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【読書感想文】『我慢をやめてみる 人生を取り戻す「起業」のすすめ』森川亮

元気ですか〜!?

どうも、ろけねおです。

今回読ませていただきました本はこちらです。

我慢をやめてみる 人生を取り戻す「起業」のすすめ

帯にありましたこちらの

一度だけの人生で、後悔しないために、いまできること

この言葉に惹かれて手に取りました。

特に後悔しているわけではないんですけども、まるっきり後悔してないわけでもないという状況です。

とことんヘコまされる本

後悔しないためには起業しなさいというような内容なんですけども、誰でもカンタンに起業できると思うなよとしっかり釘を差してきます。

安易に起業したいと考えている者をバッタバッタ切り伏せる感じです。

実際そうなんでしょう、それは納得できました。

ただ、世を忍ぶ仮の姿で中小企業のサラリーマンしている今年52歳のボクには、心がボコボコにされ、ここからの人生には絶望しか待っていないようなことがたっぷり書かれていました。

とことんヘコまされます。

たとえば、10年働けば誰でも上にあがれる(出世する)というようなことが書いてあるんですが、ボクはもう20年以上働いているのですが、ヒラです。

「誰でも上がれる」ところの「誰でも」に自分が入っていない悲しさは、なかなか理解してもらえないかも知れませんね。

誰でもというのは「普通はそういうもの」ってことでしょう。

自分が普通以下であることを突きつけられて吐きそうになります。

たとえば、勢いで起業して失敗しても若い内なら意味があるというようなことが書いてあります。

最初のほうに、自分は48歳で起業したのだから年齢じゃないというフリがあってのこの言葉です。

わかってますよ、そりゃ若いほうが有利でしょうよ。

でも、そうじゃないぜと勇気をくれる本かと思ったら、ガツンとトドメを刺されます。

早々に心が粉々に砕かれました。

大企業だけが会社のような印象

また、会社には大企業しかないと思ってるのではないかと思わせる部分もありました。

中小企業で働いてるやつに起業なんか出来ないとでも言いたげで、ガッツリ中小企業で働いている者としては、目眩がします。

中小企業なんかに就職するやつは一生後悔して生きたらええんじゃいと言われている気がしてきました。

卑屈になりすぎでしょうか。

事実はそうだとしても、タイトルが『我慢をやめてみる 人生を取り戻す「起業」のすすめ』である以上、もう少し希望があっても良いんじゃないの?と思えてきました。

中小企業で働いているやつに希望などあるはずないじゃないかと言っているのでしょうか。

でも、日本にある多くの会社は中小企業なんですよね。

そんなことを書いているつもりはないと言い訳も出来るでしょうが、そう取られても仕方がない内容であることは著者の森川さんはきっと頭のいい人なんでしょうから、わかっているはずです。

単なる意地悪にしか思えませんでした。

英語ばかり、アメリカではどうこうばかり

実はこれを読んだあとにユニクロの柳井さんの本を読みました。

同じようなことを語っておられる部分があるのですが、柳井さんの話が分かりやすかったのに対して、こちらは実にわかりにくい言葉を狙って使っておられるような印象でした。

つまり、やたら横文字を連発するのです。

この横文字の意味がサッと入ってこないバカはこの本を読む必要はないと言わんばかり。

ボク的には横文字でしか表現できないんじゃないかと思えてきまして、もしかしてあんまり頭が良くないんじゃないか?と疑い始める切っ掛けにもなりました。

ま、どうしても日本語ではそのニュアンスが訳しきれない言葉もありますからある程度は仕方がないんですがね。

さらに柳井さんは日本の会社を世界で通用するようにしてやるというような感じで世界に挑んでいく日本人の気迫を感じました。

だがしかし森川さんからは、アメリカでは、アメリカでは、と日本で仕事してる人間をバカにしているように感じました。

アメリカに尊敬の念が強いのでやたら横文字で表現されるのかも知れませんね。

そんなにアメリカが良いのなら、この本も全部英語にしたら、ボクには読めませんから、読まずに済んだのに。

なんで日本語で書いているんでしょう?

元気な日本を取り戻せ

大半をイヤな感じに受け取ってしまって、もう関わりたくないと思わせる本でした。

だけども、日本を元気にするには多くの人が起業することであるというような考えはそうかもなとは思いました。

ボクを含む多くの人がどこかの会社に所属するサラリーマンですから、自分で考えて何かをするというよりは与えられたことを全うすることに全力を注ぎます。

起業すると自分であれこれ考えて行動していかなくてはならないのです。

自分で決断していく、結論を出す、というところに活気が生まれるんだと思います。

世間が、社会が元気のない感じに見えるのは、働いている大人に活気がないからです。

起業は決して生易しいものではないけども、そこに挑むことが活気を生み、元気な日本にまたなれるんじゃないかとは思いました。

タイトルと中身がいまいちリンクしてないように思う本でしたが、間違ったことを書いてる本ではないので、起業しようかな〜とボンヤリ考えている人はとりあえず読んでみてはどうでしょうか。

この本を読んで火がつくようなら、起業に向いてるはずです。

後悔しない人生を送りたいと思って読んだら、この本を読んだことを後悔する羽目になりました。

それではまた。

ありがとう!

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