どうも、ろけねおです。
今回聴かせていただきましたアルバムはこちらでございます。
治外法権35周年記念スペシャルライブ RAJAS vs EARTHSHAKER at 京都磔磔
なぜか急にEARTHSHAKERを聴きたくなってしまいまして、検索をかけたらこれが出てきましたので聴きました。
RAJASのボーカルがスゴく良い
ボクは残念ながらRAJASというバンドを全く知りません。
名前を薄っすら聴いたことあるような、ないような、という程度です。
Rajas – Wikipedia
メンバーの皆さんの名前を見ても、誰一人知りません。
きっとEARTHSHAKERと対決するんですから、格的にもEARTHSHAKERに見劣りするようなバンドではないとは思うのですが、とにかく知りません。
全く予備知識ゼロで聴いたのですが、これがカッコ良い。
特にボーカルがカッコ良いです。
ヒジョ〜にパワフル。
こんなボーカルと一緒に演奏したら気持ちええやろな〜という感じです。
若い頃は女性ボーカルがどうにも好きになれなくて、女性がボーカルを務めていると言うだけで聴くにもならなかったんですが、最近は女性ボーカルでも良いものは良いと思える心の広さを獲得しました。
今のタイミングでRajasと出会えてよかったです。
ちゃんとしたアルバムも聴いてみたくなりました。
ただ、演奏のほうは特になんてことはないと言ったら失礼ですが、可も不可もなく、カッコいいもカッコ悪いもない、記憶に残らない曲と演奏に思えてしまいました。
ごめんなさい。
ドラムはかゆいところに全然届かない
そもそもはEARTHSHAKERを聴いて懐かしむつもりだったのですから、EARTHSHAKERはどうなのよ?というところですね。
このアルバムは2010年に出たということで、もっと新しいのかと思ってましたが、もう13年近く前になっちゃうんですね。
EARTHSHAKER – Wikipedia
一度は解散したんですが、再結成してコンスタントにアルバムを出しているようですね。
キーボーディストが加入したときのEARTHSHAKERが好きだったのですが、
このアルバムで演奏されているのは、そのキーボーディストがいないときの楽曲ばかりですから、ちょっと自分が欲していたのとは違っていました。
でも、知ってる曲が多いので懐かしさは存分に味わえました。
若い時は気にならなかったのですが、今こうして聴いてみますとドラムのプレイがことごとくボクの好みではないのです。
この展開なら、ここでシンバル、ここでスネア、ここでバスドラ、というように曲を聴きながら自分がベースを演奏した時に欲しいドラムを想像しながら聴いていたのですが、それが全然来ないんです。
欲しい時に欲しい物をスッと出してくれることを「かゆいところに手が届く」と言いますが、このドラムは見事に真逆で「かゆいところに全然手が届いていない」状態が延々と続くのです。
単純に好みの問題で、良いも悪いもないんですけどね。
特にバスドラの入る位置、入る数が全く好みじゃないのです。
特に、ツーバスを踏むタイミングがことごとくおかしい気がしました。
またEARTHSHAKERといえばこの曲って感じの代表曲である『MORE』ですが、イントロは良いんですけど、歌が入るところで急に音頭みたいに聴こえまして、ダサさが際立ってました。
なんかモタモタして聴こえるんです。
ダンダダ、ダンダダ、ダンダダ、ダンダダって弦楽器が刻むとき、ドラムはドットタン、ドットタン、ドットタン、ドットタンと演奏するのが普通なんで、別にドラムの人が悪いわけじゃないんです。
むしろ全面的に正しいわけなんですが、このドラムのパターンはシャッフルの時にもやるんですね。
妙に跳ねてる感じが際立って聴こえてしまって、カッコ悪く仕上がって聴こえました。
せっかくツーバス踏むんだから、ドラムも弦楽器の2人と同じように刻めば、イントロのスピード感がキープ出来そうな気がするんですがね。
これを気持ち悪がってるのがボクだけだと思うので、ボクがおかしいんでしょう。
なんかダサいから良い
現在の日本のヘビーメタルバンド(今は知りませんが、昔はジャパメタと呼んでました)はそうでもないんでしょうけど、昔の日本のヘビーメタルバンドは歌詞が適当に作ってるイメージがあります。
雰囲気だけで文字を並べて、通して読んでみると何を言ってるのかサッパリわからないという感じでした。
EARTHSHAKERはヘビーメタルバンドと呼ぶには、その演奏には、ヘビーさもメタルさもないのですが、歌詞がよくわからないという点で、ヘビーメタルなんかな、という気がするバンドです。
そのよくわからない歌詞が醸し出す、そこはかとなくダサい感じがジャパメタの特徴で、このダサさが気持ちいいのです。
大抵の人は邦楽で音楽が好きになってから、洋楽を聞き出すようになると思うんですが、ヘビーメタルにおいてもおそらくそうでしょうから、ジャパメタからスタートして、世界のヘビーメタルを聴くことになります。
本場のヘビーメタルを聴いてから、ジャパメタに戻ってくると、これまでカッコよく聴こえていたものがそこはかとなくダサく感じるんですね。
特に歌詞がです。
なにしろ日本語ですから、何を言ってるのかはわかってしまいます。
英語で歌っている連中の歌詞だって、同じようなものなのかも知れません。
日本語詞は意味はわからないけど、何を言っているのかがわかっている分、なんだかダサいんです。
でも、それが良い。
それで良い。
EARTHSHAKERの皆さんもお年を召したので、もう二度と、このとき演奏している昔の曲のような歌詞は書けないでしょう。
若気の至り。
もはや作りようがないのです。
新曲はついついカッコ良くなってしまうのです。
また、これはライブアルバムですので、お客さんとのやり取りも収録されていますが、それもまた、実にダサくていいです。
ちょっとこっちが恥ずかしくなるようなことを言っちゃってます。
でも、それが若い時に観たロックのコンサートそのままだわ、と嬉しくなるのです。
とはいえ、EARTHSHAKERは比較的に早い段階で、J-Popに寄せていたので、さっき上にリンクを貼りました『AFTER SHOCK』はジャパメタらしからぬ普通の歌詞に仕上がっています。
バンドって解散しても再結成ってよくありますが、みんな歳を取るとロックンローラーでも丸くなるんですね。あれがこれがイヤって言って解散したのに、もう過去のことだからと水に流してしまえるんですね。
年を取るのも悪いことばかりではありませんね。
発見と懐かしさを味わえたいいアルバムでした。
それではまた。
ありがとう!