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【読書感想文】ジュニア新書と侮るな!森清『会社で働くということ』は全社会人が読むべき良書

元気ですか〜!?

どうも、ろけねおです。

今回ご紹介いたします本は、森清さんがお書きになったジュニア新書でございます。

会社で働くということ

53歳になるボクが、今さらジュニア新書を手に取りました。

本来は中学生や高校生が将来を考えるための本。

それでも読んでみようと思ったのは、ボク自身がこれまで「会社で働くこと」の意味を一度も真剣に考えたことがなかったからです。

「この歳になって何を今さら」と思われるかもしれません。

でも、最近になって人生で初めて転職エージェントに登録し、「この歳でもまだ可能性があるのか?」なんて探し始めた自分にとっては、まさにタイムリーな一冊でした。

「何事も遅すぎることはない」という言葉を信じて、ページをめくってみた次第です。

森清『会社で働くということ』とは?

まずは、この本がどんな本なのか、基本情報から見ていきましょう。

本の基本情報

  • 書名:会社で働くということ
  • 著者:森 清(もり きよし)
  • 出版社:岩波書店(岩波ジュニア新書)
  • 発売日:1996年2月20日
  • ページ数:215ページ

著者「森清」さんはどんな人?

著者の森清さんについて調べてみると、1927年生まれのジャーナリストで、長く毎日新聞社に勤務されていた方のようです。

経済部記者や編集委員などを歴任され、経済や労働問題に深い知見をお持ちです。

つまり、長年「会社」という組織の中から社会を見つめてきたプロフェッショナルが、これから社会に出る若者に向けて「働くとはどういうことか」を真摯に語りかけてくれるのが、この本だと言えます。

中高生向けだけど、大人が読むべき理由

この本は、特定の答えを提示してくれるわけではありません。

「会社とはこういうものだ」

「こう働くのが正解だ」

と教えるのではなく、

「君たちはどう考える?」

と問いかけてきます。

だからこそ、ボクのような会社員人生の後半に差し掛かった人間が読むと、自分の過去の選択や現在の働き方を客観的に見つめ直す、良いきっかけを与えてくれるんです。

53歳、会社員人生を振り返りながら読んだ感想

ここからは、ボク自身の経験と重ね合わせながら感じたことを、正直に書いていこうと思います。

「しっかり考えろ」と言われても…若者には難しい現実

この本を読んでボクが感じたのは、「若者よ、しっかり考えて就職先を選びなさい」というメッセージでした。

しかし、正直なところ、中学生や高校生の段階で「働くこと」のリアルを想像するのは、かなり難しいのではないでしょうか。

時々、ボクの会社にも中学生が職場体験にやって来ます。

でも、そういう時って会社も社員も、思いっきり“良いカッコ”をするんですよね。

大人の世界のドロドロした部分や、仕事の厳しさなんて見せるわけがありません。

彼らが見ているのは、あくまで社会のキラキラした一部分。

その体験だけで将来を考えろと言われても、材料が少なすぎる。

まずは「自分たちが見たものは、ほんの一部でしかない」ということを理解してほしいな、と思います。

働く選択肢は「会社員」だけじゃない

そもそも、働く場所を「会社」だけに限定して考える必要もありません。

この本は「会社で働くこと」をテーマにしていますが、もっと手前には

「働くとはどういうことか?」

「世の中にはどんな仕事があるのか?」

という、より大きな問いがあります。

ボク自身、学生時代は会社員になるなんて全く考えていませんでした。

だから就職活動で悩んだ経験もありません。

プロミュージシャンになる夢が破れ、住んでいる場所の近くにあったからという理由だけで、今の会社に入りました。

今となっては、「もう少し興味のあることを仕事にすれば良かったかな」と、ちょっぴり後悔もしています。

学歴もなかったし、ブラブラしていた期間も長かったので選択肢がなかった、というのも事実ですが…。

だからこそ、若い人たちには「友達が会社員になるから自分も」と安易に流されるのではなく、世の中には本当に色々な働き方があるということを、まず広く知ってほしいと心から願っています。

「誰でもできる仕事」という思い込みと現実

ミュージシャンになる夢が叶わなかった時、ボクは「残りの人生はおまけみたいなもんだ」と絶望していました。

自分にしかできないことをやりたい、とずっと思ってきた反動で、「会社員の仕事なんて誰でもできることだ」と、どこか見下していた部分があったかもしれません。

だから、いざ会社員になることに不安はありませんでした。

しかし、その「誰でもできる」と思っていた仕事で、ボクは大した成果も出せず、出世もしませんでした。

「長く勤めれば給料もそれなりに上がるだろう」なんて甘い考えは、完全に見当違い。

出世欲もなく、漫然と働いてきた結果、妻にはたくさん苦労をかけてしまっています。

これは本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

「誰でもできる仕事」なんて、本当は一つもない。

どんな仕事にもプロフェッショナルがいて、そこで価値を生み出すためには相応の努力や工夫が必要だという当たり前のことに、ボクは気づくのが遅すぎました。

「性に合わない」という直感は正しい?

