元気ですか〜?!
どうも、ろけねおです。
今回読みました本はこちらでございます。
芋虫
タイトルをご覧になればわかりますとおり、短編がぎっしり詰まっておりますが、今回は『芋虫』だけを読んだのございます。
なぜ『芋虫』だけを読んだのかと言いますと、ボクの好きなバンド人間椅子の曲にこの小説と同じ『芋虫』というのがありまして、
※このアルバムの中に収録されている曲です。
その曲が大好きなので、元ネタなった小説も気になりまして手にとった次第です。
ちなみにこの小説よりも先にこちらの映画も観ました。
こちらもこの『芋虫』が原作だったと思います。
※随分前に観たので内容もほとんど覚えておりません。
なんとなく曲と映画はリンクしてるようなしてないような、それはそれ、これはこれのような感じがしたので、原作はどうなのか、急に気になったのです。
暗い
さて小説『芋虫』ですが、ただただ暗かったです。
誰も幸せな人が出てこない、こんな環境に自分がいなくて良かったな〜と思わずにはいられない、そういう小説でした。
人とは
おぼろげながら映画版である『キャタピラー』には反戦のメッセージが込められてたような記憶がありますが、小説版には特にそういうようなことはないように感じました。
主人公をいわゆる「芋虫」と呼ぶためには、主人公が戦争にでも行ってないとそんなことありえない、として戦争を設定したような気がしました。
何を以って人は人であるのか。
人とは何なのか。
そういう、いくら考えたってハッキリとした答えが出るようなもんでもないことを考えさせられます。
距離感
そして、障害を抱える人との関わり方や距離感というのもまた考えさせられます。
例えば、もしもこの主人公のような状態の家族が自分にいたら、どういう接し方をしただろうかなど。
これもまた、明快な答えはないのだけども、自分のなりの答えを見つけておいて、また考える機会があれば更に深く考えてみるというのを、ちっちゃい頃からやっておくのは良いかも知れません。
おっさんになってから考えるのもけして遅くはないけども、やっぱり子供の頃から考えておくほうが良いような気がしました。
もしかしたら、この作品は子供には読ませちゃいけないってことになってるかも知れませんが、こういうものにフタをするより、同じく大人も読んだ上で、語り合ったりするほうが良いんじゃないでしょうか。
読むのがしんどかったけども、良い作品ではありました。
それではまた。
ありがとう!