元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
今回観た映画はこちらでございます。
※以下のサブスクでも観ることが出来るそうです。
空飛ぶタイヤ
この作品が映画化されると知ってから、まだかまだかと首を長くして上映日を待っていました。
たまたまですが、公開初日に休みをとっていまして、お昼間に鑑賞いたしました。
平日昼間の映画館
映画の感想の前に映画館の感想です。
ボクは平日の昼に映画館に来ることはまずありません。
映画は週末の夜かお休みの昼間に観ていたのですが、平日のお昼は違いました。
年をとると映画の料金が安くなるんですが、平日の昼間はまさにリタイヤ後の夫婦ばかりといった感じでした。
今、この国一番お金を持っているの世代なのに、その人達の映画料金が安くなるっておかしくないですか?
安くしてジャンジャン観に来てもらって、いっぱいお金を使ってもらおうとことなのかも知れませんけどね。
自分も年をとって安くなったら、ありがたや〜と観に行くんでしょうけどね。
普通に静かに観てもらう分には全然いいんですけど、ちょうどうしろの老夫婦が、まるで自宅のリビングで観ているかのように終始喋ってるんですね。
仲が良いのは素晴らしいことなんですが、こっちは気が散って仕方がないわけです。
おかげで映画のおもしろさが目減りしてしまいました。
最初に喋ったらイカンと鑑賞マナーの説明があるのに出来ないんですね。
なんでかな?
普段は平日の昼間なんて、それこそ貸切状態なんでしょうから、いつも通り喋っちゃったんですかね?
もう二度と平日の昼間なんかに映画館に行くもんか、と実に腹立たしい状態でした。
こういう時、このマナー違反の連中を外に出すシステムというのはないものですかね。
基本、映画中はスマホ切ってますから映画館に連絡できないし。
肘掛けのところにボタンがあって、映画鑑賞マナー違反が近くにいるので何とかして欲しいと映画館の人に伝えるシステムでもあればいいのに、と思いました。
椅子が動いたり、水しぶきがかかったり、匂いがしたり、風が吹いたり、そんな仕掛けはいらんので、何とかしてほしいです。
ストーリーが弱い
さて、ここから映画の感想です。
そもそもボクがこの映画に興味を持ったのは、ドラマ版をガッツリ観ていたからです。
全編大泣きでした。
全5話で展開するんですけど、そのうち4.7話分ほどはつらくてつらくて、観てるのが物凄いしんどいんです。
でも、残りの0.3話分ほどで何もかもが全部ひっくり返って、我が事のように嬉しくなって、そこでまた大泣きするという展開なのです。
映画版にも当然そういう溜めて溜めての一気の開放の物語を期待してました。
でも、残念ながら悪の攻撃が甘いんです。
主人公がさんざんひどい目に合わされて、ホープ自動車にクレームを入れずにはおれん!というくらいにムカムカさせられてナンボなんです。
何も悪くない主人公が人殺しだと罵られ社会的制裁を受ける状況にさらされて、会社をたたまないといけないという経済的危機にも追い込まれて、ああもうダメだ〜というところから反撃するから、この物語はたまらんのです。
その「溜め」があんまりないんです。
ドラマ版では5話分ですから、物語の完結に約5時間使っています。
でも、こちらの映画版は約2時間。
半分以下の長さでその「溜め」を作るのはちょっと無理があったみたいです。
これがせめて前編後編の2部作になっていたら、もしかしたらドラマ版を超える感動があったかも知れませんし、後編はおそらくレイトショーで観たでしょうからアホな老夫婦もいませんから、大感動でフィニッシュだったでしょう。
映画の作りがどうこう、役者さんのお芝居がどうこう、以前にこの物語は映画化には向いてないのです。
また、短くなったおかげで、ドラマ版で描かれていた小さなエピソード(銀行との戦い、主人公家族の戦い)もカットされています。
これも「溜め」を作るのには必要な要素でしたので、カットは仕方ないとはいえ、残念でした。
主人公がクール
話が短くなっちゃったことも大きいですが、この物語で感動が薄かったのは主人公がドラマ版に比べると感情を表に出さないキャラクターに設定されていたからです。
そもそも原作小説の主人公は映画版に近いのかも知れませんし、ドラマ版の主人公がより感情がオモテに出るタイプのキャラに描かれていたのかも知れません。
原作を読んでいないのでわかりかねますが。
でも、エネルギッシュで熱い男だからこそ、会社が明らかに傾いていても、仕事もせずに真相を明らかにするために奔走しても、多くの社員が残って主人公をサポートし続けたんだと思います。
運送会社の社長である主人公とそれを支える社員との絆もまた、この物語を盛り上げるスパイスなのですが、そこもまた薄く仕上がっています。
長瀬智也さんなら、仲村トオルさんをも超える暑苦しさを見せてくれるかと期待していたのですが、残念でした。
またディーン・フジオカさんや高橋一生さんという、旬のイケメン俳優をキャスティングしていますが、この物語にフィットしたキャスティングだとは思えません。
こういう役者さんを使うほうが動員を臨めるんでしょうけど、なんか違うな〜と思わせました。
ボクがドラマ版に影響を受けすぎているだけとも言えますが・・・。
何もかもが薄味で、ドラマと比べるとかなり物足らない作品でした。
これが初めて観る『空飛ぶタイヤ』であるなら、そこまでの物足りなさは感じないでしょうが、ドラマ版を先に観てしまっている人ならば、この気持ちをわかっていただけるのではないかと思います。
なので、これから映画版を観ようと思っている方は、ドラマ版は観ないようにしていただきたいです。
それではまた。
ありがとう!