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【読書感想文】 『人たらしの流儀』 佐藤優

元気ですか〜!?

どうも、ろけねおです。

今回読みました本はこちらでございます。

人たらしの流儀

「女たらし」というのは聞いたことがあるけども、「人たらし」というのはあまり聞いたことがありません。

女誑し(おんなたらし)とは女性を誘惑し弄ぶ人のこと。

”女たらし”言葉の意味は!? 女たらしな男性の特徴や対処法とは

ということでこの本は、男女問わず誘惑しては弄ぶ人の流儀が書かれている本かと思って読み始めましたが、全然違いました。

雑に言えば、どうしたら人脈を作れるのか、そのテクニックについて書かれた本なのです。

友達がいないので

ボクはコミュニケーション能力が低いです。

コミュ障と言われるほどではないにしても、そんなに上手に人付き合いができるほうではございません。

その結果、現在友達が一人もおりません。

思えば25、6年前にも同じようなことがありました。

ボクの周りにいた知人、友人、恋人が一斉に何処かへ行ってしまいました。

それなのに、また同じことを繰り返して、いつの間にか友達を失ってしまいました。

友達がいることの素晴らしさを思い知ったはずなのに、時間の経過とともにそのありがたみを忘れてしまっていたのです。

今更だけども、もっともっと上手に人と付き合えるようになれば、もっともっと楽しい日々が待っているんじゃないかと思い、コミュニケーションが上手くなるようなことが書いてある本にはつい手が伸びてしまうのです。

とはいえ、この本は人脈作りということですから、友達作りとはまた違いますかね。

しかも、そもそも「たらし」の部分に興味を持ってこの本を手にしたわけですから、友達作りというよりも仲良くなった人を自分の意のままにどうすれば操れるのか?という部分に気持ちが行っていたわけです。

そりゃ友達もできないわな、と思えても来るのです。

友達は出来なくとも円滑な人間関係の構築により、ただでさえつらい日々のお仕事が少しでも快適になるのかも知れないと読み進めていった次第です。

アウトレイジな著者

帯に著者である佐藤優さんのお顔があった(上の本の画像をご覧ください)んですが、ご覧の通りの強面で、このまま『アウトレイジ』に出てそうだと

思ってしまいました。

人脈づくりというのは、顔から出るある種の脅しのような迫力が必要なんでしょうか。

どっちかというと、強面とは正反対のボクにとっては人脈づくりというのは厳しいものがあるんじゃないかと思えてきます。

嘘をつかずして嘘を付く方法

さて、中身は、そのお写真からは想像もつかないくらいの柔らかい感じの文体でございました。

もしお顔を存じ上げてなかったら、あのような目の鋭い方を想像はしなかったでしょう。

内容的にはこれまでに読んだことのあるコミュニケーションについての本と、さほど変わりはないかな〜とは思いました。

しかしながら広い人脈を築こうと思ったら、知識や知恵もいるし、相手が欲しくなる情報を持ってないとダメだということが、より具体的な感じになっているように思いました。

中でも面白いな〜と思ったのは、嘘をつかずに嘘をつく方法というか、勝手に相手が間違ってしまう話です。

例えば、

「ここは熱帯です、大きな動物がいます。

足はこんなに大きくて、皮膚はザラザラしている。

ちょっと毛も生えていて細い尻尾がついています。

さて、この動物は何でしょう?」

と問われたとします。

大抵の方は「象」と答えると思いますが、実は答えは「犀」なのです。

「鼻がどうなっているか、訊かなかったお前が悪い」となるのです。

これが嘘をつかずに嘘を付く(ことになってしまった)方法なのです。

つまりは何かを説明する時はきちんと説明しなければ伝わらないし、説明してもらう時はきちんと質問しなければ、相手が伝えようとしていたものとはぜんぜん違うものを思い描いてしまう、というようなことなんですね。

頭に同じものが想像できてないと、全然話が噛みあわなくなりますから、大事ですね。

どうしても話が噛み合わない人というのは一定数いますけどね。

たらしこむところまでは行かなくても、初対面の人と上手に話すことは出来そうな気がしてくる、読みやすくて分かりやすい、面白い本でございました。

それではまた。

ありがとう!

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