元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
今回ご紹介いたしますのは、アルフレッド・アドラーさんの提唱したアドラー心理学について解説した本です。
嫌われる勇気 ― 自己啓発の源流「アドラー」の教え
なぜこの本を手に取ったのか
ボクがこの本を読もうと思った理由は、以前から耳にしていた「アドラー心理学」という言葉がずっと気になっていたからです。
心理学といえばフロイトやユングを思い浮かべがちですが、アドラーの考え方は「自己啓発の源流」とも呼ばれています。
しかも本書は難解な専門書ではなく、哲人と青年の対話形式で物語のように進むという点に惹かれました。
本の概要:哲人と青年の対話で学ぶアドラー心理学
本書は、アドラー心理学をよく理解している「哲人」と、人生に悩みを抱える「青年」の対話によって展開していきます。
青年は素直な疑問をどんどんぶつけていくのですが、読んでいるボク自身も、まるで同じ立場で哲人に問いかけているような気持ちになりました。
合気道の達人のように、哲人は青年の勢いを利用しながら豪快に論を展開していきます。
青年が「でも、それは納得できない」と食い下がっても、あっさりと投げ飛ばされる。
その様子が何度も繰り返され、ボクもまた一緒に投げられている感覚に陥りました。
読んで感じたこと:理解はできるが納得できない
読み進めていると、「理屈ではわかる、でも心が納得しない」という感覚が何度もありました。
たとえば、哲人は「あなたの不幸は、あなたの思い込みにすぎない」と断言します。
確かにそうかもしれない、でも「ちょっとくらい不幸を抱えてこそ、幸せを実感できるんじゃないか?」と反発したくなる自分もいました。
青年と同じように、ボクの頭の中もゴチャゴチャにかき乱されます。
理解はできても、心が納得しない。まるで「投げられながら何とか立ち上がっている」ような読書体験でした。
この本が与えてくれる学び
とはいえ、ここで語られるアドラー心理学をしっかり理解して実践できれば、日常のストレスからかなり解放されるのではないかと思います。
簡単なようで難しい。
だからこそ、繰り返し読み込むことで少しずつ身につけたい内容です。
実際、何度か読み返さないと本当に理解することはできないだろうと感じました。
まさに「修業が必要」な本です。
また、読み進めるうちに「どこかで聞いたことがある考え方だ」と思う場面も多くありました。
これは本書の内容が、後の数多くの自己啓発書やビジネス書に影響を与えているからでしょう。
まさに源流を味わっている感覚でした。
こんな人におすすめ
- 自己啓発書をいろいろ読んだけれど、根本を学びたい人
- 幸せになりたいけれど「幸せとは何か?」がわからなくなっている人
- 論理に納得しても感情がついてこないことに悩む人
- 心理学に興味があるけど、難しい専門書はちょっと苦手な人
まとめ:一度読んで終わりにできない濃い一冊
『嫌われる勇気』は、読んで「なるほど」と思う瞬間が何度もある一方で、簡単には腑に落ちない難しさも併せ持つ本です。
だからこそ、一度読んで終わりにするのではなく、何度も読み返すことで新しい気づきが得られるはずです。
ボク自身も、この本を通して「幸せとは何か」「不幸とは何か」を改めて考えさせられました。
もし少しでもアドラー心理学に興味があるなら、挑戦してみる価値は大いにあります。
それではまた。
ありがとう!
