元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
今回ご紹介いたします本は、日本の実業家で元LINE代表取締役社長、そしてC Channel株式会社代表取締役社長であります森川亮さんの書かれた本でございます。
我慢をやめてみる 人生を取り戻す「起業」のすすめ
ボクはずっと「いつかは独立して、個人事業主として自分の足で生きていきたい」という思いを持ち続けています。
しかし、周りを見渡せばサラリーマンばかり。
個人事業主が実際にどんな働き方をして、どうやって仕事を獲得し、生活を成り立たせているのか、リアルな実態をほとんど知りません。
50代という年齢になり、その「知らない」という漠然とした不安が、ずっと背中に重くのしかかっていました。
そんなとき、書店でふと目に留まったのが、帯に書かれた「一度だけの人生で、後悔しないために、いまできること」という言葉でした。
強烈に後悔しているわけではないけれど、かといって全く後悔がないわけでもない。
そんな曖昧な状況にいたボクの心に、この言葉が深く刺さったのです。
「人生を取り戻す」という強気なタイトルも、将来への不安を抱えるボクの背中を力強く押してくれるような気がして、本書を手に取りました。
甘い考えをバッサリ斬る、元LINE社長の起業論
まずは本書の基本情報からご紹介します。
- 著者:森川 亮(もりかわ あきら) 元LINE株式会社代表取締役社長。華々しい経歴を持つビジネス界のトップランナーです。
- 出版社: 朝日新聞出版
- 発売日: 2016年10月13日(新書:240ページ)
[公式ページURL:https://publications.asahi.com/product/18498.html]
本書は、著者自身の経験をもとに「人生を後悔しないためには起業するべきだ」と説く内容です。
しかし、決して安易に起業を勧めているわけではありません。
「誰でも簡単に起業できるわけじゃない」と、現実の厳しさをとことん突きつけてきます。
「いつか起業したいな」とぼんやり考えている人の甘い考えをバッサリと切り捨てる、ある意味で非常にタメになる(そして厳しい)内容です。
ボクの心がボコボコにされ、そして前を向くまで
ここからは、中小企業で長く働くサラリーマンであるボクが、本書を読んでどう感じ、どう動いたか(Before・Action・Result)を正直にお伝えします。
① Before:経営者の感覚を知りたくて本を開いた
ボクは中小企業で20年以上働いているサラリーマンです。
出世とは無縁で、今もヒラ社員のまま。経営者がどんな感覚で仕事をしているのか全くイメージできないため、独立に向けた少しでも実践的なヒントを得たくてこの本を読み始めました。
② Action:エリートの言葉に打ちのめされ、吐きそうになる
結論から言うと、この本はボクの心をボコボコに打ち砕きました。
起業に向けたノウハウや心構えを学ぼうとしたのですが、著者の前提とする「世界」がボクの現実とあまりにも違っていたのです。
例えば、著者は「10年働けば誰でも出世できる」といったニュアンスのことを書いています。
しかし、20年以上働いて未だにヒラ社員であるボクにとって、「誰でも」の中に自分が含まれていない悲しさは筆舌に尽くしがたいものがありました。
自分が「普通以下」であることを突きつけられたようで、吐きそうになるくらいヘコみました。
さらに、「48歳で起業したから年齢じゃない」というフリがあるにもかかわらず、「勢いで起業して失敗しても、若いうちなら意味がある」と書かれていたり、頻繁に「アメリカでは〜」という表現が登場したり。
明確に「中小企業の人間を否定する言葉」があったわけではありませんが、大企業や高いレベルで競争してきたエリート層の感覚が全体に漂っており、「中小企業のヒラ社員に起業なんて無理だよ」と言われているような、強烈な疎外感と疲労感を覚えました。
③ Result:「エリートの起業」ではなく「自分の身の丈のビジネス」へ動く
これだけ心を折られましたが、不思議なことに「独立したい」という思いの火は消えませんでした。
むしろ、「日本を元気にするには、多くの人が起業(自分で決断して行動)することだ」という著者の根本的なメッセージには、素直に共感できたのです。
そしてボクは気づきました。森川さんのような「エリートが世界を目指す起業」はボクには無理でも、「今の自分にできる小さなビジネス」なら始められるはずだと。
本に背中を押されたわけではありませんが、自分の現在地と「戦うべき土俵の違い」を痛感したことで、ボクは今、以下のように小さく動き始めています。
- ブログの運営: 今読んでいただいているこのブログを通じ、自分の言葉で発信する基盤を作っています。
- オリジナルTシャツの販売: 自分のアイデアを形にして、小さく「商売」を経験しています。
- AFP資格の活用模索: 以前取得したAFP(アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー)の資格を活かし、お金の専門知識で誰かの役に立つ仕事ができないか、具体的な道を模索中です。
大それた起業ではなく、まずは身の丈に合った副業やスモールビジネスから。
それが、ボコボコにされたボクが見つけた「人生を取り戻す」ためのリアルな第一歩です。
一体、誰に向けて書かれた本なのか?
この本が向いているのは、「大企業で働いていて、すでに起業に向けて具体的な準備を始めている優秀な方」でしょう。
ただ、そういう方は「我慢なんかしてない、もうすでに動いているよ」という人が多い気もします。
一方、ボクのように中小企業で普通に働いているサラリーマンが読むと、ただただ現実とのギャップに心を折られる可能性が高いです。
「一体誰に向けて書いた本なんだろう?」というのが正直な感想ですが、「自分の現在地(能力や環境)を冷静に測るためのリトマス試験紙」としては非常に優秀な本だと言えます。
比較・他の選択肢:泥臭いリアルを知りたいならこの本
ボクはこれまでに、起業や経営をテーマにした本をいくつか読んできました。他の本と比較してみます。
- 川田利明 著『開業から3年以内に8割が潰れるラーメン屋を失敗を重ねながら10年も続けてきたプロレスラーが伝える「してはいけない」逆説ビジネス学』 プロレスラーという異色の経歴から、泥臭い失敗談をもとに起業の現実を語ってくれます。エリートの起業論とは対極にある、普通のサラリーマンでも「自分にもできるかも」と共感と勇気をもらえる一冊です。
- 成毛眞 著『会社のつくり方 成毛流「起業心得」』 起業を具体的に考えている人向けの教科書のような内容で、すぐに実践できるアイデアが詰まっています。
これらに比べると、森川さんの本はやはり「すでに高いレベルで競争してきた人」に向けたメッセージが強い印象です。
今後ボクが読みたいのは、ゼロから始めた個人事業主の泥臭い実体験や、副業から独立した人のリアルな体験記です。
華やかなサクセスストーリーより、そうした等身大の経験談のほうが、今のボクには強く刺さります。
まとめ:読んで後悔したけれど、決して無駄じゃなかった
この本は、タイトルが与える「背中を優しく押してくれる印象」と、中身の「厳しい現実の突きつけ」がいまいちリンクしていないように感じました。
しかし、書かれている内容自体は経営の真理であり、間違っていません。
だからこそ、起業や独立をぼんやりと考えている人に、あえて読んでみてほしい一冊です。
この本を読んで心が折れずに「よし、やってやる!」と火がついたなら、あなたは起業に向いています。
逆に、ボクのように「読んで後悔した、打ちのめされた」と感じたとしても、それは決して無駄な経験ではありません。
自分はエリートのやり方ではなく、泥臭く小さく始める道を探せばいいのだと、腹を括るきっかけになるからです。
「いつかは独立したい」と夢見ているなら、まずはこの本で、ご自身の覚悟と「現在地」を試してみてはいかがでしょうか。
それではまた。
ありがとう!