元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
つい先日、世を忍ぶ仮の姿で勤める会社での出来事です。
ボクは少しも出世していないしがない一般社員なのですが、仕事でちょっとしたトラブルに見舞われました。
良かれと思ってやったことが裏目に出てしまい、上司からかなり厳しく叱責されてしまったのです。
内容は伏せますが、「今までの積み重ねは何だったのか」と思わされるような、人格まで否定されるようなキツい言葉を浴びせられました。
今の時代、なかなかのパワーワードを連発され、精神的にかなりまいっているところです。
確かにボクはこれまで何度かミスを犯しているし、会社にも、取引先の方にも迷惑をかけています。
その負い目があるから、何も言い返せません。
だから「自分を変えたい」と常々思っているのですが、変化のきっかけをつかめずに50代にもなってしまいました。
もうどうにもならないんじゃないか、このまま怒られ続けて終わるのか……という暗い思いもなくはないのですが、そこでふと書店で手に取ったのが今回読んだ本です。
STOIC人生の教科書ストイシズム
書籍の基本情報
まずは、今回ボクがすがるような思いで手に取った書籍の基本データをご紹介します。
書籍名: STOIC人生の教科書ストイシズム
著者: ブリタニー・ポラット(Brittany Polat, PhD)
翻訳者: 花塚恵
出版社: ダイヤモンド社
発売日: 2024年11月27日
ページ数: 232ページ
著者のブリタニー・ポラット氏は、ストイシズム研究者であり、ストイシズムの原則を推進する非営利団体ストイケアの共同設立者です。
応用言語学博士でもあり、ストイックな生き方の原則を90日プログラムに落とし込んだ本書は、「毎日の指示が成長の道を歩むための忍耐を促してくれる」「集中した心と整理された一日を手に入れるための貴重なロードマップ」などと絶賛されています。
この本の概要
この本では、古代ギリシャのストア哲学=ストイシズムを、現代の生活に実践的に取り入れるための方法が紹介されています。 哲学というと難解なイメージがありますが、この本のアプローチは非常に具体的です。その手段が「90日間のワーク」です。
1日1テーマで、心の持ちようや行動のガイドラインが提案されており、自分を見つめ直し、鍛えなおす日々が続きます。
目次を見るだけでも、そのボリュームとカバーする範囲の広さに圧倒されます。
これらは決して難しい言葉ではないのですが、その本質に目を向けると、どれも奥が深く、簡単には実践できないものばかりです。
これをすべて完璧にこなせれば、確かに聖人のようなメンタルが手に入るのでしょうが、凡人のボクには少し荷が重いようにも感じました。
読んでみてどうだったか:Before/Action/Result
ここからは、実際にこの本を読んでボクの中で何が起きたのか、独自の視点で深掘りしていきます。
Before:変われない焦りと無力感
この本を読む前、ボクが抱えていた最大の課題は、「自分を変えたいのに変われない」という強烈な焦りと無力感でした。
冒頭でも触れましたが、50代になっても仕事でミスを繰り返し、上司に厳しい言葉を投げかけられ、自信を完全に失っている状態です。
「何かを変えなければいけない」という切迫した思いはあるものの、具体的に何をすればいいのかがわからず、ただ日々を惰性で過ごしていました。
そして一番の問題は、自分がどんな人生を目指しているのかが曖昧なまま、ただ闇雲に走っていたことに気づいていなかったことです。
Action:無理せず「つまみ食い」で実践
正直に告白しますと、90日間のワークを最初から順番にやろうという気持ちにはなりませんでした。
今の精神状態で、90日間も修行のようなことを続けられる気がしなかったのです。
そこで、自分にできそうなことだけを「つまみ食い」して、少しだけ生活に取り入れることにしました。
ボクが選んだのは以下の3つの実験です。
- 「自分に喝采」実験:毎晩3つの良かったことをノートに書く
まるで日記を書くように、その日一日を振り返るということをこれまでしたことがないので、どうなるか楽しみです。
- 「相手の言い分を反復してから話す」実験:職場の会話で試す
ボクはどちらかといえば、矢継ぎ早に喋ってしまうタイプで、相手が話し終わる前に内容を予想して話してしまう悪い癖があったので、反省しつつ取り組みます。
- 「感謝のメッセージ」実験:家族や同僚へ一言感謝を送る
本来「ありがとう」というべきところで、つい「すみません」といってしまいがちなので、意識的に「ありがとう」に変換していきます。
Result:人生の目標がぼんやりしていたことに気づく
まず「毎晩3つの良かったことをノートに書く」についてですが、これは予想以上に苦戦しました。
