元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
なぜか急に『ジョン・ウィック』シリーズを観たくなりまして、最初の三作を一気観しました。
なぜ今の今まで観なかったのだろうか。
メチャクチャ好みの映画でした。
そこで、タイミングよくシリーズ四作目になる『ジョン・ウィック:コンセクエンス』を劇場で観る機会恵まれました。
そうなりゃあ、観るしかありません。
ということで、今回は『ジョン・ウィック:コンセクエンス』を感想でございます。
ジョン・ウィック:コンセクエンス
『ジョン・ウィック:コンセクエンス』は約3時間という長丁場の映画ですが、不思議とその長さをまったく感じませんでした。
むしろ、最後まで集中力が切れず、画面から目を離す隙がなかったほどです。
その理由は、おそらく“2時間50分が殺し合い”という異常な密度のアクションにあると思います。
真田広之さんの存在感と、日本のイメージのギャップ
今回のシリーズには、ボクが大好きな真田広之さんが登場します。
彼の立ち居振る舞い、佇まい、そしてアクションのキレ、どれを取っても「かっこいい日本人」の象徴のような存在でした。
しびれました。
ただ、ちょっと気になったのは、彼の周囲にいた“日本の殺し屋軍団”の描かれ方です。
武器が弓矢、手裏剣、長ドス。
まるで時代劇かアニメの世界から飛び出してきたかのようで、「またこのイメージか……」とため息をついてしまいました。
一方で、中国系の盲目の殺し屋(演じているのはドニー・イェン)も、仕込み杖を武器にしていたりして、やはり拳銃が主流の世界でなぜその武器?と疑問に思う場面もありました。
それでも、もっと中国っぽいサイとかトンファーとかを三節棍とかを使わないのに、相撲取りがボディガードだったりする真田さんの仲間たちとは、扱いがちょっと違うように感じたのがちょっと気持ち悪いです。
スタイリッシュさ重視なのかもしれませんが、リアリティとのバランスはやや気になるところです。
謎の「梅田駅」と異世界日本
舞台の一つには「梅田駅」が登場します。
梅田というからには大阪かと思いきや、出てくる映像は完全に謎の異世界。
ほぼ中国という感じです。
地下鉄もどこか未来都市的で、実際の大阪とは似ても似つかない世界観でした。
これは『ブレードランナー』以来、ハリウッドが描く「なんちゃって日本」の延長線なのかもしれません。
日本人としては「そうじゃないんだよ」とツッコミを入れたくなるシーンが盛りだくさんです。
でも、こういった描写は他の国の人が観ても「うちの国もこんな風に妙に誇張されてるな」と思うものなのかもしれませんね。
犬と人間の物語の原点
このシリーズの原点は、飼い犬をめぐるトラブルでした。
『コンセクエンス』でも犬が大事な役割を果たしています。
犬好きな人にはグッとくるシーンもあり、やっぱりこの映画、犬への愛が根底にあるんだなと感じます。
作り手が本当に犬好きだからこそ、犬をめぐるエピソードが嘘っぽくならない。
命のやり取りが繰り返される血なまぐさい物語の中に、犬への優しさという静かな感情が流れていて、そこがこの作品のバランスを取っているようにも思えました。
圧倒的なアクションと静かな余韻
「殺し合いが延々と続く映画」なのに、観終わったあとの感情は意外と静かで、どこか切ない余韻が残りました。
それはアクションの激しさの中にも、人間らしい信念や執念、愛情が描かれているからでしょう。
ジョン・ウィックは「生きること」を選び続けた男です。
どんなに血まみれになっても、彼には信じるものがあった。
それが犬だったり、友だったり、自分自身の矜持だったりするのが、このシリーズの大きな魅力だと思います。
まだ観ていない方は前ご覧ください。
それではまた。
ありがとう!
