元気ですか〜?!
どうも、ろけねおです。
今回聴きましたアルバムはこちらでございます。
※これはDVDはついてません。ボクが購入したのはDVD付きの限定版です。
異次元からの咆哮
今、最も好きなアーティストである人間椅子のアルバムを聴いた感想です。
人間椅子の新しいアルバムが届いた日、ボクはまずCDを聴かず、DVDも観ずに、しばらくジャケットだけを眺めていました。
いや、本当にカッコいいんです。
これまでの人間椅子のアルバムの中でも、1、2を争うほどの完成度ではないでしょうか。
どこか重厚で禍々しい雰囲気があって、それだけで買ってよかったと思えるレベルです。
付属のDVD、嬉しいけれど物足りない
さて、最近の人間椅子のアルバムには毎回のようにDVDが付属しています。
今回も例に漏れずDVD付き。
しかし残念ながら、DVDのカメラワークは相変わらず雑な印象です。
ベースの鈴木研一さんの手元や、ドラムのナカジマノブさんの足元など、しっかり見たいところがうまく映っていません。
なんとなく「とりあえず収録して、とりあえずディスクにしました」みたいな仕上がりで、臨場感や迫力がやや物足りないです。
音に関しても、低音が抑えられているのか、全体的に迫力が足りないように感じました。
ただ、ウチのオーディオが普通のテレビとDVDプレイヤーを繋いだだけの簡素なものなので、その影響もあるかもしれません。
アルバム前半、ちょっとだけ肩透かし?
音源についても、実は最初に聴いたときは「ん? あれ…?」という印象を受けました。
人間椅子のアルバムって、だいたい1曲目にインパクトのあるヘヴィな曲を持ってくるんです。
ズドンと重たいリフで始まるあの感じを期待していたのですが、今回はちょっと軽めのイントロでした。
もちろん曲としてはカッコいいんです。
でも、2曲目から5曲目までは、正直言ってやや盛り上がりに欠ける印象でした。
しかも、ベースの音がいつもより引っ込んでいる気がするんですよね。
ベースの低音が控えめ?フェンダーの影響かも
ボクがベース弾きだからというのもあるのですが、人間椅子の魅力はあの重くて太いベースの音だと思っています。
ところが今回は、その「重さ」がやや抑えられている印象です。
後で『ベース・マガジン』を立ち読みして知ったのですが、鈴木さんはこのアルバムで、いつものイーグルベースに加えて、フェンダーのプレシジョンベースを使用しているそうです。
ただ、バンド内での評判はあまり良くなかったらしく、もしかするとそのあたりが音の印象に影響しているのかもしれません。
ライブでは引き続B.C.Richのイーグルベースを使っているようなので、そこは一安心です。
6曲目『もののけフィーバー』から一気に加速!
そんな中、アルバム後半の6曲目『もののけフィーバー』から急にスイッチが入ったように感じました。
これぞ人間椅子!と唸らせるような名曲が続々登場します。
この『もののけフィーバー』にはホーンが入っているように聴こえたのですが、実はブルースハープだったそうです(10月12日の「帰ってきた人間椅子倶楽部」で和嶋さんが明言していました)。
ボクの耳の不確かさを痛感しました。
それでも人間椅子の楽曲で、ギター・ベース・ドラム以外の音が入るのはレアで、過去には大正琴やキーボードが登場したくらい。
このちょびっとした音の遊び心が良いアクセントになっています。
聴けば聴くほどクセになる不思議なアルバム
アルバム後半の盛り上がりで、一度はピンと来なかった前半の曲も、2周目から「意外と悪くないかも」と印象が変わってくるから不思議です。
聴けば聴くほど味わいが増していく。
そんなスルメのようなアルバムです。
人間椅子の作品は、最初の1回で魅力が伝わらないこともあるかもしれませんが、何度も聴くことで新たな発見があり、曲への理解が深まっていきます。
ボクも何度も聴いて、その良さにどんどんハマっていきました。
ライブが楽しみで仕方ない!
このアルバムを購入した次の月にライブに行きました。
ずいぶん前のことになるのでそのライブのことなんて覚えてないのですが、きっと楽しかったと思います。
普通のハードロックやメタルバンドは、CDよりもライブでショボく感じることも多いですが、人間椅子は真逆。
ライブの方が何倍もカッコいいという、稀有なバンドです。
もしこの記事を読んで人間椅子に興味を持たれた方がいたら、ぜひ一度ライブに足を運んでみてください。
きっと、音源とは違う“生”の迫力に驚かされるはずです。
それではまた。
ありがとう!