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【読書感想文】『大往生』永六輔

元気ですか〜?!

どうも、ろけねおです。

今回読みました本をこちらでございます。

大往生

この本はこんな目次となっております。

まえがき

1 老いー「人間、今が一番若いんだよ」

2 病いー「医者に文句を付けるのが大切なんです」

3 死 ー「生まれてきたように死んでいきたい」

4 仲間ー「怖がらなくてもいいと言い」

5 父 ー「死にたくはないけれど」 弔辞ー私自身のために

90度

気になったところをピックアップします。

「九〇度、腰の曲がった婆さんが、仰向けに寝ました。ハイ、足は九〇度に立っているでしょうか?」

どうなんでしょう?

残念がら、この本の中には答えはありません。

足が立ってそうな気もするし、立ってなさそうな気もするし。

ウチの近所にまさに90度に腰の曲がったお爺さんがいまして、その人がチャリンコに乗っているのを見ました。

メチャメチャ前傾姿勢でした。

歩いてる時とほぼ同じだが、ハンドルで前が見えない気がします。

ホントに危ないので、歩いて欲しい。

ストレス

「まず義理とつきあい。これを捨てることで、健康を守っております」

ボクはそういう建前的なつきあいはしないタイプなので、友達がおりません。

人間関係でのストレスはバリバリありますが、ストレスのせいだけで不健康なわけではないので、ストレスがなくなったら健康体になれるのなら、そうなりたいです。

ということは、世を忍ぶ仮の姿で今勤めている会社を辞めるしかないんですがね。

途端に食えなくなるので、現実的にはこのストレスを抱えたままでいるしかないのです。

早く定年が来て、辞めるより他ないという状況にならないかな〜と思うのでした。

この仕事むいてないよ

「老人を預けにきた家族が週休二日制でさ、その老人を世話している俺たちが、なんで休みがとれないんだよ!他人に親を押しつけやがって、面会に来て孝行面をするんじゃねェよ」

これは老人ホームで働く若者が吐いた言葉なのだそうです。

そんな風に考えて、介護の仕事してるなら、今すぐにこの仕事をヤメて欲しいです。

様々な理由があり、自分たちでちゃんと世話をできないからお金を払って他人に世話してもらっているのです。

どういうつもりでその職に就いたのかは知りませんけども、世話する人がこんな考えでは安心して親を預けることが出来ません。

待遇面に不満があるなら国や経営者に言うべきで、預けにきた人に言うべきことではないのです。

こういう人が憂さ晴らしにボケてしまった老人を、虐待したりするタイプの人なんじゃないでしょうか。

仕事が大変なのは想像できますけども、それをわかった上でやっているはずです。

孝行ヅラくらい許してあげて欲しい。

そりゃそうだ

「九十歳で元気なバアさんに、牛乳を飲むと長寿になるから、我慢して飲みなさいって医者が言うんだってさ。・・・・・バアさんは、この歳になって今さら嫌いなものはいやだって言ってるんだよ」

そりゃそうだと思います。

似たような話を聞いたことがあります。

100歳を超えたおばあさんが毎日ドクターペッパーだったかな?を飲んでて、医者からそんなの毎日飲んだら、体に悪いよと言っていた医者が、全ておばあさんより先に死んだというのです。

好きなものを好きなだけ体に取り入れることは一見体に悪いような気がしますし、実際そのおかげでボクは太っているわけですから、糖質制限しないといけないんですが、制限をかけたことで過度にストレスを感じることになるのなら、好きなように食べるほうがいいのかなと思ったりもします。

逆に健康食品なのか、自然食品なのか、よくわからないけども、それを扱ってるお店にドバ~ッとお年寄りが押し寄せてるのも何度も見かけます。

それを見る度に残りの時間がそんなに長くないんだから、好きなものを好きなだけ食べるで良いんじゃないかな~と思ってました。

アレは誰から聞いたのか忘れましたが、あのお年寄りたちはポックリ逝きたいから、ギリギリまで健康にこだわり健康になろうとするのだそうです。

好きなものを食べて、病気になって、苦しみながら死ぬのは御免だと。

健康食品を食べ続けていれば、本当に苦しみながら死なないと言い切れるんでしょうかね?

