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【映画レビュー】『火口のふたり』

元気ですか〜?!

どうも、ろけねおです。

今回観ました映画はこちらでございます。

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※各サービスでも観られます。

火口のふたり

この内容でR15+とは。

ほぼヤッてばっかりの内容なので、R18でも良いんじゃないかと。

ちゃんとストーリーがあって、演技が上手な人が出てるAVって感じです。

PG12やR15など、映画のレイティングの意味とは?

ちょっと15歳と18歳を分け目がよくわかりませんね。

いとこ

主人公はいとこ同士の男女、賢ちゃんと直子。

昔付き合っておりましたので、現状元カノと元カレということになります。

この度直子の結婚が決まり、その結婚式までの間に元恋人同士が恋人に戻ったようになんだかんだでヤり倒すという内容です。

確かいとこ同士は結婚しても問題ないはずですから、別に付き合おうが、ヤろうが構わないわけですが、賢ちゃんにはどこか後ろめたさがあり、直子はむしろ燃えるのだそうです。

ただ、なぜいとこに設定しなければならなかったのか?

これが幼馴染で赤の他人ならば、もっとこの物語に入り込めたかも知れないと思えました。

いとこ同士での性交には背徳感があり、それがスパイスになると製作者サイドは考えたのでしょうか。

でも、背徳感は直子に婚約者がいることで発生しますし。

ボクにも女性で歳の近いいとこがおります。

だがしかし、親戚付き合いがそれほどなかったのもあって恋愛感情はもちろんのこと性的な目でも見たことがないので、このいとこ同士のカップルというのにはピンと来なかったです。

割といとこにそういう感情を持つことってあるものなんですかね?

ボクはいわゆる近親相姦の気が全然ないので理解が出来ません。

とはいえ、直子はモデル並みにスタイルが良くて、顔面もメチャクチャ美人。

あんないとこが自分に全て捧げても良いほどに好いてくれるというのなら、いとこであることなんて放り投げてしまうのかもな〜とも思えても来る複雑な気持ちでした。

矛盾と切なさ

そもそもは濡れ場を期待して観た映画だったので、濡れ場がかなりしっかりだったので良かったなとは思いました。

しかしながら、そういうスケベーな気持ちをやんわりと剥がす切なさが終始漂っているのです。

賢ちゃんと直子は、別れてしばらく経っている感じなのに、すぐに昔のように求め合ってしまうほどの仲良しなのに、なにゆえ別れてしまったのか。

賢ちゃんは、どれほど直子が好きになってもいとこだからいずれは別れなければならないという葛藤があり、そんな中別の女性に浮気をして、しかもその女性が妊娠してしまったのを機に、渡りに船と直子を捨てて、浮気相手と結婚したのです。

ある意味、直子を忘れるために浮気をし、避妊もしなかったのです。

子供が出来てしまえば、結婚せざるを得ないと考えたんでしょうね。

そんな賢ちゃんが、直子にこの度なんで結婚することになったのか?と聞くと、直子は「子供が欲しいから」と答えます。

すると、賢ちゃんはそんな理由で結婚された男はたまらんみたいなことを行って、直子を批判するのです。

男は女と一生一緒に居たいから結婚するんだ、と。

子供が出来たから結婚することになったから、直子を捨てた人間とは思えない言い草です。

自分が結婚する気がなかった相手に子供が出来てしまったから結婚したからこそ、結婚とは子供を作るためにするもんじゃないと言えたとも言えますが・・・。

しかしこの矛盾こそ人間らしさ。

賢ちゃんが愛おしくも思えてくるのです。

本当ならば直子と一緒に居たかったという思いも透けて見えるのです。

そして直子は結婚を控えている身でありながら、元カレを新居に呼んで荷物運びを手伝わせた後に1日だけと限定をしながら、恋人に戻ろうと持ちかけます。

それはさすがにマズいだろ、とする賢ちゃんですが、直接触られるなど攻撃されてしまえば、健全な男子は抵抗できません。

しかも美人のどエロいおねえさん。

賢ちゃんはまんまと口車?に乗るのです。

よく演歌では未練に塗れる女性が描かれていることが多いのですが、未練は男のほうが大いに塗れている気がしてます。

それゆえに、なにゆえ、直子が賢ちゃんを誘わねばならんのかがピンと来ませんでした。

未練ではないとしたら、仕返しか?

