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映画『屍人荘の殺人』はショボい『ダスク・ティル・ドーン』だった?

元気ですか〜!?

どうも、ろけねおです。

今回は映画『屍人荘の殺人』を観たので、そのレビューです。

屍人荘の殺人

ボクがこの作品に興味を持ったのは、監督が木村ひさしさんだったからです。

この方、仮面ライダーやプロレスといったジャンルを自作に取り込むことで知られている映画監督で、ボクと趣味がバッチリ重なるのです。

Twitterのアイコンでも新日本プロレスのレインメーカーポーズを決めておられ、勝手に親近感を覚えております。

そんな監督の作品なら、きっと何かしら面白いことをしてくれるだろうと期待しつつ、auマンデーで妻と一緒に観に行くことにしました。

事前情報はゼロです。

浜辺美波さんの美しさに圧倒される

まず最初に触れておきたいのが、ヒロイン・剣崎比留子を演じる浜辺美波さんの存在感です。

画面に映るたびに、彼女の整った顔立ちにクラクラしました。

アップでも一切の隙がなく、まるで完璧な彫刻のような美しさ。

共演する神木隆之介さん演じる葉村譲が見惚れるのも当然です。

ただ、あまりにも顔が美しすぎて、カメラが引いて全身が映ったとき、ボクはふと現実に戻されました。

お胸に広がる“平野”が、あまりに華奢すぎるボディがボクの心にそよ風を吹かせてしまったのです。

いや、ほんとに残念。

ミステリーとゾンビの混合に違和感

映画はミステリーとして始まります。

大学の探偵サークルに所属する主人公たちが、事件の謎を解くという展開……かと思いきや、終盤から突然ゾンビ映画に切り替わります。

ボクは何が起きているのか一瞬理解できませんでした。

この展開、どこかで観たような……と記憶を辿っていたら思い出しました。

タランティーノ製作の『フロム・ダスク・ティル・ドーン』です。

あちらは強盗兄弟の逃避行が吸血鬼映画に転じるという意外性があり、完全に別ジャンルへと舵を切る潔さが魅力でした。

しかし『屍人荘の殺人』は、あくまでミステリーを軸にゾンビをトッピングしている印象。

ゾンビはあまり積極的に襲ってこないし、緊迫感も中途半端。

そのため、どっちつかずの印象が拭えませんでした。

ショボい『フロム・ダスク・ティル・ドーン』でした。

伏線が雑でモヤモヤするエンディング

一番モヤモヤしたのは、ゾンビ発生の原因や目的が最後までハッキリと語られない点です。

なぜウイルスをばら撒いたのか、誰が真犯人なのか、ゾンビはどうやって退治されたのか、全部が曖昧なまま映画は終わります。

せっかくのミステリーなのに、最大の謎が放置されるのはかなりの不完全燃焼でした。

「あれ?なんだったんだ?」と首をひねるばかり。

観客を納得させるエンディングの構築こそ、ミステリー作品における重要な要素だと思うのですが……。

永田裕志が大活躍!プロレスファンには嬉しいサプライズ

そんな中でも唯一テンションが上がったのが、永田裕志選手の登場です。

ボクは永田選手にあまり良い印象を持っていなかったのですが、突然スクリーンに現れた瞬間には思わず「おおっ!」と声が出ました。

しかも、ほんの一瞬のカメオ出演かと思いきや、意外と出番が多い!

これはプロレスファンなら見逃せません。

演技も堂々としていて、さすがの存在感でした。

正直、映画としてはイマイチでしたが、永田選手の活躍を観られただけでも個人的にはちょっと救われました。

総評:プロレスファンなら一見の価値アリ

映画『屍人荘の殺人』は、ジャンルを欲張りすぎた結果、ミステリーとしてもゾンビ映画としても中途半端な仕上がりになってしまった印象です。

ただし、プロレスファンにとってはニヤリとできる要素が詰まっているので、そういった観点で楽しめる方にはオススメできます。

木村ひさし監督には、テレビドラマというフォーマットの方が合っているのでは……と少し感じました。

映画では時間が足りないのかも知れませんね。

それではまた。

ありがとう!

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