
また、「自分を哀れんでも意味はない」「ネガティブな感情を許すと不満が癖になる」という箇所にも、グサリと刺さりました。
正直、今の仕事に対して不満だらけで、それを言い訳に前進する気力を失っていたのかもしれません。
「期待しない」ことで人に優しくなれる?
「期待を手放すと、愛情がより誠実になり、幸福を見出す力が増す」──この考え方にも深く共感しました。
特に身近な人間関係において、無意識に相手に期待してしまうことがあります。
それが裏切られると、イライラしたり、傷ついたり。
自分の理想を相手に押し付けていたことに気づかされました。
もちろん、全90日を通して実践するのは現実的には難しかったですが、いくつかの項目を意識的に取り入れるだけでも、心の状態が少しずつ変わっていくのを感じました。
哲学は遠い存在ではなく、日々の指針になる
「ストイック」というとイチロー選手のような超人だけが到達するものだと思い込んでいました。
でもこの本を通じて、どんな人でも「ストイックな生き方」に一歩ずつ近づける可能性があると知ったのです。
訳文にありがちな回りくどさは多少あるものの、繰り返し読み返すことで、自分の思考を整理するための“定点”として活用できるように感じました。
総評:現状を変えたい人にこそ読んでほしい一冊
この本はすでに自己確立ができているような人には不要かもしれません。
しかし、現状に満足していない人、自信がない人、日々を惰性で生きてしまっている人にとっては、変化のきっかけを与えてくれる貴重な一冊です。
人生をほんの少し前向きにするために、“90日間”という枠を使って、自分と丁寧に向き合ってみる。
そんな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
それではまた。
ありがとう!
