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【読書感想文】『恋』は甘くない?小池真理子の描くリアルで生々しい大人の恋愛

元気ですか〜!?

どうも、ろけねおです。 

今回は珍しく小説を読みました。

たまに小説も読まないとアホになるんじゃないかと、ちょっとした恐怖のようなものを感じて手に取ったのが小池真理子さんのお書きになった『恋』でございます。

最初に手に取ったとき、あまりの分厚さに正直たじろぎました。

読む前から「これは読み切れるのだろうか」と心理的な圧迫感を覚えたのです。

けれど読み進めていくうちに、その厚みに対する抵抗感は自然と消えていきました。

ページをめくるごとに物語の世界にのめり込み、気づけば「まだまだ先を読みたい」と思わせる力を持った作品でした。

タイトルが『恋』なので、ボクは最初、甘くロマンチックな恋愛小説を想像していました。

しかし実際に読んでみると、それとはまったく違う世界が広がっていました。

大人の恋を描いた世界観

『恋』に描かれているのは、いわゆる「大人の恋愛」です。

若いころにこの本を読んでいたら、ボクは「こういう恋愛を経験したとき、自分は大人になったと言えるのかもしれない」と思ったでしょう。

ですが現実のボクは、すでに中年を越えたオッサンになっても、こんな濃厚な恋愛を経験する機会も器量もありませんでした。

そのまま「大人の恋」を知らないまま初老を迎えています。

とはいえ、それを後悔しているわけではありません。

恋愛には向き不向きがあると思っていますし、経験しなかったからこそ得られる人生の自由さもあるのです。

むしろ、この小説を通じて「もし自分がこういう恋をしていたら…」と想像できること自体が面白い経験になりました。

恋愛小説を超えて官能小説に思える

読んでいて一番驚いたのは、その描写の生々しさです。

若いころにこの作品を手にしていたら、きっと理解できず、リアリティを感じられなかったと思います。

しかし今のボクは、恋愛経験が豊富というわけではないものの、人生経験を重ねたからか、描かれる感情や情景に妙なリアルさを感じました。

結果的に「これは恋愛小説ではなく官能小説なのでは?」と思えるほどでした。

ただし誤解してほしくないのは、露骨に過激な描写ばかりという意味ではなく、心理描写や人間関係の濃さが生々しく迫ってくるのです。

言葉の選び方や描き方に、小池真理子さんならではの繊細さと大胆さが同居していて、読んでいるボク自身の感情も揺さぶられました。

ある意味、恋愛小説と官能小説の境界を越えて、新しい表現の領域を示しているとも言えるでしょう。

団塊世代が若かった時代の空気感

物語の舞台となっているのは、ちょうどボクの親の世代―団塊の世代が若かった頃です。

この時代背景が作品に大きな魅力を与えています。

ボクはその時代を直接体験していませんが、作品を通じて感じられる空気感は、今の時代にはない「緩やかさ」や「自由さ」に満ちていました。

もちろん現実には厳しい面も多かったはずですが、小説を読む限り、その時代がとても魅力的に映りました。

「自分もこの時代を生きてみたかった」と強く感じましたし、同時に「ないものねだりなのだろう」とも思いました。

きっと今の若い世代からすれば、ボクが青春を過ごした時代も羨ましく見えるはずです。

時代ごとに「良さ」と「厳しさ」があり、人はつい自分が知らない時代に憧れを抱くものなのかもしれません。

恋愛小説に対するボクの新しい扉

正直に言うと、ボクは普段あまり恋愛小説や恋愛映画を観ません。

どちらかというと「甘ったるくて現実味がない」と思って避けてきたジャンルです。

ですが『恋』は、そうした先入観を覆しました。

この作品には甘さやロマンチックさよりも、むしろ人間の感情の深み、欲望、葛藤が濃縮されています。

そのため、恋愛に対して特別な関心がないボクでさえ、引き込まれてしまいました。

読了後には「恋愛小説というジャンルにもこんな奥行きがあるのか」と気づかされました。

甘さよりもリアリティ、表面的なときめきよりも人間の奥深さを描いた作品に触れることで、恋愛小説に対する見方が大きく変わりました。

これまで閉じていたジャンルの扉が少し開いた気がします。

『恋』から学んだこと

この小説を読んで、ボクが学んだのは「経験しなくても感じられるリアルがある」ということです。

ボク自身は大人の恋を経験してきたわけではありませんが、小池真理子さんの筆致を通じて、あたかも自分がその恋をしているかのような錯覚を覚えました。

文学の力は、まさにそこにあるのだと思います。

自分が歩まなかった人生を疑似体験できるからこそ、読書には大きな意味があるのです。

まとめ

小池真理子著『恋』は、分厚さにたじろぎながらも読み進めるうちに惹き込まれ、読み終えたときには大きな余韻を残す作品でした。

✔ タイトルに反して甘ったるくない「大人の恋愛」を描いている
✔ 生々しさがあり、官能小説に近いリアリティを感じる
✔ 団塊世代の時代背景が作品に独特の魅力を与えている
✔ 恋愛小説というジャンルに新しい発見をもたらしてくれる

普段恋愛小説を読まない人でも、この作品ならきっと何かを感じ取れるはずです。

ボク自身、恋愛小説に対する見方が大きく変わりました。

『恋』はまさに大人だからこそ読んで味わえる小説だと断言できます。

それではまた。

ありがとう!

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