元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
今回読ませていただきました本はこちらでございます。
小宮一慶の実践!ビジネス思考力 知識を120%使いこなす見方・考え方
「考える」とはどういうことなんでしょう?
いろんな場面で考えなければいけないことが起こるわけですが、我々大人は仕事上の問題に直面して、その答えを探して頭の中を駆け巡る、そんなことが多いんじゃないでしょうか。
答えを近づこうとしているはずなのに、同じところをグルグル回っているだけで、事が少しも前に進んでいないなんてことがあり、これは何も考えていないのと同じに思えたりします。
仕事とは、問題を解決し続けることと言えます。
そのときに出来るだけグルグル回らずに、答えにすばやくたどり着くためには「思考力」が必要なのではないでしょうか。
タイトルからはどうすれば思考力が身につくのか、鍛えられるのか、を期待させられます。
何にも考えてないだろと言われがちのボクですので、思考力が欲しくてを出した次第です。
痒いところに手が届かない本
とても読みやすいのですが、この本で完結する話があんまりなくて困りました。
何も知らないボクにとってはなるほどな〜と思うことが多いには違いありません。
しかし、何かにつけて詳しくはこちらを読んでくださいと、著者の別の本を勧められる展開が続きます。
つまりこの本は小宮一慶さんの著書のダイジェスト版でして、ある程度知識のある方は読む必要のない本です。
そして、ボクのように知識のないものには痒いところに手が届かいない本で、実に気持ちが悪かったです。
コンサルタントはエラい
この本では他の小宮本にも増して、コンサルタントであることをアピールしまくりでした。
「コンサルタントをやっているから、わたしはこんなにモノを知っているんだ」
「コンサルタントをやってるから、わたしはこういうふうに考えることが出来るんだ「
「コンサルタントだからわたしは賢い」
と主張しています。
小宮さんがコンサルタントであることは、表紙に「経営コンサルタント小宮一慶」とあるので、小宮さんのことを知らなくたってわかります。
これまで小宮さんの著書を読んだことのある人なら、当然知ってるでしょう。
こんなにコンサルタント推しをしてくると、仕事頂戴、仕事頂戴と言ってるように思えてきます。
本は売れても、コンサル業はイマイチなんでしょうか?
とにかくコンサルタントがエラいことって言いたいことは伝わりました。
大人気ない大人
また、こういうのが出てきます。
先日、若い人たちと話をしていて、GEなどがやっている「ストレッチ予算」を知ってるかと質問しました。すると、ある人が、「条件がベストの状態になったときにできる売上や利益です」と、「自分は知っているんだ」と少し自慢げに答えました。しかし私は即座に、それでは充分ではないと、反論しました。
「条件がベスト」というところが曖昧であるとしてましたが、この反論こそが「自分は知ってるんだ」と自慢げに答えた感じがして、なんか気分が悪かったです。
若者が自慢げに知識をひけらかしたことにカチンと来て反論してるくせに、自分の知識のひけらかしに関してはガンガンぶっこんでくるというのは、社会人の大先輩としてどうなのか?と思ってしまいました。
若者の意見に同意しながらも、補足する形で更につっこんで説明したつもりでしょうが、「反論しました」とあるところ読むと対立姿勢丸出しだったんでしょうね。
なんかこっちまで恥ずかしくもなりました。
そもそも完璧な答えを引き出そうとしているなら、『「ストレッチ予算」を知ってるか』という質問ではなく『「ストレッチ予算」の定義がわかりますか』にでもしておけばよかったのです。
「知ってるか?」と聞かれれば「知ってます」で充分です。
今まで読んだ小宮さんの本で1番嫌な気持ちになりました。
まだ小宮本を読んだことがないのでしたら、ここから読むとどの本を読むのが適しているかわかるんじゃないかと思いますが、どうでしょう、読みたくなりますかね?
それではまた。
ありがとう!