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【映画レビュー】『愛のコリーダ』

元気ですか〜!?

どうも、ろけねおです。

今回は観させていただいた映画はこちらでございます。

愛のコリーダ

有名な『阿部定事件』を映画化したものです。

猟奇的殺人「阿部定事件」女はなぜ愛人の男根を切り取って持ち歩いたのか

実際にあった事件をドラマ化や映画化したものが好きです。

これまでもいくつか観ましたが、どれも映像化するくらいだからどの事件もインパクト絶大です。

この事件もまた男性にとっては特にインパクトが有り過ぎです。

何があったら、あんな事になってしまうのか。

気になってしまいました。

本番なんて些細なこと

この映画が注目を集めることになったのは、この事件のインパクトだけではなく、この映画の中で本番行為に及んだり、通常ならモザイクのところ全てさらけ出していたからです。

それでわいせつなのか、芸術なのかで裁判になりました。

愛のコリーダ – Wikipedia

ボクもこれを確認したくて、この映画を観たという部分もあります。

しかし、わざわざ本番をする必要があったのでしょうか。

男女が愛し合えば、誰もが普通にするんだから、それをそのまま撮っただけということなのかも知れません。

また、本番行為をしなくては愛し合う男女を表現する演技力が主演の2人にはないということなのかも知れません。

※藤竜也さんは知ってましたが、お相手の松田瑛子さんは存じ上げなかったのですが、まだキャリアは浅かったのかな〜と思って観てました。実際のところはわかりません。

いろんな可能性が考えられますが、きっと本番をした2人だからこそ出せる雰囲気というのをフィルムに収めたいという意図があったのかな〜と思いました。

実はこの映画、ボクが観たのはボカシの入っていないバージョンでした。

何もかもがガッツリ映ってました。

※Wikipediaにどのシーンで誰の何が映っているかの詳細が書いてありますので、気になる方はご確認ください。

こんなのが普通に映画として公開されていたのか、と驚きました。

ある意味成人映画よりも過激な映像だったように思いますが、実にナチュラルでした。

※AVは観たことがあっても成人映画を映画館で観たことはありません。怖くて行けませんでした。

芸術か猥褻かで大騒ぎになった映画でしたが、しっかり観ると本番行為を行ったことなんて、この映画にはほんの些細な部分でしかなかったことに気付かされます。

むしろ本番行為を行ったことで、余計にナチュラルな感じが出ていたのではないかとすら思わされました。

ボクにはこれが芸術なのか猥褻なのかはわかりませんが、そんなことで大騒ぎするのは意味がないと感じました。

これを猥褻かどうかで議論する人が猥褻なんです。

若い頃を肯定された

主人公の2人は映画の放映時間のほとんどセックスしてます。

出会ってすぐそういう関係になってから、ず〜っとしてます。

よく「猿のように」と表現しますが、まさにその通りで、設定年齢がいくつだったのかはわかりませんが、少なくとも男性のほうは猿になるほど若くはありません。

それなのに2人は求め合い続けます。

若い頃、ボクにも猿な時代がありました。

あまりに頻繁に当時お付き合いしていた彼女の体を求めるので、体だけが目的なんじゃないかとよく聞かれたものです。

決してそうじゃない、君を愛しているからこそ体を求めているのだ、と説明してました。

だがしかし、今になって振り返ってみると、タダでヤれるのだったら、別に彼女でなくてはならない理由はないんじゃないか、愛してなくても、恋してなくても、カンタンにギンギンになるのだから、彼女が好きであることとは何の関係もないんじゃないか、と考えていました。

愛しているからこそ体を求めると答えたものの、当時の自分もまた実は確信が持てなかったのです。

食事をすると眠くなってしまうとセックスできなくなるから、何も食べずに、酒だけを飲んでセックスに明け暮れた2人を見ていたら、体を求めまくるのもまた愛なのかも知れないと思えてきました。

まるで若い頃の自分を肯定されたような気持ちになりました。

※当時の彼女がどう思っていたのかは今では知る由もないんですがね。

よほど、手の合う相手だったんでしょうね、お互いに。

そういう人に出会えたからこその、この事件だったのかも知れません。

そう考えると、当時の彼女がボクに冷めてくれて、良かったのかも知れないと思えてきました。

全てを預けた男

さて、誰もが羨む?ラブラブぶりなのですが、最後は行き過ぎたプレイの末に男性のほうが命を落としてしまいます。

首を絞めると気持ちが良いというのは、本当なの?と思ったのですが、

【ドM向け】首絞めセックスが最高に気持ちいい!上手なやり方とお願いの仕方は?体験談を紹介!

こちらを読みますと、本当なのかなって気がしてます。

そこまでしなくても充分気持ちいいので、ボクは遠慮します。

普通のでお願いします。

ただ、同じ相手とず〜っとしてると、そのうち刺激がなくなるんですかね?

残念ながら、ボクにはもう何をやってもマンネリに感じるほど、コッテリ行為に及んだことはないのですが、やはり何か新たな刺激を求めてしまうものなんでしょうか。

一歩間違えると死にかねないプレイですから、かなり相手を信頼してないと出来ないでしょう。

疑り深いところがあるので、何もかもを委ねるなんてことはボクには出来ません。

死んでしまった主人公の男は、女のすることを全て容認します。

首を絞めるのを途中でやめると余計に苦しんでしまうことがわかると、今度はそこまで締める必要はないというのかと思ったら、もっと行けと指示するのです。

この女にだったら殺されてもいいということです。

そんな感情になったことがないので、どういう気持なのかサッパリ理解できませんが、愛が突き抜けると殺されてもいいなんて思うものなのかも知れません。

女は素直に男を殺してしまいます。

男が死んだら、もうこれ以上2人で何も出来ないのに、殺してしまうのです。

自分のことより、相手の望むことを選んで殺してしまう、こういうところが愛なのでしょうか。

望みが叶ったということで、男も幸せなのかも知れません。

ボクには理解できませんが・・・。

出来れば、愛する人とは並んで人生を歩んでいき、最後は看取ってもらいたいです。

誰にとっても正解というわけではありませんが、究極の愛を貫いた一つの結果という感じがした清々しい映画でした。

猥褻だと物議を醸した映画だったのですが、観てみると実に清々しいのです。

ここまで人を愛しきることってそうそう出来ないし、そうなる人に出会う前に人生を終えることが多いような気がします。

それが良いのか、悪いのかわかりませんが、こういう男女関係もアリっちゃあアリなのかな、と思わされました。

コンプライアンスが厳しい世の中で、こういう映画はますますカンタンに観られなくなると思いますが、若い人ほど観てもらいたいな〜と思いました。

それではまた。

ありがとう!

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