そもそもネガティブ寄りの思考が染み付いているからか、なかなか「良かったこと」が見つけられない日もありました。
それでも無理やり捻り出すうちに、少しずつネガティブを排除して、ポジティブな側面を書けるようになってきたように思います。
次に「相手の言い分を反復してから話す」について。
これはつまり「傾聴」ということだと思いますが、実はこの本を読む前から少し意識していたことでもありました。
ただ、今回改めて意識してみてわかったのは、怒りの感情が出てきてしまうと、途端に相手の話を聞けなくなるということです。
常に冷静でいられるかが最大のポイントだと痛感しました。
それでも、相手の発言を一度まるごと返してから話すようにしたら、会話のトーンが少し柔らかくなったのは確かです。
そして「感謝のメッセージ」を送ることについては、自然と「ありがとう」と口にすることが増えたように思います。
ただ、これらをやったからといって、劇的に人生が好転したかというと、今のところそんな実感はありません。
きっと年単位で続けて、ようやく少しずつ変化が見える類のものなのでしょう。
またボクが特に響いたのは、90日分のワークの説明の中に出てきた言葉で、
「失敗を犯すのは人間として当たり前」
「決めた道を歩み続けることが大事」というメッセージです。
この言葉を読んだとき、ハッとしました。 そもそも、ボクにはその肝心な「決めた道」がぼんやりしていたのです。
何を目指し、どこへ向かっているのか。それを明確にできていなかったことが、今の自信のなさや、行動の迷い、ひいては仕事でのミスにつながっていたのだと気づかされました。
また、「自分を哀れんでも意味はない」「ネガティブな感情を許すと不満が癖になる」という箇所にも、グサリと刺さりました。
正直、今の仕事に対して不満だらけで、それを言い訳に前進する気力を失っていたのかもしれません。
一番の成果は、スキルが身についたことではなく、「自分の人生の目標がぼんやりしていたために、そこに向かって走っていけない」という事実に気づけたことです。
自分がどんな人生でフィニッシュを迎えたいのか。
今後の課題として考え始めたというのが、現時点での最大の結果です。
「期待しない」ことで人に優しくなれる?
もう一つ、ボクの心に残ったのが「期待を手放すと、愛情がより誠実になり、幸福を見出す力が増す」という考え方です。
特に身近な人間関係や職場において、無意識に相手に期待してしまうことがあります。
「上司ならこうあるべきだ」「後輩ならこれくらいできて当然だ」 そういった期待が裏切られると、イライラしたり、傷ついたりしていました。
でも、それは自分の理想を勝手に相手に押し付けていただけだったのかもしれません。
全90日を通して実践するのは現実的には難しかったですが、いくつかの項目を意識的に取り入れるだけでも、心の状態が少しずつ変わっていくのを感じました。
全部やれなかった事実よりも、「自分には何なら続けられるのか」を知れたことが今回の学びだと感じています。
こんな人におすすめ
この本は、すでに自分に自信があり、人生のレールがしっかり見えているような「自己確立ができている人」には不要かもしれません。
しかし、ボクのように以下のような悩みを抱えている人にとっては、変化のきっかけを与えてくれる貴重な一冊になるはずです。
- 現状に満足していない人
- 自信がない人
- 日々を惰性で生きてしまっている人
- 自分の人生の目標が曖昧な人
- 他人の評価に振り回されている人
人生をほんの少し前向きにするために、”90日間”という枠を使って、自分と丁寧に向き合ってみる。そんな時間を過ごしたい方に特におすすめです。
今後読みたい関連作品
この本を読んで、ボクは哲学のことをあまりにも知らないことに気づきました。
「ストイック」というとイチロー選手のような超人だけが到達するものだと思い込んでいましたが、もっと身近な心の処世術なのかもしれません。
そこで、今後はもう少し基礎から学んでみたいと考えています。
『哲学入門』(ちくま新書)戸田山和久 著
哲学全般の入門書として、基礎から学びたいと思っています。
『人生の意味の哲学入門』森岡正博、蔵田伸雄 著
こちらは本書から得た「人生の目標をハッキリさせる」ことに役立ちそうなので、ぜひ読んでみたいです。
まとめ:読んでよかったと思える理由
この本を読んで、ボクは「自分の人生の目標がぼんやりしている」という根本的な問題に気づくことができました。
これは大きな収穫です。
50代という年齢で変化を恐れていたボクにとって、「失敗は人間として当たり前」「決めた道を歩み続けることが大事」というメッセージは、前に進む勇気をくれました。
もしあなたが今、自分に自信がなかったり、日々の生活に迷いを感じているなら、この本を手に取ってみてください。
全90日のワークをやる必要はありません。
あなたの心に響くテーマだけでも読んでみる価値があります。
それではまた。
ありがとう!