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【レビュー】中嶋勝彦選手が語る「強さ」とは?──『最強レスラー数珠つなぎ』の熱と痛みを読む

元気ですか〜!?

どうも、ろけねおです。

今回ご紹介するのは『最強レスラー数珠つなぎ』(尾崎ムギ子著)から、中嶋勝彦選手の回です。

最強レスラー数珠つなぎ

正直なところ、ボクは中嶋選手のことをあまりよく知りませんでした。

でも、「すごく若くしてデビューした」という記憶だけは強く残っていて、ずっと“永遠の若手”という印象を持っていたんです。

ところが今では、団体のトップも任される選手に成長しておりました。

掲載された写真を見て「おお、随分大人になったなあ」と、まるで親戚の子を久々に見たような気持ちになりました(笑)。

『最強レスラー数珠つなぎ』ってどんな本?

この本は、女性ライター尾崎ムギ子さんがさまざまなプロレスラーたちにインタビューし、「強さ」とは何かを掘り下げていく連載の書籍化です。

プロレスファンなら名前を聞いたことのある選手ばかりで、それぞれの人間ドラマに胸を打たれます。

価格は税込1,760円(2023年発行・双葉社)。

中嶋選手のバックボーンや哲学、そしてプロレス観に触れることができました。

「なんでよけるかなあ!」問題──プロレスを“わかる”ってなんだ?

中嶋選手の章では、試合中に観客が「なんでよけるかなあ!」と声を上げた場面が取り上げられます。

タイトルマッチにて、モハメド・ヨネ選手のキン肉バスターを避けたことに対する発言ですが、それに対してボクは思わずこうツッコミたくなりました。

「いや、よけて当然でしょ!」と。

ヨネ選手のキン肉バスターはフィニッシャーです。

もらったら終わり。

防衛するためには受けないのが正解です。

これはプロレスを“わかっている”ファンなら当然の感覚だと思います。

とはいえ「プロレスをわかっていなければ楽しめない」なんてことは、ボクは全然ないと思っています。

痛みを受け止めて闘う選手たちを見て、感動し、勇気をもらえるなら、それで十分だと思うんです。

ハングリーだった中嶋少年──格闘家を志した原点

中嶋勝彦選手は、なんと中学生でプロレス界に足を踏み入れました。

その理由が「家が貧しかったから」というのが、また衝撃でした。

学校に通う暇があったら、早く働いて家計を助けたい。

そんな思いで最初はリングスを訪ねたものの、入団前に解散。

次に縁があったのがプロレスでした。

この背景を知ると、彼の強さやしぶとさがぐっと伝わってきます。

生きるために選んだ道。

これが「覚悟」というものなんだなと、しみじみ思いました。

強さとは「痛みの数」──この言葉にしびれた

強さとは、痛みの数だと思います

中嶋選手が語ったこの一言には、ボクも深く頷きました。

人より多く痛みを経験してきた者だけが手にできる強さ。

これはリング上に限らず、人生そのものにも通じる言葉だと思います。

そして彼は続けます。

プロレスの素晴らしさは、痛みを人に伝えられること

だというのです。

まさにその通り。

ボクたちファンは、レスラーの痛みに心を打たれ、そこに自分の悩みや苦しみを重ねて、勇気をもらっているんです。

他のおすすめ:鷹木信悟選手の回も熱い!

ちなみに、このシリーズでは鷹木信悟選手の回も超オススメです。

中嶋選手と同年デビューということで、キャリア的にも共通点があり、こちらも“脂が乗った時期”をどう生きているかが伝わってきます。

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まとめ:中嶋勝彦選手の「いま」を観るべき理由

中嶋選手は、いま間違いなく全盛期です。

「プロレスしかない」という強烈な覚悟でリングに立ち、痛みを引き受け奮闘しています。

ボクはこのインタビューを読んで、もっと彼の試合を観たくなりました。

中嶋選手を応援するなら「いま」がベストタイミングかもしれません。

プロレスは、技の派手さだけじゃなく、その裏にある人生や覚悟、痛みの数で語られるべきスポーツです。

ぜひこの一冊で、“痛みの向こう側にある強さ”を感じてみてください。

それではまた。

ありがとう!

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