学生の頃から、根拠もなく「自分はサラリーマンには向いていない」と思っていました。

だから、その道を選ばないようにしていたのですが、結局はサラリーマンになるしかありませんでした。

そして、なってみて思ったのは「やっぱり性に合ってないな」ということです。

あの時の直感は、案外正しかった。

言葉にできないだけで、自分の過去の経験や記憶が「合わない」というサインを出していたのでしょう。

もし「これは自分には合わないかも」と感じたら、それは大切なサインです。

それを無視せず、どうすればそれを回避できるのか、真剣に努力してみる価値はあると思います。

ボクの場合、その努力が実らなかったわけですが…(笑)。

『会社で働くということ』は、こんな人におすすめ!

この本は、単なる職業案内ではありません。

自分の頭で「働くこと」を考えるための“思考の補助線”を引いてくれる一冊です。

これから社会に出る学生さん

「何のために働くんだろう?」

「どんな会社に入ればいいんだろう?」

と悩んでいる学生さんにこそ、読んでほしいです。

簡単な答えは書かれていませんが、自分の将来を深く考えるためのヒントがたくさん詰まっています。

今の働き方に疑問を感じている社会人

ボクのように、長年会社員として働いてきたけれど、どこかモヤモヤを抱えている人にもおすすめです。

「自分は今のままでいいのだろうか?」

と立ち止まり、キャリアを見つめ直すきっかけになります。

比較検討!働き方を考えるためのおすすめ本3選

ボクがこれまで読んだもので働き方について考えさせられたものは以下の3冊です。

中小企業に勤めることになった時点で、ダメの烙印を押された気持ちになった本です。

なので、学生さんはなるべく一生懸命勉強して、働き先の選択肢の中に大企業が入るようにしたほうが良いなと強く思わせる本になっていますので、これから就職する方はぜひお読みください。

ボクは貼らいていれば誰でも憂鬱になるんじゃないかと思っていたので、憂鬱にならない仕事というものが存在することを知れた一冊でした。

大きな会社には憂鬱とは無縁なのかもな、と思えてしまいました。

なので、大きな会社に勤めるともしかしたら、精神的な負担は減るのかな、と思いましたので、これまたこれから就職をする方で、特に大きな夢がまだ見つけられていない方は、大企業に勤められるように偏差値を上げてください。

仕事で成果を出して、資産をしっかり築いて、老後を楽しく生きておられたボクが最もあこがれる老後を選択された大橋巨泉さんの本でございます。

趣味はボクとは違うんですけど、好きな季節を選んで国をまたいで暮らすというのは、それまで考えたこともなかったので、衝撃でしたし、可能であればやりたいと考えています。

終わり良ければ全て良しといいますが、老後がハッピーだとそれまでのしんどさや苦労も全て報われたようになるんじゃないかと思うのではないかと考えております。

で、この世の中、ハッピーな老後を過ごそうと思ったら、現役時代にムチャクチャ稼がなきゃいけないし、ムチャクチャ勉強もしないといけないことを思い知るということで、どう働くかを考えるきっかけになる本だと思います。

自分の「働く」を考えるきっかけをくれる一冊

森清さんの『会社で働くということ』は、発売から30年近く経つ今も色褪せない、普遍的な問いを私たちに投げかけてくれます。

この記事では、ボク自身の反省だらけの会社員人生を振り返るような内容になってしまいました。

でも、この本を読んだことで、遅まきながら自分の「働く」について真剣に考えることができました。

もしあなたが、これからのキャリアに悩んでいたり、今の働き方に疑問を感じていたりするなら、この本がきっと考えるヒントをくれるはずです。

毒にも薬にもならないボクのような会社員人生を歩まないためにも、ぜひ一度、手に取ってみてはいかがでしょうか。

それではまた。

ありがとう!

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