元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
今回読みました本はこちらでございます。
空気を読んではいけない
ボクは、昔から「空気を読む」のが苦手です。
周囲の期待に応えようとすると、いつも息苦しさを感じていました。
そんなボクが出会ったのが、総合格闘家・青木真也選手の著書『空気を読んではいけない』です。
総合格闘技は正直、あまり詳しくないボクですが、この本を読んで、青木選手の「生き方」に強く惹かれました。
なぜ空気を読むことが苦手なボクが、この本を読んで「これでいいのだ」と肯定された気分になり、清々しい気持ちになれたのか?
この記事では、総合格闘家・青木真也選手が、なぜ空気を読まずに生きることを勧めるのか、そしてプロレスファンであるボクがこの本に感銘を受けた理由を、熱く語っていきます。
青木真也選手とはどんな人?
まずは、著者の青木真也選手について簡単に紹介させてください。
生年月日・出身:1983年5月9日生まれ、静岡県出身
格闘技歴:小学生から柔道を始め、全日本ジュニア強化選手に選抜。早稲田大学在学中に総合格闘技に転身。
主な実績:「修斗」ミドル級世界王座、「DREAM」「ONE FC」世界ライト級王者を獲得。
異色の経歴:大学卒業後、静岡県警に就職するも2カ月で退職し、プロ格闘家へ。
青木選手は、「跳関十段」の異名を持つ、寝技のスペシャリストです。
その実力はもちろん折り紙つきですが、リング内外での言動が注目されることも多く、「クレイジー」とも呼ばれる個性派ファイターとして知られています。
ボクは、総合格闘技よりもプロレスが好きなのですが、それでも青木選手の存在感には以前から注目していました。
この本を読むことで、彼がどのような考え方や背景を持っているのかを知ることができ、さらに興味が深まったのです。
プロレスファンとして共感した「最強」の定義
青木選手は、元々プロレスファンでありながら総合格闘家として活躍し、プロレスのリングにも上がっています。
プロレスに失望して総合へ転向した格闘家もいる中で、青木選手がプロレスに対して深いリスペクトを持ち続けていることが、本書を読んでひしひしと伝わってきました。
特に印象的だったのは、格闘家としての彼の「ゴール」に関する考え方です。
総合格闘技とプロレスでは、ルールやレギュレーションは違うけれど、ゴールは同じ、お客さんを満足させるということ。
あくまでもお客さんのニーズが一番重要であって、満足させる手段がカレーかラーメンかどうかは、結局こちら側の都合でしかない。
この言葉に、ボクは驚きと同時に感動を覚えました。
総合のリングで戦う選手が、ここまで観客のニーズを意識していることに、エンターテイナーとしての精神を感じたからです。
青木選手は、まさに精神がプロレスラーなのだと思いました。
日本最強の男はプロレスラー
さらに、プロレスファンとして嬉しくなったのは、青木選手がこの本が発売された2016年当時、「現時点で日本最強の男は、新日本プロレスの棚橋弘至である」と断言していることです。
その理由は、「日本で最も儲かっているリングが新日本プロレスであり、そのトップに立っているのが棚橋だから」というもの。
「あれはプロレスだから本物じゃない」と切り捨てるのはナンセンスであり、リング上でお客さんを楽しませる選手こそが最強であると述べています。
総合格闘技のトップ選手が、興行として成功しているプロレスラーを「最強」と評価していることに、彼のプロレスに対する深い敬意と、本質を見抜く眼を感じました。
これは、青木選手というフィルターを通して、ボク自身が愛するプロレスというジャンルが肯定されたようで、非常に誇らしい気持ちになりました。
「空気を読んではいけない」真意は生き残ること
ボクが青木選手の存在を知ったきっかけは、ある試合後の行動が炎上し、大きな批判を受けたことでした。
「なぜこんなに叩かれているのか?」という興味本位で動画を観たのですが、その試合をきっかけに彼の印象が強く刻まれました。
試合後の行動が問題視されたことは理解できますが、本書には、「常に殺されるかもしれない恐怖と戦っている」と書かれており、プロの格闘家が常に極限の精神状態にいることが垣間見えます。
試合中の心理を考えると、極度の緊張とプレッシャーから解放された結果、批判されたあの行動に至ったのかもしれないと、少しだけ理解できる気がしました。
負ける姿が魅力的な理由
本書を読んだ後、ボクは青木選手の試合を様々観ました。
その中で、ボクが個人的に最も面白く感じたのは、彼が負ける試合でした。
特に、彼自身が「代表作」と語る長島☆自演乙☆雄一郎選手との試合は圧巻です。
まるでプロレスのような完璧なヒール(悪役)っぷりを見せつつ、見事な負け方を披露しています。
彼は勝つために戦略を練ったのでしょうが、結果的に観客を魅了するプロレス的な展開となり、記憶に残る名勝負となりました。
また、ヨアキム・ハンセン戦や、桜井“マッハ”速人選手との試合など、意図しない形で呆気なく試合が終わってしまう試合も、なぜかボクの心には強く残っています。
「極度の恐怖と戦う」中で、これほどの負け方を経験すれば、リングに上がるのが怖くなるのも無理はないでしょう。
しかし、その「負け」の姿すらも、青木選手の人間的な魅力として映り、ますます彼が好きになりました。
彼は、常識や世間の「空気」に囚われず、勝利のため、そして観客を満足させるために「勝つこと」にこだわり、そのために自分の「キャラ」や「生き方」を確立しているのです。
この本を読むことで、彼の「生き方」の根幹にある考え方を知り、彼の試合が持つ独特の魅力の理由が明確になりました。
自分の「生きづらさ」を肯定してくれた一冊
本書の感想と言いつつ、青木選手の試合についてばかり書いてしまいましたが、この本は格闘技のテクニック本ではありません。
彼の生き様や、世の中に対する考え方が凝縮された、自己啓発書とも言える一冊です。
ボクは、周囲に馴染めず、はみ出してしまうことに人知れず悩んでいた時期がありました。
しかし、青木選手の「空気を読まない生き方」を知り、彼が「勝つ」ために、そして「生き残る」ために考え抜いた戦略としての「空気を読まない」姿勢に触れることで、ボクの中の「良くない」と考えていた部分が「これでいいのだ」と肯定された気がしました。
周囲の「空気」に流されず、自分の「生きる道」を追求すること。
それは、総合格闘技という過酷な世界で「生き残る」ために青木選手が編み出した、哲学なのです。
こんな人におすすめです
- 周囲に馴染めず、生きづらさを感じている人
- 「空気を読む」ことに疲れてしまった人
- 自分の個性を肯定して、自信を持ちたい人
- 青木真也選手の強烈な生き方に興味がある人
この本は、あなたの「生き方」を根本から揺さぶり、清々しい気持ちにしてくれるはずです。ボクのように、読後に「背中を押された」と感じる人がきっといるでしょう。
ぜひ、この機会に青木真也選手の『空気を読んではいけない』を手に取ってみてください。
合わせて読んでほしい一冊
ボクは格闘技者の本を読むのが好きなのですが、同じく格闘技者による、人生の味わい深さを感じられる本として、以下の記事もおすすめです。
興味があれば、こちらもぜひ読んでみてくださいね。
それではまた。
ありがとう!
