元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
今回読みました本はこちらでございます。
必死のパッチ
著者の桂雀々さんの師匠である桂枝雀さんが大好きでよく落語を観たり、聴いたりしていました。
その上若い頃、雀々さんに似ていると言われて、何となく自分もまた枝雀一門であるかのような親近感を持っていたのです。
なのに、雀々さんのことをボクは全く知らないのです。
故にこの本を手にとってしまったのでした。
きっつい少年時代
この本を読みますと、自分がいかに幸せな少年時代を送れていたのか、猛烈に思い知らされました。
雀々さんは子どものときに両親が蒸発しています。
病気や事故で両親を失ったのではなく、親の意思で雀々さんはひとり取り残されたのです。
強烈です。
親が健在であることがあまりに普通すぎて、感謝すらしておりませんでした。
自分が子どものときに両親を失っていたらどうなっていただろう。
そんな想像すらできないぐらいに普通でしたから、雀々さんの少年時代は壮絶すぎます。
今、当たり前にあるものに、もっともっと感謝しないといけないな〜と思わされました。
人を笑わせる職業
雀々さんはかなりつらい目にあいながらも、他人を笑わせる職につくなんて、驚きです。
ひねくれて世の中を恨んで、誰かを傷つけながら生きてもおかしくないような境遇なのに。
涙腺は終始緩みっぱしでした。
悲しみを知るほどに人は優しくなれるというようなことを、どなたかの歌の歌詞で観たことがありますが、雀々さんはまさにそれを体現しています。
このことをもっと早くに知っていたら、弟子にしてもらいたい気持ちになっていたかも知れません。
本当に素晴らしい人です。
必死のパッチ
自分は『必死のパッチ』に生きているのだろうか。
ちょっとしたつらさやら苦しさやらを嘆いたり、グチる前に、まず『必死のパッチ』で生きているのかと自分を問いただしたくなりました。
きっと、今の生き様は『必死のパッチ』とは呼べないでしょうね。
『必死のパッチ』ではないから、また愚痴ってしまうのです。
それに気づかせてくれました。
それではまた。
ありがとう!