元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
プロレスファンとして長年追いかけてきたボクにとって、『真説・長州力1951-2015』は、衝撃と感動に満ちた一冊でした。
真説・長州力1951-2015
本書では、これまでテレビや試合で見てきた“プロレスラー・長州力”とは一味違う、複雑でクセの強い人物像が描かれています。
短髪の長州力は「吉田光雄」だった
表紙に映る短髪の男性。
これが若かりし頃の長州力さん、いや「吉田光雄さん」です。
ボクはロングヘアの“革命戦士”としての長州さんしか知らなかったので、最初はまるで別人に見えました。
でも本書を読み進めるうちに、別人というより「変身後の長州力」が誕生するまでの過程だったのだとわかります。
長州力さんは、自らを作り上げた人なんだなと実感しました。
バラエティの顔とは違う「リングの長州」
最近ではテレビ番組でおちゃめな一面を見せることが多い長州さんですが、ボクの中ではやはりリングの上の姿が本物です。
全盛期を知っているからこそ、余計にそう思うのかもしれません。
この動画↓
涙が出てしまいます。
ずいぶん前の映像ですが、そこにいるのは間違いなく、ボクが憧れた長州力その人です。
さらにもう一本、こちらの動画↓
も合わせて観ると、涙腺は崩壊します。
声を知っていると読書体験が変わる
本書には長州力さんだけでなく、多くの関係者が登場します。
その多くの声をボクはテレビやインタビューで聞いたことがありました。
すると不思議なことに、ページをめくるごとにその人の「声」で脳内再生されるのです。
これが非常に読みやすく、内容がすっと頭に入ってきました。
まさに「言葉に魂が宿る」瞬間です。
分厚い一冊にも関わらず、スイスイと読み進めることができました。
今まであまり聴かなかった「本に付属するCD」も、今後はちゃんと聴いてみようと思います。
リアリティと説得力が格段に変わるのだと、今さらながら実感しました。
憧れだけでは語れない、長州力の“素顔”
本書では、長州さんの人間くさい一面、つまり“リアル”な部分も描かれています。
憧れのまま接していたら、きっと嫌いになっていたかもしれない。
それほどに、クセが強い人物なのです。
ボクはファンとして距離を保ってきたからこそ、ずっと好きでいられたのだと思います。
石井智宏選手との関係性に共感
長州さんと深く関わった石井智宏選手のエピソードには、特に心を動かされました。
実は、身長や体重、生年月日がボクと近いんです。
だからこそ、もし自分が石井選手の立場だったらどうするだろう、と感情移入しながら読みました。
プロレスラーって、やっぱり常人には想像できないほどタフでストイックな世界を生きている。
改めてリスペクトの気持ちが強くなりました。
読後は、新日本プロレスワールドで試合を観た
本を読み終えたあと、いてもたってもいられず昔の長州さんの試合を観ました。
もちろん、本書に出てきた試合そのものではなかったけれど、視点が変わると同じ試合もまったく違って見えるんです。
プロレスというコンテンツの奥深さ、楽しみ方の広さを再認識できました。
語られなかった“長州力”にも興味が尽きない
本書では、マサ斉藤さんや佐々木健介さんといった重要人物が長州さんについて語っていません。
理由があるとはいえ、彼らが知る“長州力”をいつか語ってくれることをボクは願っています。
特に佐々木健介さんとは深い因縁もありますし、真相を知りたい気持ちは強いです。
なお、個人的には佐々木選手にはあまり好印象を持っていなかったのですが……それもまたプロレスの面白さですよね。
長州力ファン必読の一冊
本書は、単なる美談でも暴露本でもありません。
長州力という人間を、多角的にリアルに描いた“真説”です。
プロレスファンなら、必ず読んで損のない一冊です。ボクは心からオススメします。
それではまた。
ありがとう!
