元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
今回読みました本はこちらでございます。
1973年のピンボール
多くの読書を趣味にしている人なら触れたことがあるであろう村上春樹さんに、少し前にやっと触れたところでした。
知り合いに勧められた『ダンス・ダンス・ダンス』を読むために
まず『風の歌を聴け』を読んで、今回『1973年のピンボール』を手に取ったのです。
しかしながら『風の歌を聴け』と同じく、ボクにはよくわからないものでした。
判断がつかない小説
面白かったのか、つまらなかったのか、それすら判断がつきません。
面白いという為の理由も、つまらないという為の理由も、結局最後まで見つけられずに、読み終えてしまいました。
とあるテレビ番組の中で、ハルキストの方がその魅力について、ちょっぴり語るのを観ました。
その魅力の1つに風変わりな?比喩表現が出てきたのですが、ボクは極端に想像力がないんでしょうね、ほぼ映像が浮かんできませんでした。
ですから、途中から比喩が出て来たら、逃げるようにスッと飛ばして読むようになってしまいました。
そうすると、読むスピードが格段に速くなりまして、ページの少ない小説ですからあっという間に読み終えてしまいました。
肝心なところをすっ飛ばしてしまい、自分にはハルキストになる素質はないなと実感しました。
固有名詞がわからない
表現だけでなく固有名詞についてもよくわからないものだらけでした。
ピンボールの各部位についてはもとより、音楽に関してもサッパリでした。
ジャズを聴くようになったのがほんの最近のことですから、ジャズ・ミュージシャンの名前が出てきてもピンとこないのは当たり前といえば当たり前なんですけども、ジャズじゃないと思われる洋楽アーティストの名前も、ビートルズ以外は全くと言っていいほどわかりませんでした。
日本の歌謡曲なら、もうちょっとわかるのにな〜と思いました。
70年代の若者というのは随分シブい音楽を聴いていたんだなと思ってしまいました。
70年代のオシャレな若者を表すために使われただけのアーティストなのでしょうが、さっぱりわからないのでその肝心のオシャレさも理解できませんでした。
他人の人生を覗き見てるだけ
それにしてもこの物語、何も起こらないし、そして、スタートからほぼ何も変わらないんです。
物語とは何かが起こって、大問題になって、元に戻る、そういうものだと思っていましたが、この物語にそういうものはありません。
全然知らない赤の他人の人生をたまたま覗き見ただけという感じでした。
この物語のラストも、ある程度他人の人生を覗き見て、退屈したから見るのをやめたように思えました。
共感できるところも少ないし、感動するところも、腹立たしいところも、読んでるこっちにも何も起こらないのです。
時間を掛けてよ〜く考えて、しっかり情景を浮かべるために固有名詞を調べて、比喩がどういうことなのかを追求していくと、感性や感情に訴えかけるものがあったのかも知れません。
でも、そこまでしないと楽しめないってのはどうなんだろう?と思ってしまいました。
タバコの煙の物語
以前、映画『風立ちぬ』でもやたら主人公がタバコを吸うことが、ちょっぴり問題になっていましたが、
この『1973年のピンボール』のキャラクターたちもまた、やたらタバコを吸っています。
それは喋る台詞を考えるのが面倒だから、タバコでもくわえさせといて、情景描写をふんわりとした表現で入れとけば、大体の言いたいことはわかるでしょう的でした。
タバコの煙が物語を語るといったところでしょうか。
ところが、タバコをやめてはや20年以上がたちまして、一体どういうタイミングでタバコを吸っていたのか忘れちゃいまして、このキャラたちが一体どんな意味でタバコをくわえているのか、あんまりよくわかりませんでした。
ここでもまたこの小説の魅力を味わえませんでした。
とはいえ、自分の20代の頃はどうだったかといえば、確かにこんな感じに何かとタバコに火をつけていたような気がします。
もっともここに出て来る人達よりも遥かに口数は多かったんですけどね。
タバコを吸うのは若者だけじゃないけども、若者を描く上で必要なツールで、それによって物語はリアリティを増していたように思います。
今の若者と接する機会がないのでわからないけども、今でも若者たちはタバコを吸って雑談しているのかな?
さて、次は『羊をめぐる冒険』だと思って買い物袋から本を取り出してみてビックリ。
よく確認したはずなのに、2冊の上巻を買っておりました。
近いうちに『羊をめぐる冒険』をめぐる冒険の旅に出ないといけません。
上巻だけでも今回の本の倍くらいの厚みがあるので、読み終えるのにしばらく掛かりそうですので、それまでに下巻を購入したいと思います。
いや、もう読まないかも。
それではまた。
ありがとう!