元気ですか〜?!
どうも、ろけねおです。
今回はご紹介いたします本は、日本の作家、写真家である里中李生さんのお書きなった本でございます。
男はお金が9割
『男はお金が9割』というタイトルを見たとき、ボクは正直なところ、胸がズキンと痛みました。
なぜなら、ボク自身の年収は日本人の平均年収を下回っているからです。
このタイトルは、まるでボクに「あなたには男としての価値がない」と真正面から言われているように感じられたのです。
でも、だからこそ読まなければならないと思いました。
本当に男の価値はお金が9割なのでしょうか。
もしそうだとしたら、その理由は納得できるものなのか。
それを確かめたくて、この本を手に取ることにしたのです。
やるせない気持ち、切ない気持ちを抱えながらも、現状を変えるヒントがこの本にあるかもしれないという、かすかな期待を込めて読み始めました。
『男はお金が9割』とはどんな本か
まずは本書の基本的な情報を整理します。
書籍データ
- 著者: 里中李生 (さとなか りしょう)
- 出版社: 総合法令出版
- 発売日: 2014年1月22日
- ページ数: 224ページ
- 形態: 単行本 (ソフトカバー)
著者について
著者である里中李生(さとなか りしょう)氏は、本名を市場充といい、三重県出身の作家・写真家です。
ノンフィクションや啓発書、恋愛本、エッセイなど非常に幅広いジャンルで執筆活動を行っています。
「一流の男、二流の男」「かわいい女63のルール」などの代表作があり、紙の書籍は累計270万部以上を突破しているベストセラー作家でもあります。
本書の内容
この本は「年収300万円からでも一流のお金持ちになれる」という、一見すると希望に満ちたメッセージを与えてくれる一冊です。
お金持ちと貧乏人の考え方の違いを明確に示しながら、「一生お金に困らない」ためのお金持ちの哲学を解説しています。
本書では、以下のような挑発的とも言える問いかけがなされます。
- なぜお金持ちはコンビニでお茶やコーヒーを買わないのか?
- なぜお金持ちは外食を控え、できるだけ家で作って食べるのか?
- なぜお金持ちは本業以外にお金を稼ぐ方法を実践しているのか?
- なぜお金持ちは尻を叩く女性と付き合うのか?
これらの具体的な問いを通じて、ボクたち「貧乏人」とお金持ちの考え方の、根本的な違いが浮き彫りになっていきます。
耳が痛い、しかし現実。本書から得た気づき
ここからは、ボクがこの本を読んで感じたこと、特に心に刺さった部分を正直に書いていきます。
「お金がない」という現実との直面
この本を一言で表現するなら、「お金がないのはとにかくしんどいという現実と、お金がないことを開き直るなと徹底的に注意される本」です。
著者の里中李生氏は、一切の容赦がありません。
しかし、不思議とそこには愛情のようなものも感じられるのです。厳しい言葉で、読者に語りかけてきます。
「安さ」と「品性」の残酷な関係
本書の中で特に印象的だったのが、「安さと品性」についての考察です。
ゴルフ場の料金が安くなったことで、それまでゴルフをしなかったような層、いわば「下品な客」が増えてしまった。
その結果、元々上品にゴルフを楽しんでいた人たちにとっては迷惑な状況になった、というエピソードが紹介されています。
この話を読んで、ボクは「確かに」と深く頷いてしまいました。
もちろん、安いことが悪いわけではありません。
しかし、「安さ」を売りにしているお店やサービスには、残念ながら上品とは言えないお客さんが集まりやすい、という傾向は確かに存在するのです。
ボクが回転寿司で目撃した「安さ」の現実
本書にも回転寿司のエピソードが登場しますが、ボク自身も非常に似たような経験があります。
ある日、ボクが回転寿司に入ったときのこと。
常軌を逸しているとしか思えないほど大騒ぎしている家族に遭遇しました。
その家族は、やんちゃな学生時代を引きずったまま中年になってしまったような夫婦と、その影響を色濃く受けてやんちゃに育った子どもたちで構成されていました。
彼らは、周りの人間に大いに迷惑をかけているにもかかわらず、それをむしろ誇りに思っているかのような様子だったのです。
回転寿司では一定数見かける、正直なところ「面倒な家族」でした。
子どもが思慮不足なのは、ある意味で人としてのキャリア不足だから仕方がないと思える部分もあります。
しかし、問題なのは大人です。
