元気ですか〜?!
どうも、ろけねおです。
今回観ました映画はこちらでございます。
この作品はAmazonプライムビデオ、
hulu、
DMM TV
で観ることができます。
(2024年12月現在)
ザ・ファブル 殺さない殺し屋
この映画の前作に当たる『ザ・ファブル』はAmazonプライムビデオで観ておりました。
その後、マンガを読みました。
そして一気に全巻読破しました。
ムチャクチャ面白かったです。
そういう状態で今作を観に行ったのでした。
近づけてないけど、なんとかなった
マンガの実写映画化は、マンガのキャラクターにどれだけルックスを近づけられるか、が勝負です。
※というのがボクの持論です。異論は認めます。
それさえキチンとおさえておけば、後は適当に作ったとしても、そこそこ良い感じになると思っています。
その点ではこの『ファブル』は、残念ながらどのキャラクターもあまりマンガに近付けていません。
※あくまで個人的な感想です。
それは今作に限らず、前作も同様です。
ほとんど出て来ない佐藤浩一さんの演じた組織のボスがいちばん近づけられているというお粗末さです。
だから映画のポスターだけを観ると、原作マンガのファンの人はきっとダメだこりゃと思ったに違いありません。
ボクは幸い、映画を先に観たのでそこまでダメだこりゃにはなりませんでした。
とはいえ、岡田准一さんのアクションがスゴすぎて、マンガには似てはいないけど「もうこれでええやん」という力技で押し切れる説得力があります。
今作は前作よりも敵キャラである宇津帆や鈴木がマンガにそこそこ近づけられているので、前作よりもマンガに忠実に作られている印象を受けました。
でも、前作も今作もヒロインのイメージがかなり違うところがちょっと残念です。
ミサキちゃんはもっとボインでないと。
※あくまで個人的見解です。
佐藤が弱い
この『ファブル』の面白さは、マンガ『ワンパンマン』と同じ種類であると思います。
※ワンパンマンを知らない人には通じない例えですみません。ぜひ、読んで下さい。
普通の少年の読むマンガの主人公は少しずつ成長して、都度都度立ちはだかる壁を乗り越えて行きますが、『ワンパンマン』の主人公のサイタマは最初から圧倒的に強いのです。
果てしなく強いので、毎度毎度苦もなく、立ちはだかる壁を乗り越えていきます。
そんな感じなので、一体どんな壁だったらこの主人公を苦しめることになるのだろう、今度こそ少しはピンチになるんじゃないか、そんなことを考えながら読むのが楽しいわけです。
『ファブル」の主人公の佐藤もまた同じで、並の主人公なら大ピンチを迎えるようなことでも、難なくクリアしてしまいます。
そして、それこそが魅力です。
ところがそれでは映画にならないということなのか、主演の岡田准一くんの見せ場がなくなるということか、今作前作ともに、そこまで佐藤は強くないのです。
超一流の殺し屋のはずが、普通の殺し屋として描かれてしまっているのです。
岡田くんの身体を張ったスゴすぎるアクションのせいで、佐藤が超天才ぶりを見せなくても成り立ってしまっているので、原作マンガとは少々かけ離れていても、映画をつまらなくするところまでは行ってませんでした。
しかしながら、主人公は暗殺者です。
読んで字の如しで、暗殺なんですから派手な殺しはしないはずなんです。
日常の中で誰かがいつの間にか死んでたりする、しかもそれが殺されたという結果にならないのが暗殺者の仕事なわけです。
実際、原作マンガの中でも、その存在を消すことが一流の殺し者だというようなことを主人公が語っているシーンがあったりするぐらいです。
そして、ボク的にはその暗殺者としての姿勢やこだわりがカッコいいな〜と思ってマンガを読破してしまったので、その部分が一切描かれずに、ド派手なアクションばかりになってしまったのは実に残念ではありました。
さらに、前作よりも佐藤は敵に苦戦するので弱く見えてしまっているし、アクションがもっと派手になってしまっているので、前作以上にガッカリさせられました。
続編作る気満々
最後の最後になってちょびっとだけ佐藤浩一さん演じるボスが出てきますが、あのシーンはマンガをすでに読んでいる人には、何を意味しているのか、わかったのではないでしょうか。
あれは「続編あります」というメッセージでしょう。
ただ、製作者サイドがどれほど続編を作りたがっても、この映画が当たらないとそうは行きません。
かつて『ジョジョの奇妙な冒険』が映画化されましたが、タイトルに『第一章』とまで付いていたのに、未だに続編は作られていません。
ボクは大変楽しめただけに続編が未だ作られていないことが実に残念です。
この『ファブル』もまた、作られないのではないかと、心配です。
前作も今作も佐藤が弱く描かれたのは、続編でついにマンガに近い圧倒的な強さの佐藤を見せてくれるためのフリだったんじゃないかと、良いように解釈しています。
次の話は山岡との対決です。
※マンガを読んでいない方にはわからないことを書いてしまいすみません。ぜひ、読んでください。
前作や今作のように無駄に派手にしてしまっては、暗殺者同士の闘いとはなりませんから、マンガに忠実なものになるに違いないと信じています。
それに三部作の最後。
仮に当たらなくても良いじゃないですか。
本当に続編を作るのなら、原作マンガファンを思いっきり楽しませるものを作って欲しいです。
どうか宜しくお願い致します。
それではまた。
ありがとう!