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【読書感想文】『日本版 FIRE 超入門』山崎俊輔

元気ですか〜?!

どうも、ろけねおです。

今回はこちらの本を読みました。

日本版 FIRE 超入門

そもそもFIREってなんなのよ?という方もおられるかも知れません。

大仁田厚かよ!と思われた方はそんなにいないかな?

すみません。

これは「Financial Independence Reitre Early」の頭を文字をとってものです。

つまり経済的に自立して、早めに退職するという意味になっております。

なぜ仕事をしているかというと、もちろん好き好きで楽しくてやらずにはいられないというような方もおられるでしょう。

しかし、こんな本が出るということは多くの方は好きでもないし、しんどいし、つらいけど、自分や家族が食うていくためにやらなければならないことだと捉えているのではないでしょうか。

仮に別に仕事をしなくても喰うのに全く困らないということなら、仕事なんかしないという方が多いじゃないでしょうか。

ボクはまさにそのタイプで、この先仕事せずとも食っていけるだけの蓄えがあるのなら、とっとと仕事を辞めてしまいたいです。

この本は具体的に一刻早く仕事を辞めてしまうために、どうやって蓄えを作れば良いのか、こんな方法やあんな方法がありますよ、ということを指南してくれる本です。

お金が貯まらない現状

お金を貯めるとなりますと、生活費を切り詰めて銀行に預けるという預金スタイルが一般的でしょう。

あれは本多静六さんでしたか、もらった給料の4分の1を天引きして貯蓄するのが基本だとおっしゃっています。

つまり給料の4分の3で生活できるように生活を調整しなさいということです。

しかしながら、これがなかなか出来ないのです。

それがそもそも出来ないのは、生きていくのにめっちゃお金がかかってしまうということです。

不要なものに散財していて4分の3では生活していけないという場合もあるでしょうが、別に贅沢してなくとも給料が少ないから給料100%使ってギリギリという方のほうが多いのではないかと思います。

ボクはそうです。

正直、手取り額が20代の頃とほとんど変わってませんから。

もちろん、それはボクが会社の人に成果を認めさせることの出来ないポンコツだから仕方がない部分もあるんですが、それがボクだけならいざしらず、

日本人の給料がどうにも上がらない決定的な理由

日本人全体的にそうみたいなので、これは致し方ありません。

入ってこないんだから、貯めようがないじゃないか。

それでどうやって経済的に独立するのか。

そこでこちらの本には「普通の会社員でも出来る」と書かれてあるのです。

この自転車操業のような状態の自分でも早めに仕事を辞めるのことができて、なおかつ喰うに困らないということが実現するのか?と驚かされます。

普通の会社員ではなかった

読んでみますと、確かにテクニックは満載です。

でも、それは知らなかったというようなものはありませんでした。

しかしながら、ここに書かれている例は現在52歳のボクにとってはかなり再現が難しい内容です。

引退まで時間が短いというのもありますが、蓄財するための準備すらとても出来ないという内容でした。

例になっている会社員はボクよりも遥かに恵まれているのです。

お金の貯め方の例が具体的に示されていますが、普通の会社員は、月々このぐらいの額は普通に貯蓄できるものなのか、とビビりました。

そこで改めて、自分が普通以下のサラリーしかもらっていない会社員であることを思い知ります。

それはつまり自分が定年まで好きでもないこと、楽しくもないことを続けるしかない、そして定年後は貧困に陥る可能性が高いという現実を叩きつけられるのです。

ムチャクチャ、ブルーになりました。

こんなに蓄財に割いても普通に生活できるのなら、そりゃFIRE出来るわなと思いました。

20代や30代の方が読むには良いかと思いますが、ポンコツの52歳が読むものではありません。

出来るだけ早く死にたくなる

著者の山崎さんは50代向けのセミナーをすると必ず一生節約生活をするようにすすめるそうです。

つまり公的年金があれば破産はないとのことで、年金額で生活できるように成ればいいじゃないかとおっしゃるわけです。

ボクが年金をもらう頃には一体いくらもらえるんでしょうか。

現時点では夫婦2人で約22万円だそうです。

そして、これは減少傾向にあるそうです。

もらえるのが現時点で65歳ですが、ボクが65歳の時は本当にもらえるのでしょうか。

後ろに倒れそうな気がします。

いつまで働けば良いのか、いつまで働かせてもらえるのか、年金は減り、物価は上がり、ますますしんどくなります。

そしてボクは団塊の世代ジュニアですから、最も数が多い世代です。

これをグッと少なくなった現役世代に支えてもらわなければならないということになります。

生きているのが申し訳なく感じてしまいそうです。

出来るだけ早く死ぬほうが若い人たちのためになると考えると、子供が居ませんから何も残さず、元気なうちにパ〜っと使いきってしまうほうが世のため人のためになるように思えてきます。

普通の会社員ですらないと思い知らされ、FIREなんて夢のまた夢と思わされたボクに、長生きだけはなんとしてでも避けなくては、と思わせる本でした。

読まなきゃ何も知らずに幸せに暮らして行けたのにな〜と後悔しました。

それではまた。

ありがとう!

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