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【読書感想文】『老いては「好き」にしたがえ!』レビュー|片岡鶴太郎に学ぶストイックな人生

元気ですか〜!?

どうも、ろけねおです。

ボクには憧れの人とか目標となる人とか、いわゆるメンターとか師匠とか、そういう存在に出会わないまま53歳になってしまいました。

リアルには出会わなかったのはもちろんのこと、テレビ見たり、本を読んだりして、凄いな〜という人がいたとしても、凄すぎて自分がとても近づけるようなイメージが湧かなかったので、憧れるというところまでは行きませんでした。

しかしながら、ここ最近で唯一こういうお年寄りに成れたらいいな〜と思えてたのが、片岡鶴太郎さんでした。

憧れの鶴太郎さんをもっと知りたくて、鶴太郎さん著『老いては「好き」にしたがえ!」を読みました。

老いては「好き」にしたがえ!

現在の鶴太郎さんは俳優さんですが、ボクと同年代なら、鶴太郎さんが芸人として活躍しておられたときのことをよく覚えておられるでしょう。

芸人の鶴太郎さんは、笑いを作っていた、笑いを生み出していた、というよりも、リアクションで笑われていた感じの芸風で、いじられてナンボの最近では少なくなってしまったタイプの芸人さんでした。

本の中では、鶴太郎さん自身は芸人時代は「モノマネ芸人」という認識のようで、確かにモノマネはなさっていましたが、あんまり似てる印象はボクにはなかったので、ちょっとだけ驚きました。

また、芸人時代の鶴太郎さんは抱かれたくない男として名を馳せました。

どちらかといえば、こうはなりたくないな〜という存在だったのが、近年ボクが憧れてしまうようになるなんて、人間ってこんなに買われるものなんだなと勇気が湧いてきます。

そこで気になるのは、現在の鶴太郎さんがどういう経緯で作られたのか。

その全てがこの本にあったかと思われます。

好きを見つけておこう

タイトルから分かる通り、鶴太郎さんは自分の好きなことを見つけて、とことん追求してきた人生の終盤を謳歌しておられる話です。

現在、働き盛りの現役世代(ボクもまたそうなんですが)には、今から急に好きなことだけをする生き方にスイッチするのは、カンタンなことではありません。

それがわかっていて、鶴太郎さんは「老いては」と多くの人が引退する60歳以降の生き方に提言したのだと思います。

しかしながら、これを実際に「老いて」からその生き方にスイッチしたのでは楽しめないままではないかと思えてきます。

引退の日が来て、急に好きなことをして生きていこうとしても、普通の人は好きなことがハッキリしていないでしょうし、鶴太郎さんほどのめり込めることもほとんどいないでしょう。

だから、この本は引退を迎えたばっかりの人、引退後にすることがなくて困っている人が読む本ではなく、ボクのようにあと数年で引退の日を迎えるような人が読むべき本です。

つまりボクと同世代の氷河期世代や団塊の世代ジュニアが読むことに意義があると強く思いました。

読んで良かったです。

反復トレーニングの重要性

自分が本当に好きなことを見つけるために、自分と向き合ってきた人はそんなにいないんじゃないかと思います。

だから今から、好きなことをして老後を過ごすための準備がして、ハッピーな老後を迎えるのです。

近年の鶴太郎さんのことしか知らない人はピンとこない方もおられると思いますが、芸人→ボクサー→画家兼俳優→ヨガの人という感じで、老いる前から好きなことをやってこられて、しかもそのどれもがプロレベルです。

全く違う世界なのに、いずれもプロレベルに達するのは並大抵のことではありません。

鶴太郎さんはどうしてそんなことが可能だったのか。

それは、まずそもそもモノマネ芸人であったので、誰かを観察しそのマネをすることが得意だったということ。

そして、観察によって得た技術(モノマネだと仕草や口調がそうなんでしょうね)を習得するために反復を繰り返すこと。

この2つにより鶴太郎さんは様々なプロに成れたのだとおっしゃります。

特別なことではなく、普通のことです。

マネる能力はともかく、鶴太郎さんの凄まじさは反復する能力が半端ないところです。

たとえば肉体の老化に抗うために、目の運動や首の運動を100回近くを毎日行うというのです。

美容家の側面もあるタレントのMEGUMIさんはほうれい線を消したりする運動がテレビで紹介されたのをみたことがあるのですが、その運動はここまで回数をこなすことはありませんでした。

MEGUMIさんが、数年前よりも現在のほうがお美しいのはストイックに運動することに起因しているかと思うのですが、そんなMEGUMIさんよりも鶴太郎さんのほうが遥かにストイックなのです。

そんなの普通のおっさんでしかないボクにはとてもマネできません。

しかし、これができないといかなる趣味もプロレベルに達することはできないのです。

楽しむために「好き」なことが必要

とはいえ、いかなる趣味もプロレベルに達しなければ、楽しい老後は過ごせないのでしょうか。

プロレベルに達して、お金が少しでも入ってこれば、楽しさ倍増ではあるんですが、何かを夢中になってやるということこそが老後を豊かにするような気もしてきます。

プロレベルを目指して、自分なりに精進する。

その精進してるのが楽しいのであれば、それでいいのではないかと思いました。

そして、楽しく精進するのには、それが好きなことではないと難しいとなるわけですから、早めに好きなことを見つけないとな〜と思わされたのでした。

生涯現役でありたい

ヨガを始めてすっかりガリッガリになられたのですが、すこぶる健康なのだそうです。

運動をしっかりして、食べるものはほぼほぼ野菜で、満腹になるまでは食べず、夕食は食べないという生活で、ウンコもオナラも全然臭くないそうです。

なので、オナラもし放題だそうで、それはそれでいいかもな、と思いました。

だがしかし、年齢のせいもあるかと思うのですが、鶴太郎さんは本の中でこんなことを仰っていました。

セックスに関しても同じ。若い頃とは違ってやりたいなと思うことも全然ないので、こちらも”緑”に期待です。

これは菜食主義者になってしまった影響なんじゃないかと思っちゃいました。

草食系男子と言われる方は、女性と付き合うことはおろか、セックスをすることにも興味が薄いと聞きます。

でも、この方達は何も菜食主義者だから草食系と呼ばれるわけではなく、肉体関係を求めるの人を肉食系と呼ぶのに対し、そうではないということで草食系と呼ばれるのですが、やっぱり草食つまり菜食主義者は性欲が減退しそうな気がします。

でも、女性の場合は違うみたいです。

ボクは死ぬまで性欲はなくしたくないので、健康には気を使いたいですが、お肉は食べたいと思います。

全部はマネできませんが、可能な限り鶴太郎さん的な生き方をしたいと思ったのですが、もっともボクが同意したのは、死に方についてです。

そして死ぬ時は午睡のごとく死にたい。

「あれ、鶴太郎おじいさん、昼寝してるねぇ」誰かがそう言い、近づいて私を見てみると・・・・・。

「あ、逝ったのか」と気づいてくれる。

そんな最期を迎えたいです。

こんな感じで電池が切れたみたいに逝くのが理想です。

そのためには死ぬ間際まで元気でいる必要があります。

太っている現状でこんな最後を迎えるのは難しいので、ひとまずダイエットしないといけないです。

なので、鶴太郎さんの実践しておられる蒸し料理を食べます。

ボクと同世代は国にツラい目にあわされ続けてきましたが、鶴太郎さん的な考え方を取り入れることで少しでも豊かに生きて、最後を迎えられそうな気がしました。

同世代にはぜひ読んでほしい一冊です。

それではまた。

ありがとう!

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