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【映画レビュー】殺し合い99%、でも泣ける。『ジョン・ウィック:コンセクエンス』の不思議な感動

元気ですか〜!?

どうも、ろけねおです。

なぜか急に『ジョン・ウィック』シリーズを観たくなりまして、最初の三作を一気観しました。

なぜ今の今まで観なかったのだろうか。

メチャクチャ好みの映画でした。

そこで、タイミングよくシリーズ四作目になる『ジョン・ウィック:コンセクエンス』を劇場で観る機会恵まれました。

そうなりゃあ、観るしかありません。

ということで、今回は『ジョン・ウィック:コンセクエンス』を感想でございます。

ジョン・ウィック:コンセクエンス

『ジョン・ウィック:コンセクエンス』は約3時間という長丁場の映画ですが、不思議とその長さをまったく感じませんでした。

むしろ、最後まで集中力が切れず、画面から目を離す隙がなかったほどです。

その理由は、おそらく“2時間50分が殺し合い”という異常な密度のアクションにあると思います。

真田広之さんの存在感と、日本のイメージのギャップ

今回のシリーズには、ボクが大好きな真田広之さんが登場します。

彼の立ち居振る舞い、佇まい、そしてアクションのキレ、どれを取っても「かっこいい日本人」の象徴のような存在でした。

しびれました。

ただ、ちょっと気になったのは、彼の周囲にいた“日本の殺し屋軍団”の描かれ方です。

武器が弓矢、手裏剣、長ドス。

まるで時代劇かアニメの世界から飛び出してきたかのようで、「またこのイメージか……」とため息をついてしまいました。

一方で、中国系の盲目の殺し屋(演じているのはドニー・イェン)も、仕込み杖を武器にしていたりして、やはり拳銃が主流の世界でなぜその武器?と疑問に思う場面もありました。

それでも、もっと中国っぽいサイとかトンファーとかを三節棍とかを使わないのに、相撲取りがボディガードだったりする真田さんの仲間たちとは、扱いがちょっと違うように感じたのがちょっと気持ち悪いです。

スタイリッシュさ重視なのかもしれませんが、リアリティとのバランスはやや気になるところです。

謎の「梅田駅」と異世界日本

舞台の一つには「梅田駅」が登場します。

梅田というからには大阪かと思いきや、出てくる映像は完全に謎の異世界。

ほぼ中国という感じです。

地下鉄もどこか未来都市的で、実際の大阪とは似ても似つかない世界観でした。

これは『ブレードランナー』以来、ハリウッドが描く「なんちゃって日本」の延長線なのかもしれません。

日本人としては「そうじゃないんだよ」とツッコミを入れたくなるシーンが盛りだくさんです。

でも、こういった描写は他の国の人が観ても「うちの国もこんな風に妙に誇張されてるな」と思うものなのかもしれませんね。

犬と人間の物語の原点

このシリーズの原点は、飼い犬をめぐるトラブルでした。

『コンセクエンス』でも犬が大事な役割を果たしています。

犬好きな人にはグッとくるシーンもあり、やっぱりこの映画、犬への愛が根底にあるんだなと感じます。

作り手が本当に犬好きだからこそ、犬をめぐるエピソードが嘘っぽくならない。
命のやり取りが繰り返される血なまぐさい物語の中に、犬への優しさという静かな感情が流れていて、そこがこの作品のバランスを取っているようにも思えました。

圧倒的なアクションと静かな余韻

「殺し合いが延々と続く映画」なのに、観終わったあとの感情は意外と静かで、どこか切ない余韻が残りました。

それはアクションの激しさの中にも、人間らしい信念や執念、愛情が描かれているからでしょう。

ジョン・ウィックは「生きること」を選び続けた男です。

どんなに血まみれになっても、彼には信じるものがあった。

それが犬だったり、友だったり、自分自身の矜持だったりするのが、このシリーズの大きな魅力だと思います。

まだ観ていない方は前ご覧ください。

それではまた。

ありがとう!

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