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【読書感想文】『ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法』福田和也

元気ですか〜!?

どうも、ろけねおです。

今回読ませていただきました本はこちらでございます。

ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法

この本は本屋さんで見かけて、ペラペラとめくった時にこれは買わにゃと思わせた本でした。

公共の場でこうして文章を晒してるわけですから、ちょっとぐらいは文章が上手くならないと、たまたま読んでくれた人にムダな時間を使わせてしまうことになってしまいます。

なので、文章がうまくなりそうな話題の本はついつい気になってしまいます。

また、本を読むことについて書かれている本についても気になってしまいます。

ボクは読書を趣味にしたのが30歳も半ばを過ぎた辺りからだったので、本が好きなんて言っても、キャリアが浅いもんですから読んだ数も極端に少ないです。

読むスピードがえらく遅いんです。

そういうボクにとって願ったり叶ったりの本でした。

本をどう読むか

読み方について面白かったのが、これまで読んできた他の速読系の本と同じく、読む前に読む目的をハッキリさせよということが書いてありました。

だけど、同じ本であってもその目的を変えることで違った読み方ができるというところです。

目的が変わると読み方も読んだあとの受ける印象も変わってくるということで、これを間違ってしまうととっても読むのが遅くなってしまうそうです。

目的がふんわりしていることが多いボクには痛いところ突かれたという感じがしました。

読む前にどの本を選ぶかというのもまた速く読む秘訣なんだそうです。

同じような内容であっても、自分にフィットするかどうかもまた読むスピードが違ってくるそうです。

その為に信用できる書評家を設定しておくのがよろしいということです。

何人かの書評家を試して、この分野においてはこの人、あの分野においてはこの人という具合に設定しておくと、フィットする本にすぐに出会えて速く読めるということなのです。

そこまで深く考えたことなかったです。

まずは、信用できる書評家探しです。

どう書くか

書くにあたってもまた同じくボンヤリとナイスな文章が書けるようになりたいな〜では話にならないということでした。

どういう文章が書ける人になりたいのか、それがハッキリしないとどうにもならないんです。

そして、こういう文章が書きたいという人に出会ったら、その人を文章を実際に書いてみるのです。

この説明に楽器を始めるにあたってまずはコピーから入るというたとえが出てきました。

ベース弾きのボクにはとってもしっくり来る話でした。

楽器をはこういうプレイヤーになりたいと思って楽器を手に取ることが多いから、コピーすることが直結しています。

コピーすることでその憧れたプレイヤーの演奏の仕方、音作りの癖だったり、理論だったりが自然と見えてきます。

ただ音楽はコピーすること自体大変だったりするのですが、文章はコピーすること自体は簡単です。

なので、ただコピーするだけではダメで、そのコピー元をしっかりと分析をしないとダメなのが若干面倒なわけです。

憧れる文章には憧れる理由があるわけですから、その理由は探って理解することが重要なんです。

何かを作るというのは文章であっても、音楽であっても大した違いはないのですね。

情報を集めるにしても、集めた情報を元に作品を作り上げるにしても、自分が何をどう表現したいのか、何を訴えたいのか、それがハッキリさせることがまず肝腎なことなのです。

ブログをやることを舐めていましたね。

さて、誰のコピーをしましょうか?

まずは好きな文章を書く人を特定するところから始めます。

なぜ書くのか

実はこの本で最もシビレたのは効率のよい情報の集め方とか、モノづくりの姿勢とかそういうところではなく、現在の仕事に感じるモヤモヤを文章化してくれたところでした。

 でも、何というのでしょうか、一生懸命になれなかったのですね。どうしたって、全てを捧げるという充実感を持つことができなかった。
 その、何というのでしょう、打ち込めないというか、不完全燃焼の実感というのは、かなり強く手触りとして、今も残っているのです。

P.182のど頭の文章なんですが、今の仕事に感じるものが『不完全燃焼の実感』であることに気が付きました。

他人に迷惑をそんなにかけずに済むくらいのことはできても、何か違うな〜という感覚。

仕事なんてこんなもんだと思ってました。

このモヤモヤとした何かをハッキリと文章していたことにシビレました。

そして、完全燃焼できるものをやって飯を食っている著者の福田さんが急に羨ましくなりました。

でも、著者さんほど完全燃焼できる何かについて考えてこなかった自分の責任でもあるということもよ〜くわかりました。

何か新しい本の読み方であったり文章の書き方を求めてこの本を手にして、実際にはそんなものはどこにもなかったのですが、思わぬ感動がありまして、買って良かったな〜と思いました。

ボクにとって完全燃焼できるものは何なのか。

それはこうしてブログを書くことなのか。

世を忍ぶ仮の姿で続けている仕事ではないことだけは確かです。

今年52になるボクが欲しているのは、燃え尽きして死にたいということです。

何をすれば完全燃焼できるほどに打ち込めるのか。

まずはそれを考えることにします。

それではまた。

ありがとう!

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