食べ物は健康になるには重要ではありますが、それだけでは足りないと思います。

運動も睡眠もそして脳を使うことも、重要だと思います。

人間の尊厳

「自分で排泄の始末ができるというのが、人間の尊厳なんだけどさ。この間、ホテルのトイレで、両手の不自由な老人が、美女と入ってきて、オチンチン出させて、用を足して「終わったぞ」「ハイ」 美女がオチンチンを振ってズボンに納めてるのを見ちゃってさ・・・・・いいなァと思ってさ・・・・」

これに限らず、大概のことを美女にやってもらうのは嬉しいものです。

そうなりたいので、お金持ちになろうとしているのです。

どうせ介護されるなら、美女が良い。

美女なら不手際があっても許せる気がします。

しかし、そんなに都合よく老後の面倒を見てくれる自分好みの美女っていないでしょうね。

これから徳を積んで、美女に助けてもらえるお年寄りなれるように頑張ります。

老害

「年寄りが若い連中に謝ることなんかない。絶対にない!」

ボクは常々、そんなオッサンになりたくないと思っています。

実際になれているかはちょっと分からないけど、若い人からも学べることはたくさんあると思いますし、若い人が明らかに正しいことだってあると思います。

いや、むしろ老人よりも若者の方が優秀であることのほうが多いと思っているぐらいです。

老いては子に従えという言葉をきちんと守りさえすれば、全部丸く治ると思うんですけどね。

タバコの益

「煙草の害についていろいろ言う先生がいるけど、煙草の益についてはどうして何も言わないの?」

タバコに益なんてあるんですか?

なくもないから吸ってる人がいるんでしょうが、この場合の先生は、きっとお医者さんのことでしょうから、医者の立場から煙草の益を説くようなことはしないでしょうに。

変なコトを云う人もいるものですね。

喫煙は百害あって一利なしの代表ですし。

益なんて考えずにただただ楽しむためだけに吸うほうが良いと思います。

タバコは、吸った直後はともかく、それ以外では脳の回転を悪くするというのを読んだことがあります。

こんな発言をしてしまうのを知ると、やっぱりタバコは脳にもよくないんだろうなと思ってしまいます。

どういう言い草?

「薬が効かない時は医者に文句を言うべきですよ。効かないからって医者を替えちゃいけないんです。医者に文句をつけるのが大切なんですよ。」

そもそも薬が効かない時は、お医者さんを変えるんでしょうか?

そんなことがあるのなら、いったいいくつの病院を回らなければならなくなるのか、気が遠くなります。

しかもこの本は老人たちの言葉を集めた言葉ですから、老人になってどんどん遠い病院に行く羽目になることがプラスになるとは思えません。

という考え方ができなくなるのが、老いということなんでしょうかね。

普通はお医者さんにこの薬、さっぱり効きませんよといえば、だったらこれだなと違うお薬を出してくれるものだと思います。

こういう話をみると年寄りって面倒だなって思えてしまいます。

表現力

「しびれ方を説明して下さい。ピリピリですか?ジンジンですか?ズンズンですか?チカチカですか?・・・違いますか。じゃ、あなた言ってみて下さい」

これって本当に困りますね。

実際、病院でありますもんね、このやり取り。

ボクもどう痛いかって聞かれて困ったこと、何度かあります。

表現力を今から身につくかな〜と、考えました。

平均寿命

「平均寿命っていうとめでたく聞こえるけれど、そこまで生きたら覚悟しろっということでしょう」

それは気が付きませんでした。

おそらく平均寿命近くの年齢の人の言葉でしょう。

そう思うと平均寿命に近づくと云うのは死へのカウントダウンみたいで怖いです。

でも、生きてることは日々死へのカウントダウンと言えるわけですから、過度に気にする必要もないとも思えます。

ボクの目標は自分の父よりも1日でも長生きして、せめてこの部分だけでも父親を超えたいということです。

炭酸

「死ぬ前になりますと、人間は炭酸ガスが増えるんです。この炭酸ガスに麻酔性がありますから、最後はそれほど苦しまずに終われるようにできているんです」

へ~。じゃあ、日頃から炭酸水は飲んでおいたほうが、より楽に逝けたりしますかね? 

借りは返す

「手紙の返事も書けない忙しさは、人間として恥ずかしい」

これは「借りたら返す」という単純な考え方の延長に出て来た言葉です。

ただ、最近はお返ししなきゃならないと考えるのもしんどいな〜と思うようになりました。

お返しと言わず、誰彼問わず、自分がやれる範囲で親切にできるなら親切にしていこう。

それで良いんじゃないかと考えるようになりました。

相手も、手紙の返事を期待して書いたわけじゃないはずなのに、勝手に恥ずかしがってるのもなんか変です。

もちろん、どうしても返事したかったら書いたら良いだけで、書かないのを忙しいを理由するのもまた変ですな。

ここ数年、祖父母が相次いで亡くなって葬式、法事と死について考えることが急に増えました。

祖父母とは何度も話したり遊んだりしたわけですが、その人が突然無になるというのが、どうにもピンと来ません。

遺体も見たし、棺桶も持ったのに。

ただ、しばらく会えないってだけって気がしました。

そして、自分が死ぬってどんな感じなんだろう。

死んだ感想が残せないのは残念だ。

自分がもっと老人になったら、この老人たちの言葉に共感できるようになるのか、また読んでみたい。

それではまた。

ありがとう!

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