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【読書感想文】 人生このままは嫌だ!50代平社員が『「いいひと」戦略』に託した逆転劇

元気ですか〜!?

どうも、ろけねおです。

今回ご紹介いたします本は、岡田斗司夫さんがお書きになりました生き方についての本です。

超情報化社会におけるサバイバル術 「いいひと」戦略

気づけばボクは50年以上もの間、意識して誰かを褒めることなく生きてきました。

根がネガティブで、物事を批判的に捉える性格。

それを特に改めることもなく、ごく自然に「イヤな人」として振る舞ってきたのです。

もちろん、意図的に誰かを傷つけようと思っていたわけではありません。

しかし、これまでの人生を振り返れば、無自覚な言動で反感を買い、嫌われてしまった経験は一度や二度ではないはずです。

相手の視点から見れば、ボクは紛れもなく「イヤな人」だったことでしょう。

現在のボクは、中小企業に勤めるごく普通の平社員。お世辞にも「成功している」とは言えない立場です。

この現状もまた、これまでの自分の選択と行動が積み重なった結果に他なりません。

「このままではいけない」「どうにかして人生を良い方向に変えたい」。

そんな切実な思いで、まるで何かにすがるように、この本を手に取りました。

『「いいひと」戦略』とは?評価経済社会を生き抜くための教科書

本書は、社会評論家であり、あのアニメ制作会社ガイナックスの創設者でもある岡田斗司夫さんが2014年に発表した作品です。

東京大学やマサチューセッツ工科大学で講師を務めた経歴も持つ、異色の論客として知られています。

  • 著者: 岡田斗司夫
  • 出版社: 株式会社ロケット
  • 発売日: 2014年7月15日
  • 形式: Kindle版

本書の根幹をなすのは、岡田さんが提唱する「評価経済社会」という考え方です。

これは、お金という従来の価値基準だけでなく、個人の「評価」や「信頼」「人気」といったものが新たな価値を持つ社会のこと。

そして、その評価を可視化する最大のツールが、現代社会に欠かせないSNSなのです。

この本は、そんな超情報化社会を生き抜くための、極めて実践的なサバイバル術が記された一冊と言えるでしょう。

衝撃のチェックリスト!あなたは「イヤな人」になっていないか?

本書を読み進めて、ボクはまず自分がいかに典型的な「イヤな人」であったかを思い知らされ、愕然としました。

特に衝撃的だったのが、「イヤな人」がやりがちな行動リストです。

【やめるべき「イヤな人」の行動リスト】

  • 他人の欠点を探す
  • 良かれと思って改善点を提案する
  • 本人のいないところで陰口を言う
  • 悪口で他人と盛り上がる
  • 常に悲観的・否定的な態度をとる
  • 面白い人、頭の良い人、気の合う人など仲間内だけで集まる

このリストを見たとき、ボクは頭を抱えました。

これらは、ボクがこれまで無意識に、ごく自然に実行してきた「イヤな人」戦略そのものだったからです。

悪気がないぶん、根が深い。

これを一つひとつ意識してやめていくだけでも、相当な努力が必要だと感じました。

「いいひと」を目指す前に、まずは「イヤな人」であることをやめる。

それが全ての始まりなのだと痛感させられました。

SNSで実践!「いいひと」になるための6ステップ

では、具体的にどうすれば「いいひと」になれるのか。本書では、SNSを活用した6つの段階的なステップが紹介されています。

  1. 【助走】まずは気になる人をフォローする
  2. 【離陸】投稿に「共感」する(いいね、リツイートなど)
  3. 【上昇】積極的に「褒める」コメントをする
  4. 【巡航】相手を「手伝う、助ける、応援する」
  5. 【再加速】自分の知識や経験を「教える」
  6. 【軌道到達】マネー経済(お金)から抜け出す