直子は賢ちゃんの身体が忘れられない、とまるで男のようなことを言うのです。

ボクがまるで男の言うようなことを言うと思ってしまうこと自体がもしかして古い考えなのかな?とも思えてきます。

捨てられたのなら、恨みこそあれど好意は消えてなくなっているかと思いきや、捨てられてもなお好きだという、これまた矛盾を見せる直子にも愛おしさを感じてしまうのです。

これは矛盾というよりもボクが女心を理解してないということなのかも知れませんね。

そんな2人は、ここに至るまで双方の思いがいまいち噛み合わないままに、再会してしてしまうのです。

それがこの映画全体に切なさを漂わせているのでした。

欲望のままに

直子が1日限定としていたものの、賢ちゃんの肉体はすっかり火がついてしまい、鎮火するどころか燃え盛り、抑え切れずに突撃。

仕方がなかったのか、むしろ待ってましただったのか、直子は受け入れ、婚約者が新居に帰ってくる予定の5日後まで、恋人復活期間を延長するのでした。

ここから2人は人間の3大欲求に忠実な日々を送るのです。

自分の若い頃、こんな感じになっていたことがあるのを思い出しました。

欲に忠実な日々というのは、常にいつも心のどこかで、その終わりを意識するものでした。

こんなのがいつまでも続くわけがないと、考えていたものでした。

でも、出来るだけ長くこの日々が続けばいいのにと考えながら、相手に接するので、腫れ物に触るが如しでした。

この2人は5日後に婚約者降臨による終末が設定されているので、むしろ自分の欲望に素直になっていたようで、賢ちゃんは使いすぎで局部が腫れるという事態を招きます。

一体どれほど使えばそんなことになるのだろう?としばらくはそればかりが気になって話が入ってこなくなりました。

こうなると、逆に賢ちゃんはヤりたいヤりたいだけになっていったように見えました。

途中直子がお腹を壊してそれどころじゃなくなると、賢ちゃんは必死に看病するのでした。

それもまた、相手のことを追いやって看病しているのではなく、一刻も早く、一発でも多くやるために病状を回復させようとしているように見えました。

受け取り手の直子がこれを賢ちゃんの優しさだと取ってくれてるみたいで良かったです。

同じ行動もシチュエーションが違えば、意味も違ってくるということですかね。

さて、ここまで好き勝手に振る舞ってきた賢ちゃんと直子ですが、直子の婚約者からすれば、買ったばかりの新居で自分よりも先にこれから妻になる人を抱かれてしまったことを考えると、5日後に何事もなく元の生活に戻っていくことが許せないという気持ちになりました。

ちょっとぐらいはバチ当たれと思っていたら、予想外のことが起きます。

富士山爆発

富士山が300年ぶりの大噴火が予測されたために、自衛隊に務める婚約者は結婚式をキャンセルして、大噴火に立ち向かわねばならんとなるのでした。

婚約者は極秘任務なので、当初は結婚式をキャンセルせねばならぬ任務とは何か?を直子にも伝えることをしませんでした。

それなのに、直子は婚約者のパソコンにある極秘情報を、たまたまパスワードを見つけて開いて、全てを知ってしまい、それを婚約者に確認してしまうのです。

優しさと胸板の厚さぐらいしか良いところがないように描かれていた婚約者も、直子の常軌を逸した行動に激怒し、今度また同じことをやったら結婚を取りやめるとまで言ったのでした。

そりゃそうなのです。

なんなら逮捕ものです。

しかし、それにて直子は完全に冷めてしまい、賢ちゃんと暮らすことを選択するのでした。

こんな風に何かをガマンして生きても、そんなことが無駄になってしまうような出来事、この場合は天災ですね、が起きてしまって、ガマンしたことを後悔するぐらいなら、自分の心に従うままに生きたほうが良い、という結論に達するのです。

直子に対してしっかり避妊を続けてきた賢ちゃんは、ついに富士山の噴火とともに中出しをするのでした。

なんちゅうオチだ、と正直思いました。

ここまで何を見せられてきたんだ、とやや後悔するような気持ちにもなりました。

しかし、一度きりの人生、自分を抑え込んで生きることに意味などないと言われたような気がしました。

犯罪でなければ、少々他人に迷惑がかかっても心のままに生きるべきなのかも知れないと考えさせられる映画でした。

それではまた。

ありがとう!

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