思慮不足な大人は、自分の子どもを注意しないばかりか、自分も一緒になって騒いだりします。
お店には何の罪もないのかもしれませんが、そういう残念な光景に出くわしてしまうと、ボクはその手のお店から足が遠のいてしまいます。
興味深いのは、同じ回転寿司でも「そんなに安くない」ところに行くと、急にそういった「アホな客」がいなくなることです。
低価格というのは、もしかすると「そこが公の場である」という意識を吹き飛ばしてしまう、何か不思議な効果があるのかもしれません。
この本を読んで、そんな「安さ」と「客層」の関連性について、改めて考えさせられました。
貧乏から抜け出せない根本原因は「使い方」
「でも、実際お金がないんだから、安いところに行くのは仕方がないじゃないか」
きっと、ボクと同じようにこんな反論をしたくなる人もいるでしょう。
しかし、この本はその反論に対してもキッチリと答えを示しています。
そしてその答えは、ぐうの音も出ないほど納得のいくものでした。
結論から言うと、ボクたちは「お金がない」わけではないのです。
「使い方」に問題があるのです。
通常、お金が貯まらない、資産ができない、稼げないという状況に陥ると、ボクたちは「いかに稼ぐか」「いかに貯めるか」ということばかりに目が行きがちです。
しかし、本書が鋭く指摘するのは、「いかに使うか」という視点の重要性なのです。
貧乏な人がいつまでも貧乏をキープしてしまう最大の理由は、お金を使うときに「何も考えない」からだと著者は語ります。
確かに、現状に大きな不満や危機感がなければ、昨日までと同じことを何も考えずに繰り返してしまいます。
この指摘を読んで、ボクは自分自身のお金の使い方を振り返らずにはいられませんでした。
コンビニで何気なく買う150円の飲み物。
深く考えずに選ぶ800円のランチ。
ほとんど利用していないのに、習慣的に続けている月額1,140円のサブスクリプション。
これらひとつひとつに対して、
「これで本当にいいのか?」
「これが今の自分にとってベストな選択なのか?」と真剣に考えてお金を使えるようにしたいと、強く思いました。
それに気がついていない人がいかに多いかということを考えさせられますし、ボク自身もまず「いかに使うか」というところにフォーカスしたほうが良いのかもしれないと、思わずにはおれませんでした。
著者の罵倒は、本当は「優しさ」ではないか
この本は、前述したように、非常に厳しい文章で書かれています。
お金がないという人に対して、著者は「アホ」や「貧乏人」といった言葉を使い、散々罵倒しているように見えるかもしれません。
人によっては、読んでいて腹が立つこともあるでしょう。
しかし、ボクはこれを著者の「叱咤激励」だと感じました。
よく考えてみてください。
ボクたちのような貧乏な人が、貧乏なままでいたって、著者には何の関係もないのです。
著者自身はまったく困らないのです。
それなのに、わざわざ本を書いて、低所得に嘆き苦しむ人に愛の手(という名の厳しい現実)を差し伸べているのです。
これは、見方を変えれば「優しき人の行為」以外の何物でもありません。
この本を読んで「ムカつく」と腹を立てているようでは話になりません。
素直に反省し、ひとまず自分のお金の使い方から見つめ直す。
それこそが、この本から得られる最大の学びだとボクは思います。
年収300万円でも「心の豊かさ」から始められる
『男はお金が9割』という衝撃的なタイトルに最初は傷つき、読むのをためらったボクですが、読み終えた今は「読んで良かった」と心から思っています。
この本は、急にお金持ちになる魔法の方法を教えてくれるわけではありません。
しかし、お金との向き合い方、特にお金の使い方を根本から見直すきっかけを与えてくれます。
お金の使い方を見直すことで、すぐにお金持ちにはなれなくても、心はきっと豊かになれるはずです。
年収が平均以下だから、貯金が少ないから、自分には価値がないのではないか……そう思っている人こそ、この本を手に取ってみてください。
著者の厳しくも温かい(とボクは感じた)言葉が、あなたの背中を押してくれるはずです。
お金の使い方を変えることで、人生が変わる。
その第一歩を踏み出すために、この本はきっと役立つと思います。
ボク自身、明日からのコンビニでのコーヒーの買い方を、まず見直すきっかけをもらいました。
あなたもぜひ、試してみてはいかがでしょうか。
それではまた。
ありがとう!