元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
今回ご紹介いたします本は、南淵明宏さんという大変有名な心臓外科医の方が書かれた本でございます。
心臓は語る
高血圧のボクが「名医の言葉」に救われた話
もう何年前になるか忘れてしまいましたが、高血圧と診断されて以来、ボクはずっと病院に通って血圧を下げる薬を飲み続けています。
最近ではすっかり家で血圧を測ることもなくなりましたが、たまに測っても昔のような高い数値が出ることはありません。
これが薬のおかげなのか、生活習慣が改善されたからなのかは定かではありません。
ただ、一度こうなると病院通いはやめられないものだと覚悟を決めています。
太っている時点で健康的とは言えませんし、何より今の先生とはすっかり打ち解けて、「主治医がいる」という安心感は何物にも代えがたいものがあります。
そんなわけで、自分の身体のことが何かと気になるお年頃のボクが、珍しくお医者さんの書いた本を手に取りました。
それが、心臓外科医・南淵明宏先生の『心臓は語る』です。
20年以上前に出版された本ですが、医療の最前線で戦い続ける名医の言葉には、今も変わらない「健康と向き合うすべての人に届けたいメッセージ」が詰まっていました。
『心臓は語る』の概要:8000例以上の手術を執刀した名医が語る医療のリアル
著者プロフィール:南淵明宏先生とは
著者の南淵明宏(なぶち あきひろ)先生は、1958年大阪府生まれの心臓外科医です。
奈良県立医科大学医学部を卒業後、国立循環器病センターでの研修を経て、オーストラリアのセント・ビンセント病院や国立シンガポール大学付属病院でも研鑽を積んだ、国際経験豊富な外科医として知られています。
特に冠状動脈バイパス術(CABG)を得意とし、心拍動下冠状動脈バイパス手術や小切開で行うmidCABGなど、患者の負担が少ない低侵襲手術のエキスパートです。
これまでに執刀した心臓手術は8000例以上とされ、日本でも屈指の著名な心臓外科医と評されています。
新東京病院、湘南鎌倉総合病院などの民間病院で「成人心臓手術件数日本一」の実績を上げ、現在は昭和大学横浜市北部病院循環器センター教授として、手術と後進育成に携わっています。
また、医療界や医師の働き方について忌憚のない発言をする論客としても知られ、『ブラック・ジャックはどこにいる?』『患者力』など多数の著書があります。
書籍の基本情報
本書は2003年11月にPHP研究所から出版された著作です。
日本を代表する心臓外科医の一人である南淵先生が、心臓という臓器の神秘、医療の最前線、そして患者として知っておくべき「良い医者との付き合い方」などについて、専門的でありながらも人間味あふれる言葉で綴った一冊です。
出版から時間は経っていますが、医療の限界や課題にも正直に触れており、単なる医学の解説書にとどまらない、深い思索に満ちた内容は色褪せることがありません。
公式情報:PHP研究所公式サイト
ボクの感想:名医から学んだ「医師との本当の向き合い方」
①読む前のボク:医師は「別世界の完璧な存在」だと思っていた
この本を読むまで、ボクはお医者さんというのは自分と生きる世界の違う、とてつもなく頭のいい、優秀な人であると勝手に思っていました。
何もかも見透かされているような気がして、多少緊張しながら診察を受けていたのです。
「体調の変化を正確に伝えないといけない」と頭ではわかっていても、どこか恥ずかしさや遠慮があって、本当に話すべきことを飲み込んでしまうこともありました。
医師と患者という関係性に、見えない壁を感じていたのかもしれません。
②気づき:名医なのに「わからない」と言い切る誠実さに惚れた
この本を読んで、ボクが最初に心を掴まれたのは、著者の南淵先生の驚くべき誠実さです。
心臓外科医として超有名な先生が、「人間の体はよくわかっていない」「ましてや心臓のことは、まだまだわからないことばかりだ」と、はっきりと書いているのです。
専門分野のトップランナーが、自らの限界を認めて「わからない」と言い切ることには、相当な勇気と誠実さが必要だと思います。
それでも先生がそう書くのは、それだけ医療というものが不確かさを内包しており、患者もその事実を知っておくべきだという強い信念があるからでしょう。
名医中の名医である南淵先生もまた、悩み、迷う「普通の人」であると知れたように思いました。
立派なお医者さんであればあるほど、「わからない」なんて言えないものだと考えていただけに、その人間臭さにすっかり惚れ込んでしまいました。
もちろん心臓の手術など受けないに越したことはありませんが、万が一そんな事態になったら、どんな手を使っても南淵先生に執刀してもらいたい。
そう思わせるだけの絶大な信頼感が、この本にはありました。
③Action(実践したこと):医師を「パートナー」として捉え直す
この本を読んでから、ボクは医師との接し方を変えてみることにしました。
お医者さんを「完璧な先生」ではなく、いい意味で身近な存在、「一緒に健康を考えてくれるパートナー」として捉え直したのです。
すると、以前よりもぐっと気楽にお話をさせてもらえるようになりました。
お医者さんに正確な診断をしてもらうためには、ボク自身のことをもっと知ってもらわないといけません。
以前のように気を使いすぎたり、恥ずかしがって話すべきことを隠したりすることがなくなった気がします。
ボクが歳を取ったことや、先生が年下で話しやすいという側面もあるかもしれませんが、本書がきっかけで「医師への見方」が変わったのは間違いありません。
④Result(結果):病院が「憂鬱な場所」から「自分を知る場所」へ
現在、ボクは3箇所の病院に通っています。
歯医者さんは痛みを伴うので正直行くのが憂鬱ですが(笑)、他の内科系の病院に関しては、「自分の状態を正確に知る場所」として、通院が少し楽しみになりました。
ボクはそもそも病院に行くのは好きではなかったのですが、そこが大きく変わったのです。
具体的な変化として、以下の2つを実践するようになりました。
- 薬への関心:処方された薬が「何のために」「どう効くのか」を自分で調べるようになりました。
- 自己管理の徹底:Apple Watchを購入し、自分の心拍数や活動量を記録するようになりました。
医師任せにするのではなく、自分でも体の声を聞く。
本書を通じて「自分の健康は自分で守る」という意識が芽生えた結果、病院通いそのものが前向きな行動に変わったのです。
難しい、でも知っておきたい「良い医者の選び方」
本書の中では、「良い手術をしてもらうには、どんな医者を選べばいいか」という、患者にとって最も切実なテーマにも触れられています。
先生によれば、「一口に心臓手術といっても様々な種類があり、その手術の経験がどれだけあるかで医者を選ぶべきだ」とのこと。
これは至極もっともな意見です。
しかし、いざ自分が患者の立場になった時を想像すると、いくつかの疑問が浮かびます。
- 心臓が悪いとわかった時、そんなに悠長に先生選びなどできるのか?
