どうも、ろけねおです。
今回はこちらの本を読みました。
ボクは文庫版で読みました。
天地明察
上下巻をおよそ2週間かけて読み終えました。
長編小説になるんでしょうかね?
あまり小説は読まないので、あまりのヴォリュームに怖気づいておりましたが、割とすんなり読めました。
それくらい物語にのめり込むことができまして、最後まで飽きることなく読み切ることが出来ました。
実は映画版を先に観ておりまして、
その効果ですんなり読めたのかも知れません。
真剣勝負
時代小説の真剣勝負というと、当然刀振り回すのを想像すると思うんですけども、この小説の中に武士は出てきても誰も刀を振り回しません。
しかし、真剣勝負は描かれております。
真剣勝負というのは命のかかった戦いということですが、その緊張感をモウレツに感じました。
主人公と同じように緊張しながら読んでおりました。
本を読んでこんな緊張したことはありません。
これほどまでの緊張感を演出できるとは、恐ろしい文章力なのではないでしょうか。
シビレました。
同時に著者の冲方丁さんにも惹かれました。
※なのに、まだこれ以外の著作を読んでおりません。ごめんなさい。
夫婦のあり方
主人公には都合二人の奥さんが出てきます。
どちらとの関係も実に良い感じで見習うべきところがふんだんにありました。
こういう夫婦になれるように日々研鑽やなと強く思いました。
どういう夫婦であったかは、お読みになってご確認ください。
また、これから夫婦になろうとする人も読んでみて欲しいです。
恋人同士とは違う関係性が見えてくるのではないかと思います。
とはいえ、時代背景が違いますけどね。
江戸の不便さを受け入れたくなった
これまで時代劇などを観ていて、江戸時代で暮らすのはさすがにつらいだろうな〜(不便過ぎる)と思っていました。
ところが、この物語の中で描かれる人と人との関係を見るとこの世界で暮らすのもいいかもと思えてきます。
他人を敬う気持ち、思いやる気持ちを皆が持っていて、距離感がほどよいな〜と思いました。
逆に今はいろいろと便利にはなりましたけども、人と人とのつながりが希薄になってしまっているように思えました。
距離感がバカになっている人もずいぶん見かけますし。
仲の良い友達との間にはそういう距離感が築けたとしても、全く他人との間にそれができるかというと実に難しいのではないでしょうか。
それがこの物語に描かれている江戸の人達はできているように思えました。
まずは自分がそういう人間になれるようにやっぱり日々研鑽ですな。
日本人で良かったな〜と思わせることが随所に出てくる楽しい物語でした。
これを機にもっと時代小説を読んでみたいと思いました。
それではまた。
ありがとう!