元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
今回は、新日本プロレスの元社長ハロルド・ジョージ・メイさんの著書『百戦錬磨』を読み終えたので、その感想をシェアしたいと思います。
百戦錬磨
最近はすっかりプロレスから遠のいてしまったのですが、内藤哲也選手が新日本プロレスを退団することになりまして、本格的に新日本プロレスが新時代に突入しそうなので、またしっかり新日を観ようかなと思っております。
直接、オカダ・カズチカ選手やウィル・オスプレイ選手を倒せぬまま新時代を築いていかなければならない選手たちがちょっと気の毒な気がします。
ということで(どういうこと?)前前社長かな?のハロルド・メイさんの書いた本の感想で当時の熱い気持ちを振り返ってみます。
驚きの日本語力!翻訳ではない本格的な著書
最初にボクが驚いたのは、この本が翻訳書ではないということです。
てっきり外国人著者の本を日本語に翻訳したものだと思っていました。
外国人の方が書いた翻訳本は、どうしても読みづらさを感じることが多いのですが、この本はまったくそんなことはありません。
『フェルマーの最終定理』のように訳が抜群に優れた分厚い本もたまにありますが、
なかなか出会えないのが現状です。
しかし、この本はメイ社長自身の手によるものだとしたら、本当に驚きです。
日本人よりもしっかりとした日本語を操っていると言っても過言ではありません。
デイブ・スペクターさんのように、もはや外国人と思えない日本語感覚をメイ社長に感じました。
こんなに日本語が堪能なら、逆に英語やオランダ語が不自由になって、実家に帰ったときに家族との会話に苦労しているのでは?と心配になるほどです。
若手社会人必読の一冊!キャリア形成のヒントが満載
ボクは今年53歳になる中年サラリーマンですが、この本を読んで、自分の仕事に対する姿勢がいかに甘かったかを痛感しました。
急に出世したり大活躍するようなことはないにしても、今後のサラリーマン生活をより充実させるための活力をいただいた気がします。
だからこそ、これから社会人になる若者こそ読むべき一冊だと思います。
「社会人になって活躍したい!」と思える内容になっています。
「ああいうおじさんにはなりたくない」という反面教師は世の中に山ほどいますが、「どんな大人になればいいのか」という模範例を探している若者には、この本で何か見えてくるはずです。
こんな素晴らしい社長の下で働きたいと思う人が続出するでしょうし、現在の経営者の方々にも読んでもらいたい内容です。
ボクの会社の社長にも読んでもらって、考え方を見直してほしいくらいです。
もし多くの経営者がこの本から学べば、日本全体が元気になるのではないでしょうか。
プロ経営者を名乗る人のプライドが許さないかもしれませんが、そういった先入観を捨てて読めば、きっと様々な会社改革のヒントが得られるはずです。
バンダイ的な展開へ!権利関係の見直しからコラボ戦略まで
この本は新日本プロレスについてだけでなく、仕事や経営についても多く書かれています。
プロレスファンの中には物足りなさを感じる方もいるかもしれませんが、新日本プロレスに関する内容も十分に含まれています。
メイ社長が新日本プロレス社長に就任して最初に行ったのが、権利関係の契約見直しだったそうです。
以前のインタビュー記事と同じことが書かれていて、就任当初からブレない姿勢を感じました。
この見直しによって、バンダイにおける「ジオン公国」と新日本プロレスの「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」、バンダイの「シャア専用ザク」と新日本プロレスの「内藤哲也」が同様の扱いになるということです。
最近プロレスグッズの幅が広がっているのも、メイ社長のこうした指示の成果なのでしょう。
様々な企業との積極的なコラボレーションが実現し、ボクが新日本プロレスと同じくらい好きな「仮面ライダー」とのコラボ商品がプレミアムバンダイで販売されるまでになりました。
これには感動しました!
バンダイのようになるかと思っていたら、実際にバンダイと手を組んで商品を売り出すというところまで来たわけです。
今後もあらゆるものとコラボして、日常生活の中に新日本プロレスが溶け込んでいくことでしょう。
プロレスグッズとは知らずに使っている人が、あるときそれがプロレス関連だと知って「一度観てみよう」と思うようになれば、ファン層の拡大につながります。
進化する新日本プロレスへの期待
メイ社長が本心か建前かはわかりませんが、この本を読む限り、ボクは新日本プロレスの未来に安心感を抱きました。
※まだメイさんが社長だった頃の話です。
一部のファンは外国人社長になったことで、愛すべき新日本プロレスが変わってしまうのではないかと不安を感じているかもしれません。
しかし、ボクはこの本から、メイ社長が私たちの大好きな新日本プロレスの本質を守りながらも、全く新しい魅力を持った新日本プロレスへと進化させてくれるという確信を得ました。
KENTA選手の「デ!ハ!ポン!」潰しについて「WWEみたいなことするな」「プロレスではなくエンターテイメントにしやがって」という批判もありましたが、今のWWEは、かつての猪木さんを中心に展開していた「一寸先はハプニング」的な手法をアメリカ流にアレンジしたものだと考えています。
思い出してください。
猪木さんは新宿伊勢丹で買い物中に、わざと敵対する外国人レスラーに襲わせるような演出をしていたのです。
警察が出動するような大掛かりなものでした。
WWE的なエンターテイメント要素はむしろ新日本プロレスのお家芸だとも言えます。
もちろん、会社の規模の違いがそのままショーのスケール感の違いになるので、WWEをそのままマネしても魅力は半減します。
その辺りはメイ社長以下、新日本プロレスの皆さんも十分理解されているでしょう。
過去の新生FMWやハッスルの失敗も教訓になっているはずです。
メイ社長はまだ誰も知らない、どこにもない、新しい新日本プロレスの価値観を示して、新たな世界へと導いてくれるのではないかと期待しています。
メイ社長を信じていれば、きっと素晴らしいプロレスを楽しませてくれると強く思わせてくれる一冊でした。
皆さんもぜひ手に取って読んでみてください!
ということで、現社長はこのときのメイ社長のようにボクをワクワクさせてくれるのでしょうか。
期待します。
それではまた。
ありがとう!
