元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
今回ご紹介いたします本はこちらでございます。
証言「橋本真也34歳小川直也に負けたら即引退!」の真実
破壊王・橋本真也選手のファンとして、この本も例に漏れず手に取りました。
タイトルにもなっている番組が放送されたのは2000年。
もう20年以上も前の話だなんて、信じられません。
時間の流れの速さに驚くと同時に、記憶があやふやになっていることにも気づかされました。
この本は、橋本選手がその番組で敗北し、亡くなるまでの足跡を、関係者たちの証言を通してたどるドキュメントです。
すでに出版されている『証言1.4 橋本vs.小川 20年目の真実』に登場した人物も多数登場するため、ボクの頭の中では少し混線気味ですが、それでも味わい深い一冊でした。
またしても前田日明さんは「スパナでぶん殴る」発言をしていて、最近の前田さんの中でスパナが流行しているようで微笑ましい気持ちになりました。
冬木薫さんと橋本真也――魔性に魅せられた破壊王
ZERO-ONE時代を語るうえで欠かせない人物、冬木薫さん。
元プロレスラー・冬木弘道さんの元妻であり、橋本選手の恋人、もしくは婚約者とも言われています。
彼女にまつわるエピソードは多く、橋本選手の運命を狂わせた存在とも捉えられているようです。
ボクは冬木薫さんの著書『橋本真也の遺言 Pure white』は読んでいませんが、ネットで調べると波乱万丈な人生を歩んでおられるようで…。
橋本選手はとてもピュアな人だったからこそ、彼女のような“魔性の女”の影響を強く受けてしまったのかもしれません。
もしも薫さんとの出会いがなければ、あるいは、元妻である橋本かずみさんが変わらず傍にいたなら、彼の早すぎる死は避けられたのではないか……。
そんな想像をせずにはいられませんでした。
大谷晋二郎の後悔と覚悟
新日時代から応援していた大谷晋二郎選手。
橋本選手が新日本を離れ、ZERO-ONEを立ち上げたとき、真っ先に駆けつけたのが大谷選手です。
親密な関係にあったことは想像に難くありませんが、彼の証言を読んだのはボクにとっては初めてでした。
特に印象に残ったのが、
橋本さんに謝られたら、なにも言えないじゃないですか。
という一言。
プロレス界の厳しい上下関係の中で、先輩から謝罪されるというのは異例のこと。
橋本選手は、自分の非を感じたらすぐに謝ってくれたそうです。
だからこそ、大谷選手は何も言えずにいた、と。
自分がしっかりしていれば、ZERO-ONEも橋本選手も違った運命をたどっていたかもしれないという悔しさがにじんでいて、思わず目頭が熱くなりました。
また、橋本家が作ったZERO-ONEを、息子である大地選手に引き継がせたかったという思いも語られていて、切なさと希望が交錯するインタビューでした。
息子・橋本大地が語る父の死とプロレスへの道
この本のハイライトはやはり、橋本選手の息子・橋本大地選手の証言です。
まだ赤ん坊の頃に父のコスチュームを着せられ、プロレスの世界に触れていた大地選手が、今や立派なレスラーとなり、こう語ります。
いい意味でも悪い意味でも、橋本真也というプロレスラーは、あの時死んでよかったと思います。
これは衝撃的な発言ですが、彼は自分の父としてではなく、プロレスラーとしての橋本真也を語っているのです。
橋本選手の死が、大地選手のプロレス入りを決定づけた。
「破壊なくして創造なし」――ZERO-ONEのキャッチコピーのごとく、父の死を乗り越えて誕生したレスラーとしての橋本大地。
父が見ぬまま旅立ってしまったのは本当に残念ですが、今の彼の姿を見たら、橋本選手はきっと泣いて喜んだことでしょう。
橋本真也の魂は、今もリングに生きている
読み終えた後、胸に残ったのは後悔や哀しみだけではなく、「プロレスは人の魂をつなげるスポーツなんだ」という温かい感情でした。
橋本選手を失っても、彼の意思や情熱は、仲間たちや息子の中で今も受け継がれています。
ZERO-ONEも橋本大地選手も、きっとこれからもボクたちに希望を届けてくれることでしょう。
そろそろ、大日本プロレスにも足を運ぶタイミングかもしれませんね。
それではまた。
ありがとう!
