元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
今回ご紹介いたします本は、日本のファイナンシャルプランナーで投資家、ベストセラー作家の田口智隆さんのお書きになった本でございます。
11歳のバフェットが教えてくれる「経済」の授業
ウォーレン・バフェットさんといえば、世界で最も有名な投資家の一人です。
その莫大な資産を投資によって築き上げたことから「投資の神様」とも呼ばれています。
ボク自身もわずかながら投資を行っており、どうすれば彼のようなとてつもない資産を築けるのか、その秘密にずっと興味がありました。
バフェットさんのことをもっと深く知りたい、その一心だったのです。
とはいえ、現時点のボクがバフェットさんを真似できることといえば、彼が好むハンバーガーを食べてチェリーコークを飲むことくらい。
※最近はチェリーコークを気軽に購入できなくてご無沙汰です。
なんとも情けない現状です。
この状況を打破する何かヒントが得られるかもしれない。
そんな期待を込めて、田口智隆さんの『11歳のバフェットが教えてくれる「経済」の授業』を手に取りました。
これから人口が減少していく日本において、一人ひとりがこれまで以上の価値を生み出すことを求められる時代が来るとボクは考えています。
そんな時代を生き抜くためにも、投資の神様から何かを学び取れればと思ったのです。
『11歳のバフェットが教えてくれる「経済」の授業』とは
本書は、タイトルの通り「経済の授業」として、お金の基本を学べる一冊です。
本書の基本データ
本書は、田口智隆さんによって書かれ、2010年にフォレスト出版から刊行された単行本です。
ページ数は212ページ。
手に取りやすいコンパクトなサイズ感も特徴です。
タイトルに「11歳のバフェット」とあるように、主なターゲットはこれから経済を学ぶ子どもたちや、お金の知識に自信がない大人向けの入門書として書かれています。
著者・田口智隆さんについて
著者の田口智隆さんは、株式会社ファイナンシャルインディペンデンスの代表取締役を務める方です。
驚くべきは田口さんご自身の経歴です。
実は28歳のとき、自己破産寸前まで借金が膨らんでしまった経験をお持ちだそうです。
しかし、そこから徹底した節約と資産運用に取り組み、わずか2年で借金を完済。
その後、収入源を複数持つ「収入の複線化」や「コア・サテライト投資」といった手法で資産を拡大させ、34歳という若さで経済的に不自由しない状態、いわゆる「お金のストレスフリー」を実現されています。
実体験に基づいているからこそ、その言葉には説得力があります。
現在までに1,600人以上のマネーカウンセリングを行い、全国での講演回数は1,000回以上、受講者は延べ50,000人を超えるという、まさにお金のプロフェッショナルです。
本書で学べる「経済」の基礎
本書では、ウォーレン・バフェットさんの少年時代のエピソードを切り口に、経済やお金の知識を学べるように構成されています。
バフェットさんは、世界恐慌の真っ只中に生まれ、1歳になる前に父親が失業するという厳しい環境で育ちました。
成績も平凡だったといいます。
しかし、彼は6歳で商売を始め、11歳で株式投資デビューを果たします。
幼い頃から「経済の仕組み」を学校の勉強としてではなく、実体験として身につけていたのです。
これこそが、ボクたちとの決定的な違いなのかもしれません。
本書では、ボクたち日本人が幼い頃から「お金=悪」といったネガティブなイメージを植え付けられ、きちんとしたお金の教育を受けてこなかった問題点にも触れられています。
経済は、金利、物価、為替など様々な要素が複雑に絡み合っています。
経済を学んだことがない人がいきなり理解しようとしても、難しいのが現実です。
例えば、本書ではこんな質問が投げかけられます。
「1万円札自体の原価は22円しかありません。しかしなぜ、1万円分の買い物ができるのでしょう?」
このシンプルな質問に、子どもにもわかるように簡潔に説明できるでしょうか。
もし答えられなければ、人生で損をしているか、すでに損をしているかもしれないと著者は指摘します。
本書は、こうした身近な疑問を通じて、お金や経済の本質について考えさせてくれる内容になっています。
- 社会人として経済の基本を知っておきたい人
- 収入をアップさせたい人
- 資産運用でお金を増やしたい人
- 株や投資信託、FXなどの投資をしている人
- 税金や保険のことを知りたい人
こうした人々に向けて書かれた、まさに「経済の入門書」です。
巻末には、お金のストレスフリーを実現するために役立つ推薦図書の紹介も付いています。
正直な感想:期待と現実のギャップ
ここからは、ボクが実際に読んでみた正直な感想です。
バフェット本としての物足りなさ
正直に告白すると、ボクが期待していた内容と比べると、少々物足りなさを感じてしまったのが事実です。