正直に言うと、ボクができていたのはステップ2の「共感する」まで。

それも、「いいね」を押すだけで満足してしまっていました。

ステップ3の「褒める」から先は、ボクにとって完全に未知の領域です。

最終的に「いいひと」の軌道に乗ると、お金に依存しない生き方が可能になるというのですから、目指さない手はありません。

「いいね」で終わらせない。共感と賞賛が持つ絶大なパワー

ボクはこれまで、SNSでは面白いと思った投稿に「いいね」を押すだけで、ほとんどのコミュニケーションを完結させていました。

しかし、本書はそれでは不十分だと指摘します。

X(旧Twitter)ならコメント付きでリポストする。

Facebookなら「いいね」だけでなく、ひと言でもコメントを添える。

なぜなら、その小さな行動が、投稿した本人にとっては大きな救いになるからです。

自分の発信に具体的なリアクションが返ってくることほど、嬉しいことはありません。

「自分は一人じゃないんだ」と実感できる瞬間です。

「自分がされて嬉しいことを、他人にもしてあげる」 原理はたったこれだけ。

とてもシンプルです。 もちろん、時には感性の違いから相手を喜ばせられないこともあるかもしれません。

しかし、何もしなければ、誰一人として喜ばせることはできないのです。

人を喜ばせられない人が、「いいひと」になれるはずもありません。

50年間使わなかった「褒める」筋肉を鍛える

ボクにとって最大の壁は、やはりステップ3の「褒める」です。

誰かを貶(けな)す言葉は次から次へと思いつくのに、褒め言葉となると、途端に口が重くなる。

いかにボクが50年以上の人生で、「褒める」という筋肉を使ってこなかったかを痛感させられました。

下手に褒めると、どこか見下しているような、バカにしているようなニュアンスに聞こえてしまうのではないか。

そんな不安が頭をよぎります。

しかし、これも練習あるのみ。

たとえ最初は失敗して気まずい思いをしたとしても、挑戦し続けることでしか、その精度は上がっていかないのでしょう。

「認められたい」「褒められたい」という承認欲求は、誰もが持っているものです。

簡単な言葉ひとつで相手を喜ばせられるのなら、こんなに素晴らしいことはありません。

また、相手が喜ぶようなコメントをひねり出す作業は、普段使わない頭をフル回転させる、絶好の「脳トレ」にもなります。

さらに、コメントを残せば、高い確率で返信がもらえます。

このやり取り自体が嬉しくて、会話が続くことも少なくありません。

特別なスキルは不要。「必要とされる人」になるための第一歩

年を重ねるにつれて、「自分も少しは世の中の役に立ちたい」という思いが強くなってきました。

しかし、ボクには「これができます」と胸を張れるような特別なスキルや特技はありません。

どうすれば人の役に立てるのか、見当もつきませんでした。

しかし、この本を読んで気づいたのです。 SNSでの何気ないやり取りの中で、誰かの投稿を心から褒めたり、共感を示したりすること。

そうやって「この人は『いいひと』だな」と思われること自体が、誰かの心を温め、役に立っているということなのではないか、と。

本書で紹介されている「いいひと」戦略は、特別な才能がなくても、誰にでも実践できる「必要とされる人になるための技術」です。

ボクはこれから、この技術を磨いていきたい。

そして、いつか人生の最期を迎えたときに、一人でも多くの人に「いなくなって寂しい」と残念がられるような人間になりたい。心からそう思うのです。

まとめ:今日から始める「いいひと」戦略

この本は、ボクに自分の生き方を根本から見直すきっかけを与えてくれました。

50年以上も染み付いた「イヤな人」としての習慣を改めるのは、決して簡単な道のりではありません。

しかし、変わろうと行動しなければ、何も始まらないのです。

まずは、本当に小さな一歩からで構いません。 SNSで誰かの素敵な投稿を見かけたら、「いいね」だけでなく、勇気を出して「素敵ですね」とコメントを残してみる。

相手の良いところを見つけたら、照れずに、素直な言葉で伝えてみる。

そうした日々の小さな行動の積み重ねが、やがてあなたの評価となり、人間関係を、そして人生そのものを大きく変える力になるはずです。

もしあなたが、ボクと同じように人間関係に悩んでいたり、誰からも必要とされていないという孤独感を抱えていたりするのなら、ぜひこの本を手に取ってみてください。

人生を本気で好転させたいと願うなら、始めるのは「今日」です。

ボクも皆さんと一緒に、「いいひと」を目指して頑張ります。

それではまた。

ありがとう!

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