元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
今回読ませていただきました本はこちらでございます。
コトラーが教えてくれたこと 女子大生バンドが実践したマーケティング
あとがきに書いてあるんですが、ザックリ言いますと『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』のマネをしたそうです。
パクリ
いずれ同じような本が出るんだろうなと思ってましたが、こんなにあからさまなのはどうなのだろうという興味も伴って、購入してしまいました。
扱っているネタがバンドであったことも、もちろん興味を惹かれてしまった理由でもあります。
ただ、この表紙をパッと見た時に、普通バンドっちゅうたらロックバンド違うんかえ?と思いました。
ところがお姉ちゃん、クラシックギターみたいなん持ってるんです。
それは一体どういうことなのでしょうか。
本としては物足らない
あっという間に読めてしまうボリュームでした。
正直『もしドラ』に比べるといろいろ物足りなかったです。
マーケティングについてあんまり詳しくないんで、この本におけるマーティングに関することの質と量がどんなものなのかはわかりません。
ただ、以前にいくつか読んだマーケティングの本の中では、情報量がかなり少なく感じまして、ちゃんとマーケティングの勉強したいと考えている方には物足らないかと思います。
とはいえ、マーケティングの勉強する人はこの本を手に取らないですよね。
また、小説としてもかなり物足らないです。
『もしドラ』はうだつのあがらない野球部を立て直す物語でした。
こちらも同じようにうだつのあがらないバンドを人気バンドにする物語かと勝手に思っていたのですが、そこはオリジナルでした。
都合が良すぎて冷める
主人公の女子大生のバンドは物語早々に解散します。
いろんな面で足りなかった物や事をマーケティングの知識で補って、お客さんの来ないバンドを売れっ子にするのではなく、1から力のあるメンバー集めをするのです。
客の来ないのは力のないメンバーのせいだから、まずは解散となるのです。
マーケティングの知識を活用する物語ならば、整った戦力は物語として不要なんじゃないかと思ったので、ガッカリしました。
能力の高いメンバーが揃えば、マーケティングの知識がなくても成功するかも知れないからです。
そして都合よく能力の高いメンバーが友達に居るのもまた、小説ゆえ仕方のないこととは言え、ボクを冷めさせます。
主人公のお父さんがプロのクラシックギタリストで、主人公自身も幼い頃からクラシックの英才教育を受けていました。
クラシックなら死ぬほど上手く弾けるけど、ロックは弾けないとか。
これが表紙の絵の理由ですね。
ヴァイオリン譜をギターで弾いてた世界的ロックギタリストもいるので、クラシックギタリストがロックに対応できないってことはないと思うんですがね。
というわけで、ジャンルが違うとは言え、主人公は最初からギターがメチャクチャ上手いわけですね。
そしてバンドのメンバーとなる友人たちもまた全員がレベルが高いのです。
まずはベーシスト。
ジャズバーを経営するおじいさんのところで、ジャズベーシストとして活躍している人。
ジャズバーで演奏してるんだから、普通に上手い人でしょう。
ドラムーとパーカッショニストは元サッカー選手の父を持つ姉妹で、幼い頃から打楽器が普通にある家庭で、サンバの演奏をしょっちゅうやっていたという人たちです。
こちらも幼少期から打楽器をやっていて実力は折り紙付きといったところでしょうか。
もう一人ボーカリストで、現在歌とダンスのレッスンを受けてて、かつて『AKB』のオーディションの最終選考に残ったという人。
ちょっとボーカルだけイマイチ、パンチに欠ける経歴なんですが、とにかく美人でダンスが上手くて、歌も上手なんだそうです。
※AKBのオーディションの最終選考に残ったことが、ダンスはともかく歌が上手いことの根拠になりえないんじゃないかとボクは思ってしまい、パンチに欠けてる気がしました。
想像できない
アイドル目指したボーカリストとクラシックギタリストとジャズベーシストとサンバなドラムとパーカッションという編成でどういうような音楽をやるのかというと、結局演奏したのは長渕剛さんの『乾杯』でした。
音が出ないをいいコトにムチャな想像をさせるもんだと思いました。
『乾杯』ならギター一本でいいじゃないなんて思いましたし、このバラエティに飛んだメンバーで演奏するのに、最適な曲が他にあったんじゃないかと思わせました。
まるっきりダメではない
とはいえ、全然参考にならないかといえばそんなことはありません。
自分たちのバンドが一体どういう人をターゲットに、どんな音楽を作っていくのか、どんなパーフォンマンスを見せるのかをハッキリさせていくところはマーケティングをベースにした本という感じがして良かったです。
若い時にやっていたバンドで1番欠けていたのが、誰に喜んでもらいたいかというターゲットの設定だと、今では思うからです。
あまりにそこんところがザックリしていたので、ボクはプロミュージシャンになれなかったのでしょう。
なんと第2弾も出ているということで、ボク以外の方には好評だったんでしょうね。
この本をキッカケにして、もう少し専門的なマーケティングの本を読めば、マーケティングについて理解がしやすいかも知れませんね。
それではまた。
ありがとう!