「ウォーレン・バフェット」の名前から、彼の投資哲学や具体的な手法をもっと深く学べるのではないかと期待しすぎていたようです。
実際には、経済や投資の話をするための「きっかけ」としてバフェットさんの名前が使われている印象を受けました。
彼の知られざる面白いエピソードが詳細に語られているわけではなかったのです。
すでにある程度、投資関連の本を読んできた人にとっては、「その話は知っているよ」と感じるような、初心者向けの内容が中心でした。
この本一冊を読んだだけで「よし、投資を始めるぞ!」と具体的な行動に移すのは難しいかもしれません。
それでも本書を手に取る価値
ただ、この「物足りなさ」は、ボク自身も少しずつ投資の知識が増えてきた証拠なのかもしれない、と前向きに捉えることもできます。
そして何より、この本の真価は別のところにあります。
それは、タイトル通り「11歳ぐらいの子ども」が読んだ場合です。
もしボクが子どもの頃にこの本に出会っていたら、きっと投資に目覚めていたのではないかと思います。
日本では、親子間や学校の場で、お金の話を積極的する文化があまりありません。
むしろ、お金儲けの話をすることがタブー視されるような風潮すら感じます。
そんな環境だからこそ、こういった本をそっと子どもに手渡し、読んでもらう。
それだけで、その子の将来は大きく変わってくる可能性があります。
お金に対する健全な考え方、いわば「金融リテラシー」の土台を築くきっかけになるはずです。
投資未経験者に最適な入門書
この本は、これまで投資についてまったく勉強してこなかった人にとって、素晴らしい入門書になると感じました。
お金を稼ぐ方法は「労働」以外には知らない。
でも、もしそれ以外の方法があるなら知りたい。
そう考え始めた人が、最初に手に取る一冊として最適だと思います。
難しい専門用語は極力避けられ、バフェットさんの少年時代のエピソードを通じて経済の基本を学べる構成になっています。
これまでお金の勉強で挫折してきた人でも、読みやすいのではないでしょうか。
「投資ってなんだか難しそう」「損をしそうで怖い」といったイメージを持っている人にこそ、読んでほしい一冊です。
これからの時代に必要な「金融リテラシー」
冒頭でも触れましたが、これからの日本は人口が減少していきます。
そんな時代には、一人ひとりがこれまで以上の価値を生み出すことを求められるはずです。
その時代を生き抜くためには、投資に限らず、学校では習わなかった「金融」について、大人になってからでも学び直す必要があるとボクは強く感じています。
自分自身が働くだけでなく、自分のお金にも働いてもらう(=投資する)。
この発想を持つことで、人の数以上の価値を生み出せる可能性が広がります。
そのためには、まず多くの人が金融や投資に興味を持ち、積極的に学ぶことが重要です。
この本は、そのための「第一歩」として、非常に意義のある本だと感じました。
ボク自身も、もっと勉強を続けなければと改めて背筋が伸びる思いです。
まとめ:最初の一歩を踏み出したい人へ
田口智隆著『11歳のバフェットが教えてくれる「経済」の授業』は、ボクが期待していたような、バフェットさんの深い投資哲学を学べる専門書ではありませんでした。
しかし、それは本書の価値が低いということでは決してありません。
むしろ、ターゲット読者を明確に絞り込んだ、優れた入門書であると言えます。
この本をおすすめしたい人
まず、「ウォーレン・バフェットって誰?」という人にオススメです。
投資の神様と呼ばれる人物が、どのような少年時代を過ごし、どう経済と向き合ってきたのか、その入り口として最適です。
また、「これから投資を始めたいけれど、何から勉強すればいいかわからない」という人にもピッタリです。
わかりやすい言葉で書かれているため、挫折しにくいでしょう。
そして、お子さんがいらっしゃる方にも強くおすすめします。
日本の学校教育ではなかなか教えてくれない「お金の知識」を、バフェットさんの物語を通じて楽しく学ばせるきっかけとして、これ以上の本はないかもしれません。
読了後の「次のステップ」
もしこの本を読んで「お金」や「投資」に興味が湧いたら、ぜひ次のステップに進んでください。
より専門的な投資の本を読んだり、まずは少額から実際に投資を始めてみたりすることをおすすめします。
「お金に働いてもらう」という発想は、これからの時代を生きる上で、ますます重要な考え方になっていくはずです。
労働収入だけに頼らない生き方、お金のストレスから解放された人生を目指すために、まずはこの本から始めてみてはいかがでしょうか。
ボク自身も、この本で得た学びを胸に、いつかバフェットさんのように投資で成功できるよう、これからも勉強を続けていきます。
一緒に金融リテラシーを高めていきましょう!
それではまた。
ありがとう!