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【アルバムレビュー】『ENGRAVED』ANTHEM

元気ですか〜?!

どうも、ろけねおです。

今回聴きましたアルバムはこちらでございます。

ENGRAVED

これまでそんなに熱心にANTHEMを聴いたことがなかったのですが、このアルバムを聴いたことをきっかけにANTHEMを聴く機会が増えたアルバムです。

とにかくギターのプレイが大好きです。

心地いいもっさり感

日本人の作ったヘヴィメタルをジャパメタと呼ぶんですが、そこには何とも言えぬもっさりしたというのか、そこはかとなくダサい雰囲気があります。

ボクは一時期それが苦手で外国産のヘヴィメタルをばっかり聴いてる時もありましたが、今は一周回ってそれが味だと気が付き、結構好きです。

このアルバムには全11曲ある中で前半のほうに、そのもっさり感がこのアルバムから出てまして、大変心地よくなりました。

後半になるに連れて、日本語だけど外国のバンドのような雰囲気に変わっていくので、1枚で2度美味しいみたいな作りになっているように感じました。 

たいへんお得です。

ヴォーカルの存在感

実はANTHEMをちゃんと聴いたのは『HUNTING TIME』くらいでして、

ANTHEMの予備知識はほぼゼロです。

とはいえ『HUNTING TIME』は好きなアルバムで何回も聴きました。

ボーカルの森川之雄さんがカッコいいな〜と思ってました。

で、このアルバムがその森川さんが歌っておられるアルバムということで、ワクワクしておりました。

ところが歌を聴いてみますれば、こんなんだったけ?とちょっとガッカリしてしまいました。

もっと高いところも低いところも力強く歌っていた印象でしたが、このアルバムでは高いも低いもあんまり出ていません。

いや、出なくなっちゃったのかな?

なので、メロディが全部似たり寄ったりな感じに聴こえました。 

しかも全部の楽器が中音域に集まっているようで、ボーカルの存在感がずいぶん薄まっています。

ボーカルなんだし、もっと前に来ても良いんじゃないでしょうか。

少なくともボクはそっちのほうが好きです。

ベースについて

ボクがベース弾きなので、ついベースを探してしまいますが、ボーカル同様に他の音がかぶさって埋もれています。

これまた悲しいことです。

柴田直人さんのことはそんなに知りませんけど、ボクの好きなプレシジョンベースタイプのベースをピックで弾いておられるので、もっとゴリゴリのブリブリのベースが聴けると思っていたので残念でした。

ドラムについて

ドラムは音色もプレイもかなり好みでした。

『HUNTING TIME』の時の方とは違う人が叩いてるのかな?あの時はなんとなくカッコ悪かった(ごめんなさい)んですが、これはムチャクチャカッコいいドラムだと思いました。 

ツーバスの人はツーバスをやたら推す傾向があるように思うのですが、ボクがワンバスのLOUDNESSで育ったせいか、過剰なツーバスはちょっと苦手です。

このアルバムのドラムの方もツーバスをガンガン踏んでるわけですが、やたらツーバスを放り込むということはせず、必要とあらば猛烈に踏むといったメリハリを感じました。

ギターについて

最後にギターについてですが、ギターソロが本当に素晴らしかったです。

ヘヴィメタルのギターの人はいかに速く弾けるかを重視しているかのような人が多くて、1小節の中にとにかくたくさんのオタマジャクシを詰め込むことを是としているように聴こえるソロがいっぱいあります。

ところがこのアルバムのギターソロはちゃんとメロディやストーリーを感じました。

ただボーカルのうしろのギタープレイに関しては、あんまり工夫がないような気がしました。

良く言えば王道ということですが・・・。

それはそれで良いわけですけど、こんなソロが弾けるんだから、もっと違ったアプローチもあったんじゃないかしらと思っちゃいました。

あと時々出てくるピッキングハーモニクスがちょっと耳障りでした。

インストの曲が一番好き

ヘヴィメタルの特徴である低〜い重低音やボーカルやギターの悲鳴にも似た高音があまり使われていないので、これからヘヴィメタルを聴いてみようと思っている方には歌詞も日本語だし、とっつきやすいんじゃないかと思います。

逆にゴリゴリのメタルファンからするとちょっと物足りないかも知れませんね。

また、ボクはバラードやスローテンポの曲が苦手なのですが、そういう曲が収録されていないのも良かったです。

一旦落ち着こうか、というところはなく、最初からずっと楽しいままに全曲聴けました。

そしてパッと聴いてパッと頭に入ってくるような歌メロを持つ曲がなかったので、このアルバムで一番気に入ったのはインストロメンタルの「Scared Trace」でした。

この曲のメロディが最もメロディアスでした。

それではまた。

ありがとう!

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