元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
最近、上司との関係がうまくいかず、毎日ストレスが溜まっています。
今年で53歳。
転職なんて若者の話だと思っていたのに、今やボク自身が「このままでいいのか?」と悩んでいます。
とはいえ、年齢の壁もあり、転職活動には不安がつきまといます。
仮に今の職場を辞めても、次が見つかる保証はどこにもありません。
むしろ、似たような上司がいる職場に再就職してしまうリスクも考えると、足がすくみます。
そんなとき、リクルート・エージェントに登録した流れで出会ったのがこの本です。
「いつでも転職できる」を武器にする 市場価値に左右されない「自分軸」の作り方
本書は人事・戦略コンサルタントである松本利明さんによる、キャリアの作り方についての指南書です。
タイトルからして「転職力」を高める内容かと思い、藁にもすがる気持ちで手に取りました。
冒頭ではこう断言されます。
この本は、あなたの市場価値、やりがい、報酬に対して、長期に渡る不安や恐れを一掃します。
ちょっと勇ましい口調に思わず「吐いたツバ飲むなよ」とツッコミたくなりました。
「強み」は市場で相対評価される、だから通用しない?
読み進めると、こんな一文に出会います。
「強み」は、自分よりもっと強い人が現れたら負けるのです。なぜなら、強みの価値は相対比較できまるからです。
ボクの中で何かがガタガタと崩れました。
これまで“これが自分の強み”と思っていたものが、一瞬でグラつきました。
そもそも自分の考えている強みなんて、転職市場では通用しない可能性があるというのです。
けれども、本書はここで終わりません。
「持ち味」を掛け合わせて、個性をつくれ?
続けて、松本さんはこう提案します。
頼まれる仕事も「急ぎが多い」「ドラフトで経営会議用にまとめて欲しい」など、あなたの持ち味にあわせた傾向があるはずです。そこが、あなたの売りになるのです。「強み」で団子状態から一歩抜け出る基点になります。
つまり、他人と差をつけるには“持ち味”が重要だというのです。
しかしながら、53歳のボクにとって、自分の持ち味とは何なのか、すぐには見つけられませんでした。
そもそも、持ち味ってそんな簡単に見つかるものなんでしょうか。
冷静に自分を客観視できる人ばかりではないはずです。
「転職先は紹介が一番いい」?それができたら苦労しない
転職の探し方についても本書では触れています。
一番美味しいのは友人、知人からの紹介です。
それができるなら、この本に頼っていません。
現実はそんなに都合よくいかないのです。
さらに、儲かる仕事につけというアドバイスもありましたが、それができないから困っているんです。
中小企業勤めのボクには少し遠い話だった
松本さんのアドバイスは、やや理想論に聞こえるものが多く、現実の悩みにフィットしませんでした。
特に、中小企業に勤務しているボクにとっては、大企業前提の話が多く、参考にしにくい印象です。
「仕事」と「会社の価値観」とあなたの資質がマッチするかをみればいい
その会社のカルチャーと合わないからです。
と書かれていても、それを外からどうやって知ればいいのかはわかりません。
大企業なら口コミも多いかもしれませんが、中小企業では情報が限られます。
若くて大企業勤めの人には響くかもしれない
この本の想定読者は、比較的若く、大企業に勤めていて、今の職場に違和感を覚えている人なのではないでしょうか。
そんな人なら、持ち味を活かして市場価値を高めるという話が実感をもって響くかもしれません。
けれど、ボクのような初老のサラリーマンには、少し現実とのギャップが大きかったのも事実です。
まとめ:現実を直視しつつ、できることから始めよう
本書から得たものがゼロではありません。
“強み+持ち味”という考え方や、自分の仕事の傾向を見直す視点など、得るものもありました。
ただ、現実に転職を考えている中年世代にとっては、もう少し実践的なノウハウが欲しかったというのが正直な感想です。
「いつでも転職できる」と言える自分になるには、まだまだ時間と努力が必要なのだと痛感しました。
それではまた。
ありがとう!
