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【読書感想文】『艶めき同窓会』桜井真琴

元気ですか〜?!

どうも、ろけねおです。

今回読みました本はこちらでございます。

艶めき同窓会

タイトルの通り、同窓会をきっかけに再会した登場人物たちの関係が艶やかに描かれる作品です。

本作は、大人になったからこそ味わえる同窓会ならではの甘美な関係性をテーマにしており、その魅力と気になる点について書いてまいります。

多彩なキャラクターが織りなす大人の関係

本作の大きな魅力の一つは、登場するキャラクターのバリエーションの豊かさです。

かつての憧れの存在や、昔から知っているけれど恋愛対象ではなかった幼馴染、さらにはワイルドな雰囲気を持つヤンキーといった、多様な女性たちとの関係が描かれています。

読者は、自身の学生時代の思い出と重ね合わせながら、登場人物の心情に共感する部分もあるかもしれません。

また、各キャラクターとの関係性は異なりつつも、ストーリー展開には一貫性があり、次々と進んでいく展開に引き込まれます。

「もしもあの頃の想いが再燃したら?」というテーマが軸になっているため、ノスタルジックな雰囲気を味わいながらも、大人ならではの恋愛模様が楽しめる点が本作の魅力と言えるでしょう。

ワンパターンな攻め手

一方で、気になる点もあります。

まず、登場する女性キャラクターは異なるものの、その後の濡れ場の展開が似ているという点です。

主人公の相手は、上に書いたように多様です。

それなのに、官能小説の肝である濡れ場が相手が変わっても同じような攻め手ばかりで、デジャブか?と思わせました。

ある意味、リアリティがあるのかも知れませんが、そこはエンターテイメントなんですから、コピペのような展開は避けてほしかったです。

セリフが嘘くさい

また、女性キャラクターたちのセリフがやや不自然に感じられる場面がもあります。

特に、感情の表現が過剰だったり、実際の会話ではあまり使われないようなフレーズが出てくることがあり、リアリティを求める読者には違和感を覚えるかもしれません。

もう少し自然な会話の流れが取り入れられると、登場人物たちへの共感度が増し、物語全体の完成度も高まるでしょう。

ニットばかり

さらに、登場する女性キャラクターの服装がなぜか「ニット」に偏っている点が問題です。

もちろん、ニットは大人の女性らしさや温かみを感じさせるアイテムですが、ほぼすべてのキャラクターがニットを着ているとなると、少々単調に感じられるかもしれません。

キャラクターごとに異なるファッションが取り入れられていたら、より個性が際立ったのではないでしょうか。

本作はまだ同窓会に行ったことがないという方には幻想を抱かせてワクワクさせるかも知れませんが、いざメインのシーンになると、一本調子。

これが初の官能小説という方なら、こんなものかと思われるかも知れませんが、ある程度官能小説を読んだことがある方には、少々物足りなく感じてしまうと思いました。

それではまた。

ありがとう!

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