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【映画レビュー】涙と共に学ぶ、努力と可能性の物語:『ビリギャル』

元気ですか〜?!

どうも、ろけねおです。

今回観ました映画はこちらでございます。

ビリギャル

映画『ビリギャル』は、学力最底辺のギャルが名門・慶應義塾大学に合格するまでの軌跡を描いた感動作です。

本が出版されたときに気になっていたものの、読まぬまま映画化され、一気に話題作となりました。

注目度が上がると逆に興味が薄れてしまうタイプですが、実際に観てみると予想以上に心を揺さぶられました。

個人的には本の表紙のほうがふてくされ感が出て良いですね。

映画を見る前に林修さんが

林修氏「『ビリギャル』なんてまったく感動しない」発言! 暴露されている「ビリギャルの真相」と「ガタガタ内情」に嫌悪感?

この学生が合格した慶應義塾大学の「SFC」は、英語と小論文で出題されるため、徹底訓練を積めば合格できるという見解だった。小学校や中学受験で勉強していれば、高校の最後だけ勉強しても合格する可能性は十分だそうだ(東大は科目が多いので難しいとのこと)。

こんなことをおっしゃっているのを知ってしまったのですが、普通に泣きました。

真実とは若干違うような感じですが、それがどうした、映画がおもしろいなら、それでいいじゃないか。

涙が止まらない感動作

映画が始まってから終わるまで、10分に一度は涙がこぼれるほど心を打たれるシーンが満載でした。

登場人物の多くが温かく、主人公を支える姿に胸が熱くなります。

特に、母親の無償の愛と不屈の努力には深く共感しました。

かつて自分も親に支えられていたことを思い出し、改めて感謝の気持ちが湧いてきました。

お母さん、ゴメンナサイ。

30年以上経って気が付きました。 

勉強が楽しくなる魔法のような指導

主人公が通う塾の先生の指導法も素晴らしく、教育の在り方を考えさせられます。

勉強ができない生徒に対しても、

  1. とにかく褒める
  2. 生徒の可能性を信じる
  3. 選択肢が増えることを伝える

という3つのアプローチで、学ぶことの楽しさを伝えていくのです。

この姿勢に強く共感し、「勉強は楽しいもの」という意識を子供たちに伝える重要性を改めて感じました。

勉強が楽しいと思わせるのが先生の最大の仕事だと思うのですが、残念ながらボクが学校に通っていた時には出会いませんでした。

今になって勉強するのが実は楽しいものだとほんのりとは理解できるようにはなりましたが、もっと早く知りたかったです。 

主人公がそういう先生と出会えたことが、なぜか我が事のように嬉しくなり、喜々として勉強している姿にまた涙してました。 

こんな感じで上映時間中ほぼずっと目をうるませた状態でした。

そして、ボク的には3番目にあげた勉強することの意味をちゃんと解いているところにシビレました。

勉強したほうがいい理由は、偏差値の高い学校に通うと自分の人生の選択肢を増やすことができるということです。

東大を出てホームレスになる方もいれば、官僚になる方や弁護士やお医者さんになる方もいますし、お笑い芸人になる方だっています。

偏差値の高い学校を出ると、職業の振り幅が広がるのです。

ボクは残念ながらたくさんの中から今の職業を選んだわけではありません。

近所で求人があったから行っただけです。

選択肢は猛烈に狭かったのです。

若いときのほんの少し時間をもっと勉強に使ってさえいれば、もう少しは選択肢が増えたのだろうと、今になって思います。 

ただ選択肢がほとんどなく、一つに集中するより他ない状況だからこそ結果が出るということもあるでしょうから、選択肢が増えるのは必ずしも良いことではないかも、とも思えてきたりします。

結局、いかなる仕事を選ぼうとも成功するのは本人次第ということになるのか?

ともかく、こういう話ができる大人になりたいと思いました。

大人になってこそ響く映画

この映画は若者に見ていただくのが良いのかもしれないけども、きっと自分が10代の頃にこの映画を観ても、勉強に対するモチベーションは上がらなかったでしょう。

そもそも主人公は中学受験ができる比較的裕福な家の子で、頭のいい子だからです。

ボクとは全然違います。

中学受験がしたいと言えば、ウチの親はきっとなんとかしてくれたかも知れませんが、そんなこと1ミリも考えたことがありません。 

10代のボクでは、主人公のシチュエーションに何の共感もできなかったでしょう。

でも、こうして52になると、自分には子供はいないけども、子供と接する時はこういう大人でありたいとか、今でも自分の可能性がゼロになったわけじゃないとか、情熱を傾ける仕事ってやっぱりいいな〜とか様々な部分でガンガン響きます。

しっかり勉強をした青春時代を過ごした人はそうでもないかも知れませんが、ボクのようにあんまり勉強をしなかった大人こそ、感動し、よしやるぞとやる気の出る映画であります。

心に響きます。

本のほうも読みたくなりました。

今なら、安くで買えるかな?

それではまた。

ありがとう!

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