元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
今回読ませていただきました本はこちらでございます。
一万円選書
ず〜っと前に、北海道のとある本屋さんが一万円で買えるだけのおすすめ本を選んでくれるというのは、何かで聞いて知っていました。
面白いな〜と思って、ボクも注文してみようかと思ったのですが、注文するにはカルテに記入しなければなりません。
この本の中にもそのカルテが出てくるのですが、それを記入するのが猛烈に面倒に思えてしまいまして、オーダーするのを断念したことがあります。
それから時を経て、その本屋の店主さんが本を出していると知り、興味がわきまして、読んだのでした。
世の中にはそんなに自分のことを聞いて欲しい人がいるのか
ボクが面倒に思ったこのサービスも世の中の人達は、むしろ楽しんで利用しているようで、今選書をお願いしても本が届くのはずいぶん先になるそうです。
このカルテによって、自分の考えてることや、思い悩んでいること、生い立ちなんかを書いて、本によって癒やされることを期待している方が書いてるようです。
赤の他人の本屋さんだからこそ、聞いてもらいやすいというところもあるんでしょうけども、そんなに自分のことを聞いてほしいものだろうか、なんて最初は思ってました。
でもよく考えますと、こうして読書感想文を書いている自分もまた、本を題材に自分のことを知ってもらいたいと思っているから、書いているんじゃないかと思えてきたのです。
ボクと同じようにブログを書いている人もきっと、癒やされることまでは期待してないにしても、自分がここにいることを見知らぬ誰かに知ってほしいというところがあるんじゃないか。
自分で公の場所に書くか、誰か特定の人に聞いてもらうか、その違いでボクも面倒だとは思ったけども、カルテを書き始めるとスイスイと書いてしまうのかも知れなかったのかな、と考え直しています。
ただ問題はカルテを書いてからずいぶん時が経って本が送られてくるとなると、もう悩んでいたことなんかは解決していたりして、送られてきた本を見ても、なんでこの本なんやろ?となりそうな気がするところです。
自分を振り返るのはしんどい
今、悩んでいることだけではなく、生い立ちも書くことになるんですが、そうなると、誰しも良いことばかりではありませんから、つらかったことも思い出しながらカルテを完成させるのだと思います。
つまり自分のこれまでの人生を振り返る作業になるわけですが、どうでしょう?それってつらくないですか?
ボクはそんなに人生で辛いことはなかったほうかな〜と思っているんですが、かと言って特別楽しかったわけでもない、凪の人生という感じでした。
だから、こういう振り返りした時に、一番楽しかったことや一番つらい思い出とかを思い出そうとしても、サッと思い出せないんですよね。
何か思い出しても、それって実際楽しかったんだろうか?
逆に本当につらかったんだろうか?
と考え込んで、いや、そうでもないな〜となってしまうのです。
そして、そうでもないという事実がまたしんどい、となってしまうのでした。
実に面倒な性分です。
この本のリストにある本を読めば良い
またボクの悪い癖ですが、このカルテを書ききって、本屋さんに送って、1万円払ったら、ボクに寄り添った本を本当に選べているのかどうかを疑っているのです。
この何もない人生の中で、ほんの少し波がたっただけのことに、大きな波を乗り越えてタフな人生を送ってきたこの本屋さんに、ボクの何がわかるっていうんだ?という気持ちになってしまうのです。
1万円払って、何かピンとこないな〜ってなったら、嫌だな〜とか考えてしまい、カルテに向き合うこと自体を諦めてしまうのです。
この姿勢こそがボクの人生を凪にしたわけですがね。
また、同じ本を何人もの人に薦めているそうですが、本屋さんが万人に効くと思っている本をあまりにも共感しづらいカルテの場合は、選ぶのがしんどいとなって、とりあえずこれでも売りつけとけとなってるんじゃないか、とも思ってしまうのです。
ゲスい考えですね。
で、この本の中には、多くの人に薦めてきた代表的な本のリストがあります。
ボクがややこしいだけで、多くの人の悩みはなんだかんだで集約されて、同じようなものを答えとして求めているのかも知れませんから、このような選びがちの本リスト的なものがあるのです。
いっぺんに1万円は少々ためらっても、このリストにある本を自分で選んで読めば良いんじゃないかと思いました。
いっぺんに10冊近くの興味が湧くかどうか分からぬ本を送ってこられたところで、全部読むのに一体どのくらいの時間がかかるんだろ?と考えるだけでしんどくなりますし。
一冊一冊味わっていくほうが良いかな、なんて思いました。
本を読んでみたいけど、自分でとても選べないという方は利用すると良いんじゃないでしょうか。
それではまた。
ありがとう!