- 医師は自分の手術経験数を正確に開示してくれるのか?
- 開示された情報が正しいと、どうやって確認すればいいのか?
誰だって最初は初心者です。
しかし、自分の命を預ける手術を初心者に任せたいと思う人はいません。
結果として、経験豊富なベテラン医師に患者が集中します。
ですが、ベテランだから必ずしも腕が良いとは限らない…というのが医療の難しいところです。
この問題に、明確な答えはありません。だからこそ、次に述べる結論が重要になってくるのだと思います。
本書が本当に伝えたかったこと:「そもそも病気になるな」
様々な医療のリアルが語られる本書ですが、ボクが最終的に受け取ったメッセージは、非常にシンプルで力強いものでした。
「そもそも病気になるな」
「オレ(南淵先生)の手を煩わせるようなことになってはいけない。病院に来ることがないのが、君にとって一番なんだよ」
先生は、そう言っているようにボクには思えました。
バランスの取れた食事、適度な運動、そしてストレスのコントロール。
当たり前のことですが、これらを実践すれば、多くの病気は防げるはずです。
病気になってから「どの医者にかかろうか」と悩む前に、まず「健康を維持すること」を何よりも優先して考えるべきなのです。
こんなあなたにおすすめ:健康と真剣に向き合いたいすべての人へ
この本は、医療関係者だけでなく、自分の健康や家族の将来に関心のあるすべての人に価値ある一冊です。
- 健康診断の結果が悪く、将来に不安を感じ始めた方
- ご家族に心臓の病気を患っている方がいる方
- 信頼できる「かかりつけ医」を見つけたいと思っている方
- 医師との関係に壁を感じている方
- 「健康でいること」の本当の価値を再確認したい方
特に、医師を「遠い存在」として捉えている方や、病院に行くことに抵抗がある方には、本書を通じて医師との関係性を見直す良いきっかけになるはずです。
他の医療本との比較:次に読みたい名医の著作
①「神の手」脳外科医が語る挑戦の物語
本書を読んで医師という職業への興味が深まったボクが次に読みたいと思っているのが、福島孝徳さんの『闘いつづける力:現役50年、「神の手」を持つ脳外科医の終わらない挑戦』です。
心臓外科の南淵先生と同じように、脳外科の世界でもトップを走り続ける医師の考え方や哲学を知ることで、医療という世界への理解がさらに深まるのではないかと期待しています。
②心のケアで「身体の不調」を防ぐ
また、精神科医Tomyさんが書かれた『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』も気になっています。
以前、健康診断の結果が思わしくなかった際、医師から「仕事のストレスが数値に影響しているかもしれない」と言われたことがありました。
心臓などの臓器(ハード面)だけでなく、精神的な不安やストレス(ソフト面)が身体の不調を引き起こすことはよくある話です。
南淵先生の「病気になるな」という教えを実践するためにも、まずはこの本で心の重荷を下ろし、ストレスを溜め込まない生活を目指したいと思っています。
まとめ:失う前に気づきたい「健康」という財産
人はつい、失ってからその大切さに気づくものです。
そして、「健康」もその一つです。
普通の暮らしが、普通にできることの喜び。夜眠りについたら、明日の朝、当たり前のように目が覚めること。
それがどれだけ奇跡的で、ありがたいことか、ボクたちは普段忘れてしまいがちです。
今こうして、のんきにブログを書けていること。
この日常にもっと感謝しなければいけないな、と本書を読んで改めて思いました。
『心臓は語る』は、ただの医学書ではありません。
どう生きるべきかを問いかけてくる、人生の指南書のような素晴らしい本でした。
そして何より、医師という存在を身近に感じられるようになったことで、ボク自身の健康との向き合い方が大きく変わったのです。
健康診断の結果に不安を感じている方、医師との関係に悩んでいる方は、ぜひ手に取ってみてください。
きっと、あなたの健康観が変わるはずです。
それではまた。
ありがとう!