元気ですか〜?!
どうも、ろけねおです。
今回観ました映画はこちらでございます。
こちらの作品はNetflixで観ることができます。
ホムンクルス
原作マンガを読んではいたのですが、ずいぶん前のことなのでほとんど覚えてませんでした。
というようなことで、普通に映画を観た感じなので、原作との差がどれほどあるのかはわかりません。
記憶喪失とトレパネーション
記憶喪失の男が、頭に穴をあけることで得た能力で記憶を取り戻す物語です。
トレパネーションとは、脳を締め付ける髄骸骨に頭を開けることで脳を解放して、そのことで脳の眠っていた力が目覚めさせるという手術です。
小さな穴を開けるだけで髄骸骨が緩むというのが、今ひとつピンと来なかったです。
これが穴をあけるのではなく、頭蓋骨に縦に切込みをいれるというのなら、頭蓋骨が緩んだ気がするのですが、穴では穴があいてる、というだけなんじゃないかと思ってしまいました。
実際にそんな手術があるのかは知りません。
穿頭 – Wikipedia
※実際にやってた手術のようですね。
主人公には、過去に記憶に蓋をしたいと強く思わせる出来事があり、それにより記憶喪失になります。
トレパネーションによってホムンクルスという他人のトラウマが具現化したものが見えるようになったことから、短時間で他人と深い交流が出来るようになったことを経て、記憶の蓋を自ら開けました。
脳の解放が主人公の止まったままの人生に新たな一歩を踏み出させたのです。
ろくでもない手術で終始気の毒な感じの主人公ではあったけど、これくらいのショッキングな出来事でもないと、前に進めなかったのかも知れないと思うと、これはハッピーエンドなんですね。
ホムンクルス
トレパネーションによって必ずしもホムンクルスが見えるようになるわけではなく、何も変わらない人もいるそうです。
じゃあその人の脳には眠っていた力はない、脳を使い切っている、そういうことなのかな?
せっかく穴をあけたのに、何も無いってつらいですし、穴をあけてみないとわからないとなると、ボクは無料でやれてもしないです。
主人公は、脳の能力を解放しても記憶にはほとんど影響が無く、ホムンクルスが見えるだけというのは、切なく思いました。
しかも誰のホムンクルスでも見えるわけではなく、自分と同じ様な心の闇(病み)を持つ人のホムンクルスだけが見えるようなのだから、使いきれなかった能力の開放も対して万能ではないように思えました。
他人の悩みに寄り添ったことで自分と向き合うことが出来るというのは、ホムンクルスが見えなくても出来そうな気がしたので、アタマをあける意味がほとんどないような気がしました。
ただホムンクルスが見えなくとも、他人と関わることは自分を成長させることになるというのは、コミュ障気味の自分には耳の痛い話に思え、反省させられました。
さらに他人との関わりを持つことは、しんどいことやつらいこともあるけど、人生が豊かになったり、視野が広がったりするのなら、頑張ってみようという気にはなりました。
主人公は、間接的にではあるが自分の恋人(お腹には赤ちゃんがいた)を殺した女性ともに旅立つラストだったが、あらゆる問題を乗り越えてスッキリしているように見えました。
怨みつらみを抱えて生きるのはしんどいと主人公は記憶に蓋をしたわけですが最終的には乗り越えました、ということなのです。
あれはアドラー心理学だったか、全ての悩みや問題は人間関係が起因してると読んだような気がしますが、問題が解決するにはその人間関係を深めていくことしかないのかも知れないと思いました。
思ったより深い映画でした。
それではまた。
ありがとう!