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【アルバムレビュー】『MINORU NIIHARA LIVE! R&R GYPSY SHOW@KAGURAZAKA DIMENSION 2008.05.09-10』

元気ですか〜!?

どうも、ろけねおです。

今回聞いたアルバムはこちらでございます。

ちなみにこちら↓でも購入できます。

Blasty artist shop

MINORU NIIHARA LIVE! R&R GYPSY SHOW@KAGURAZAKA DIMENSION 2008.05.09-10

購入してからずいぶん時間が経っているのですが、定期的に聴いているアルバムです。

世界の二井原実のソロライブ

実は日本人のシンガーで一番好きなのは二井原実さんです。

LOUDNESSというバンドでヴォーカルをやっておられる方です。

X.Y.Z.→Aというバンドでもヴォーカルをやっておられる方です。

かつてはでっどチャップリンというバンドもやっておられました。

さらにはSLYというバンドもやっておられました。

ファンのボクが言うのもなんですけど、ムチャクチャ上手いシンガーというわけではないんです。

しかし、その声が唯一無二。

「クセが強い」というか「苦味がきいて旨い」というか。

その唯一無二の部分に心を惹かれてしまっているのです。

今回ご紹介するアルバムはそんな素晴らしいシンガーである世界の二井原さんの歴史が一度に聴けてしまうというナイスなアルバムです。

二井原さんにもこれまでいろいろありました。

そのいろいろがギュッとつまっておりますので、ファンならずとも聴かずには居れない1枚になっています。

あ、ファンじゃない人は存在すら知らないか。

演奏者の違いを味わうアルバム

この中に収録されている曲のオリジナルは、いずれもこのアルバムで演奏しているメンバーとは違うのです。

二井原さんの歌も聴きどころではあるのですが、ほぼ同じアレンジでオリジナルとは違う人が演奏したときの味わいの違いもまたこのアルバムの聴きどころです。

この中に収録されている曲のほとんどはLOUDNESSの曲です。

オリジナルのドラマーは樋口宗孝さんです。

しかし、このアルバムではファンキー末吉さんが叩いておられます。

ファンキーさんは二井原さんとX.Y.Z.→Aをやっておられるので、すっかりヘヴィメタルドラマーなのです。

だけど、そもそもは爆風スランプの方であり、名前に「ファンキー」を入れるくらいですから、ヘヴィメタルから遠い位置で演奏しておられた方です。

それゆえ、やっていることはヘヴィメタル的なのですが、その味わいは良い意味でヘヴィなものを感じない仕上がりになっています。

ひぐっつぁん(樋口氏のことをそう呼ぶのです)ヴァージョンが染み付いているのでムチャクチャ違和感がありますが、それが逆に楽しいです。

このアルバムでベースは寺沢功一さんが弾いておられます。

寺沢さんはかつてSLYで二井原さんと一緒にやっておられまして、このアルバムの中にもSLYの曲が何曲か入っております。

オリジナルの寺沢さんが弾いているSLYの曲は当然違和感ないですが、LOUDNESSの曲は違和感ありまくりです。

LOUDNESSのベースは山下昌良さんなので。

ボクはベースを弾くんですが、ベースが好きになったのは山下さんを知ってからです。

だから、直接はお会いしたことはないんですけども、勝手に師匠と呼んでいます。

マー師匠(山下さんのことです)はピック弾きをメインにやっておられます。

ところが、寺沢さんは指弾きですので、音の雰囲気がぜんぜん違うんです。 

好みの問題なのですが、やっぱりボクはピック弾きの音が好きなので、ピック弾きの音が聴こえないLOUDNESSの曲には違和感がありますし、カッコ悪く聴こえてしまいます。

さらにアレンジも違う部分が気持ち悪いのです。

そこはそう弾いたらダメじゃん、となるのです。

でも、逆にそこが楽しい。

それに自分がここまで山下さんを敬愛していたのかと確認できました。

プロレスでも「掟破りの・・・」という他人の技を使う人がいますが、大抵はオリジナルの偉大さを痛感するものです。 

ちなみに寺沢さんの演奏はSLYとRIDER CHIPSでの演奏した聴いたことがないのですが、

たぶん日本屈指のムチャクチャ上手いプレイヤーだと思うんですが、全然カッコいいと思ったことがありません。

ごめんなさい。

LOUDNESSのギターは高崎晃さんで、

SLYのギターは石原愼一郎さんですが、

このアルバムでは小畑秀光さんと田川ヒロアキさんが弾いておられます。

ギターのことをよくわかりませんが、味わいが違うのだけはわかります。

二井原さんのベストアルバム

このアルバムには、二井原さんを知らない人がこれを聴いたらその魅力が伝わるようになっているベストアルバム的側面もあります。

ちょびっとだけ喋っている部分も入っているので、感じのいいおっさん感も伝わると思います。

実は二井原さんはロック界のやしきたかじんと呼ばれるほど、MCがおもしろいんです。 

LOUDNESSのライブではおしゃべりを規制されているのか、パターン化されたことしかおしゃべりされませんが、X.Y.Z.→Aではおしゃべりフルスロットルで音楽よりもおしゃべりを期待してライブに行くほどです。

素晴らしいアルバムですので、ぜひお聴きください。

それではまた。

ありがとう!

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